新企画「ターミナル駅」についてみんなで書いてみよう!
OWL magazine新企画!
みんなでオムニバス形式の記事を書いてみようということになりました。今回の参加者私中村慎太郎と、円子文佳、そして屋下えまで、テーマは「身近なターミナル駅」です。
今後は、月額500円の格安コミュニティOWL's Forestのメンバーからも執筆者を募集しようと思っています。今回は一人あたり2000字程度を書いていますが、テーマに応じて1000字くらいでも参加できるようにしようと思います。
テーマの候補はいくらでもあります。思いつくままに列挙します。
「味の素スタジアムを語る」(色んなスタジアムについて実施)
「浦和レッズって正直どう思う?」(色んなクラブについて実施)
「VAR」
「オフサイドの教え方」
「サポーターはしていないけど気になるサッカークラブ」
「理想のサッカープレイヤー」
「飯が美味しい街」
「美味しいお酒を飲んだ思い出」
「地元の魅力を熱く語れ!」
「好きな背番号」
「No.1スタグル」
「過去最高の美食体験」
「海原雄山を語る」
「好きなスポーツ漫画」
「好きな旅漫画」
「人生で一番感動したゴール」
「好きなマスコット(応援しているクラブ)」
「好きなマスコット(応援していないクラブ、ヴィヴィたんは先着1名)」
「ディズニーランドの好きなアトラクション」
「好きな野球選手」
「ベストオブ卵の食べ方」
「無人島に持って行くものは何?」
「もしサッカー選手を1名無人島に連れていけるとしたら?」
「あなたのベスト11」
「好きな路線を語る!」
などなど、なんでもいいのですが、みんなで参加できるというのが良いことかなと。もちろん記事としてのクオリティを担保するために、アマチュアだけではなくプロも執筆しますし、簡易的になるとは思いますが編集も入れます。
もしこの企画に参加してみたいという方は、是非OWL's Forestにご参加下さい!!新年会などの各種飲み会のお誘いもあります。
というわけで今回のお品書き。
「はじっこはおいしい。高島平について」 屋下えま(無料公開)
「最強のターミナル駅としてのKasai」中村慎太郎(有料記事)
「東京駅について」円子文佳(有料記事)
「はじっこはおいしい。高島平について」
屋下えま
はじっこはおいしい。
お昼に食べるカツサンドを作る。辛子入りのソースは多め。
四隅を切って残った、パンの耳とトンカツの切れっ端。
残ったその端っこサンドを、お昼が待ちきれなくてちょっとつまむ。
その主役じゃなくてすぐに手を伸ばせる感じと、端っこならではのカリカリに、中心部分にはない愛おしさを感じます。
あまくない沢庵のしっぽの部分、
羊羹やたまごやきの一番はじの一切れ。
ほら、等分に切り分けるときになんとなく、端っこを多めにしちゃうでしょ。
そんなふうに端っこには端っこの良さがある。
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ターミナル駅という言葉は、大きく分けて2つの意味で使われています。
ひとつ目はいわゆる「大きな駅」。たくさんの列車やバスが発着する中心的な駅として使われます。殆どの場合、ターミナル駅と言ったらこちらを想像するのではないでしょうか。いわゆるハブ駅です。
そしてもう一つがターミナルという言葉本来の意味である、「路線の末端の駅」。
どっちの話がしたいって、端っこ愛好家ならふたつ目のターミナル駅!
そんなわけで、私の最寄りのターミナル駅「都営三田線・西高島平駅」と、慎ましやかな端っこターミナル駅についてお話したいと思います。
東京の地下鉄には大きく分けて2系統、東京メトロ(昔の営団)と都営がありますが、この2つは思い込みかもしれないけどなんとなく雰囲気が違うのです。メトロのほうがちょっと都会的でメジャー。走ってる場所、駅の雰囲気や電車の車体とかもなんとなくね。
でもビアンカとフローラのどっちが好きかなんて、ただの好みの問題!
そういうことなのです。
ビアンカ三田線はその東京都板橋区の端っこ、というか東京の北のはじっこ・埼玉の入り口である西高島平を出発し、西が丘サッカー場や国立スポーツセンターのある本蓮沼を通過し、東京ドーム(水道橋)を通って、ビジネス街(大手町)を抜け、東京タワー(御成門・芝公園)を越したら、目黒で東急目黒線(横浜方面へ向かう)に乗り入れるという、東京を南北に弓なりのように走る路線です。最近、電車は相互乗り入ればっかりで、端っこの駅がなくなりがちなので、そんな意味で西高島平は貴重な端っこ駅です。
サッカー界におきましては、埼スタに向かう南北線(メトロ)と同様に西が丘に行くときに使う都営三田線は重要な路線。そこは胸を張る!
三田線の話はさておき、端っこターミナル駅には必ず、線路の行き止まりがあります。
都内の端っこターミナル駅の行き止まりの多くは、室内というか閉じられた空間にある気がします。
室内行き止まり組の中では、西武池袋線の池袋駅や京王井の頭線渋谷駅の「行き止まりの向こうに改札があるパターン」が一番好みです。なんとなく抜け感があるから、改札に向かうときの、「これからお出かけ」ぽさがすごく良い。
西高島平はそういう都内の端っこターミナル駅組合の中ではちょっと変わり者。地下鉄というわりに、西高島平に至る数駅は高架で、地上を走っています。だから、行き止まりはこんな感じ。空に向かって伸びる線路がぶちっときれているこの大胆さ!
高架の行き止まりを切ない感じという人もいますが、わたしはこの唐突な終わり・始まりの雰囲気が気に入っています。
都営線だから、東京都ギリギリの西高島平が端っこになっていますが、駅から歩いて10分もすれば埼玉県和光市です。都営とはいえ、もうちょっと伸ばして、東武東上線の和光市駅あたりと接続していたら便利だっただろうとは思うのですが、そうなると混む。本当に混む。
だからこの乗り入れのない西高島平発の都営三田線、のんびりさというか東京の割に混みすぎていないということのなんと素晴らしいこと!
ラッシュ時の特定区間は混んでいますが、ずっと潰され続けるようなことはありません。
その過ごしやすい三田線のなかでも、端っこの西高島平駅からなら絶対に座っていける!
端っこ駅の素晴らしさはこれが9割以上を占めるといっても過言ではありません。どんなに混んだ時間帯でも、絶対に座れる。始発駅って素晴らしい!
始まりの駅は終わりの駅でもあります。だから寝過ごしても大丈夫。終電なら駅員さんが起こしてくれるはず。
#こんなことを書いておきながら 、私は電車で通勤したことが人生で1ヶ月しかありません。30代半ばで、生まれてはじめての電車通勤。職場の都合で2ヶ月間の予定だったのですが、あまりの大変さに1ヶ月で断念。後輩と車乗り合わせて高速使って通勤していました。今はママチャリ通勤です。
そんなわけで、なんにもないけれど都営三田線の西高島平とその近隣の高島平三兄弟(西高島平・新高島平・高島平)は手頃なURなんかもあって、団地ラブだったり静かに住みたい派にはおすすめのエリアです。無印良品プロデュース物件があるよ。
https://www.muji.net/ie/mujiur/area/06_takashimadaira.html
ただし、西高島平駅には便利でおしゃれな複合施設などございません!
遊ぶところもありません。ギリギリ徒歩圏内ではありますが、2つ隣の高島平駅まで行かないとなんにもありません。
西高島平駅の周辺は
巨大なトラックターミナル、卸売市場、浄水場、住宅地
以上。小さなスーパーや商店はありますが、ただそれだけ。
でも南の方にしばらく歩いていくと
板橋区立美術館
http://www.itabashiartmuseum.jp
いつもいい企画展やっています。まさか東京の端っこで!ってびっくりするような。
もうすぐリニューアルオープンの、板橋区立郷土資料館
http://itabashi-kyoudo-museum.jp
大仏もいるよ。東京大仏
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/003/003913.html
北の荒川沿いの方に向かうと、野球場やら、川向うには戸田のボート場。
散歩にはうってつけの河川敷があります。
こんな西高島平、目立つものは何もないけれど、でもふらりと立ち寄ってみたくなる人もいるんじゃないかなと思います。端っこターミナル駅の向こうには、ちょっと歩くと、東京にしてはのんびりしすぎているくらいの、のどかで落ち着く場所があります。
お天気のいい日にカツサンドの包みでも持って、ぼんやり散歩しに来てね。
そういうのが好きな人にはとてもはまる場所だと思います。
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「最強のターミナル駅としてのKasai」中村慎太郎
「東京駅について」円子文佳(有料記事)
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