旅とサッカーのマガジンが本気でYoutubeに取り組む理由【無料公開】
OWL magazineは、ついに覚悟を決めた。
Youtubeを本格的にやるぞー!!!
その理由は単純明快で、OWL magazineのためである。ではどうして、OWL magazineのためにYoutubeをはじめる必要があるのか。
OWL magazineのYoutubeは、ぼくが突発的に思いついてやり出して以来、ちょこちょこ更新してきたので一時期は登録者1000人を超えていた。
ただ、OWL magazineは、旅とサッカーの文章を出すメディアなので、動画を作るだけの余力をどうしても作れなかった。けど「やるぞー!!」となったなう。
その決断の理由には、ぼくの一貫した問題意識がある。ぼくは、旅とサッカーというテーマを通じて、Jリーグを観戦する楽しみ、一生を通してスポーツにかかわることの重要性を伝えたい。
何故なら、それが人の幸せに繋がるから。より解像度を上げると、日本で暮らすからには、地域に密着したスポーツを応援する選択をしたほうが幸福度があがる。
シンガポールに移住したほうが税金が安いなどと言う人もいる。しかし、シンガポールにはJリーグも、JFLも、地域リーグもないのだ。いやいや、シンガポールにもサッカーはあると仰る方もいる。しかし、小さな地域なので、どうしてもダイナミズムは生まれづらい。
日本では亜寒帯の北海道と、亜熱帯の沖縄のチームが対戦することもあるのだ。シンガポールプレミアーリーグにも、アルビレックス新潟があるし、繁華街のクラブ、ゲイランなどもあるので、サッカーがないわけではない。
しかし、生まれ育った地域の名前を背負ったクラブが戦っていくという浪漫は、生まれ育った国、地域でしか味わえない。逆にいうと、生まれた国や地域を最大限に肯定してくれるのが、地域密着型のスポーツなのだ。そして、その最先端がサッカーなのである。
バスケはどうなのかというのは正直まだわからない。ぼくの印象では、バスケは「地域」よりも「選手」にフォーカスが行きやすいような気がする。いやいや、そんなことはないと言う方もいると思うのだが、30年経ってみてどうかというところ。そして、「選手」でいうと、NBAの覇権が強力すぎるので、そこをどう考えるか。まぁそこはいつかまた考えてみよう。Bリーグもたまには観に行こうかな。
話がそれたが、OWL magazineの核心にあるものは「サッカーは消費されるものではない」というテーマである。サッカーは人生そのものだからだ。
我々が味わっているサッカーの日々を、我々の死と共に失わせてはいけない。公式記録は残っているかもしれないが、我々の思い出は残らない。ならば紡がなければならない。我々が語り手となって、この日々の価値を訴えなければならない。
そのために作ったのが旅とサッカーを紡ぐウェブ雑誌OWL magazineなのである。歩みが早いとは言えないし、OWL magazineを去っていった人もいる。しかし、新しく来てくれる人もいる。新陳代謝を経ながら、OWL magazineは少しずつレベルを上げて、ついに書籍化まで辿り着いた!!
しかし、ここはゴールではない。OWL magazineは購読者100人前後の大きいとはいえないメディアで、活動を継続していくためにはもう少し規模を大きくする必要がある。
このメディアを続けていくためにはどうしたらいいのか。
まず、1本目の矢が「毎日更新」。
OWL magazineは2021年から毎日更新を始めた(それまでは月12〜15本であった)。記事のクオリティを含めて、今年からは圧倒的にパワーアップしたと自信をもって言える。
今年はコロナ禍もあって、購読者が増えたとは言いがたいのだが、毎月の離脱数が格段に減った。OWL magazineの記事を毎日読む、眺めるという方が増えているのだろうと思う。
代表の中村慎太郎が毎日書くようなメディアだと、やはりどうしても飽きられてしまうし、ぼくが死んでしまう。次々と個性的な著者がデビューしてくるOWL magazineというメディアは、「著名人や実力者に書かせる」ということを基本としたメディアのあり方に一石を投じるものだと思っている。
知名度があろうがなかろうが、面白い人は面白い。その面白さをどう表現するかをディレクションするだけで、人は輝き始めるのだ。
ただ、一度書き始めたならば、SNSを整備したり、読者に向けてサービスをしたりしながら、自分の知名度を高めていく努力もしないといけない。その努力をしない著者に対しては注意し、現状に満足しているようならば、「成長するメディア」であるOWL magazineからはご勇退いただくのもぼくの仕事である。
先日、編集部で宣言した。OWL magazineは読者のためのマガジンなので、有料部分に手を抜いたり、記事自体のクオリティがいまいちな場合(特に手抜きをしているとみなした場合)、著者との人間関係を失ってでも読者を優先すると。
人は輝く。
しかし、その輝きは油断すると失われる。
そしては、人は油断をしやすい生き物なのだ。
やはりメディアは修羅場でなければならない。安全な場所などない。常に読者との真剣勝負なのだ。その補助として、編集者やピアレビュアーとの真剣勝負がある。
※ピアレビュー
OWL magazineでは、公開前に著者同士で原稿をチェックし、指摘をしあうピアレビューというシステムがある。この手法は学術研究で使われているもの。
2本目の矢が「書籍化」。
物書きがブランド力をあげるには本を出さなければならない。しかし、ぼくが理想とする本作りは、既存の出版社を通じてやっていくことは難しい。だから、起業して出版社を創業した。借金の総額が1000万円を超えたところで、逆にちょっと気持ちが良くなってきた。
死ぬかと思うほど大変だったのだが、最初の書籍『〝サッカー旅〟を食べ尽くせ! すたすたぐるぐる 埼玉編』を出版することもできた。出版したあとも、いくつも事件があった。
「口座の残高が10万円を切る」
「突然人が辞めてしまう」
「あしかがへたる」
などなど。
そして、本はまだ十分に売れているとは言えない。現状で実売は400〜500部程度。流石に2000部くらいは売れてくれないと会社は成り立たない。というか現状は全然成り立っていない。
ただ、どんな時でも絶望せず、生き残るための手を打ち続ける必要がある。弊社の珍獣あしか氏の電話営業攻勢によって、埼玉県内の書店でいくつか取り扱ってもらえるようになりつつある。
本は瞬間的に売り抜くものではなく10年、20年かけて少しずつ売っていくもの。この本を売っていくこと、47都道府県を突き抜けるまで作っていくことは、OWL magazineの理想を広めることであり、人の幸せに繋がっていると信じている。だからこそ走り抜けるのだ。
そして、そのために汗をかくこと。それがビジネスなのである。
そして、3本目の矢が「Youtube」。
有料テキストメディアであるOWL magazineは、広めるのが大変だし、購読へのハードルも高い。だから、無料の何かを運営する必要がどうしてもあったのだが、なかなかそこまで余力がなかった。しかし、書籍化に成功した今、書籍の告知・広告も兼ねて、Youtubeで面白い番組を作っていくべき時が来たといえる。
Youtubeは非常に強力なメディアであると同時に、無料提供をしているものの、実は広告費を得ることもできる。
ネックとなるのは、出演者の確保、企画、動画編集である。これを自分でやる。中村慎太郎は顔出しOKでそこそこ喋れる。特徴的なルックスはしていないし、喋る内容にも専門性はないのだが、顔出しができるのはいいことだ。専門性がないことも逆手にとって企画していくこともできる。
動画編集はすごく苦手でずっと避けていたのが、これをぼくがやろう。今の相棒の大城あしか氏は、着実に事務をするのは得意で、会社運営の裏方としては無双の活躍をしているのだが、コンテンツを出すことへの執着があまりない。この点は、今後変わっていくかもしれないが、やはりぼくがコンテンツを作って、出していくほうが熱量のあるものが作れるという気がする。
編集は苦手だししんどいのだが、文章力以外の表現としてしっかり身に付けていきたい。自分にしかできない企画、撮影、編集までできるとすごく面白いことができると思っている。
先日、文章を書くモチベーションが涸れつつあることを記事にしたが、落ち込んでいる暇はない。40代は動画を作って、書いている人をサポートするのだ。
自分が出演している動画の編集をするのは「修行」のようなものだ。自分という名の醜い生き物が、下手くそな喋りで失言を続けている。髪の毛もボサボサだし、ゼスチャーも悪いし、滑舌も悪いし……。
それでも見届けよう。そして編集してコンテンツにしよう。
見た目が悪いのは仕方がないので少しでも視聴者に不快感を与えないように身だしなみにも気をつけようではないか。
「見られている」ということを実感しながら、クオリティをあげていく作業は、文章を書いている時と何ら変わらない。次は、Youtubeという名の戦場に乗り込んで、成果をあげてやろうではないか。
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ちなみに、会員制のコミュニティOWL's Forestも運営している。こちらは、チャットツールを使って雑談したり、時折集まってオンライン飲み会をしたりしている。
カテゴリーや応援チームを別にする仲間と交流しながら、コンテンツ作りをできる場としてとても面白いものになっていると思う。
新規募集をさぼりがちなのがたまに傷なのだが、現在のOWL magazineの著者の中にはOWL's Forestからでてきた人も多い。OWLで何かやってみたいと思う方は是非覗いてみて欲しい!!
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というわけでOWL magazineのYoutube。是非チャンネル登録を!!
毎週金曜日の19時に更新。
松本食べ歩きの話 Part1 スタグル&まるちゃん編
松本食べ歩きの話 Part2 馬刺しと蕎麦編
※もう1個続く予定
西葛西出版チャンネル
作ったばかりでまだ20人しか登録者がいないので、こちらも登録お願いしたい!!
毎週火曜日更新!!
OWL magazineが旅とサッカーの話題をしていくのに対して、西葛西出版では、出版業や仕事論などについて展開していくつもりだ。
信州松本お土産開封動画
よくよく考えるとOWL magazine向きのテーマだったのだが西葛西出版にアップしてしまった。色々買い込んできたので是非ご覧いただきたい。激辛おやきについても言及していたはず。
なお慎太郎は髪の毛ボサボサ……。
西葛西出版オフィスツアー。全然片付いていないオフィスで恐縮なのだが、是非ご覧いただきたい。ここからコンテンツを生み出している。
環境動画4時間半。
こちらは、リモートワークのお供などに流しておいてほしい。ひたすら仕事をしてる中村&あしかの2人を眺めることができる。
Youtubeで成功する秘訣は、とにかく続けることらしい。
なので毎週火曜日は西葛西出版。金曜日はOWL magazineの動画を更新し続ける覚悟をした。週2本更新していると、年間で約100本になる。10年やると1000本である。
その過程で何かが生まれることを願いつつ。
あれ?ここまで読んでチャンネル登録していないんですか?おかしいな……。Youtube、タダだしお得ですよ!!!是非ご覧下さい!!!
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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌
サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…
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