フクロウの魂についての考察と、第一回「おいでよ!フクロウの森」池袋スポーツ居酒屋バッカス!
OWL magazineの中村慎太郎であります。
正直言ってここのところうまくいっていない。というのも、オフシーズンのハンドリングが想像よりも難しかったからだ。オフシーズンは、サッカーのコンテンツが少ないからチャンスではないか!などと言っていたのが嘘のようで、旅のコンテンツを作るのに非常に苦労した。
読者からもオフシーズンはちょっと元気がないねという声が寄せられることもあり、うーん、ちょっとまずいなぁとは思うものの、どうしたものかと思いあぐねていた。
ただ、OWL magazineに元気がないからといってメンバーがみんな元気がなくなっているわけではないのである。もっとも、昨年の12月は共同代表3人(中村、円子、澤野)が揃って多忙となったことで一時的に編集部が麻痺をしたこともあった。ただ、1月と2月についてはそうではなかった。
OWL magazineの心臓であり、魂でもある何かが、人生の岐路に立っていたのだ。そのため、魂のリソース配分が出来ていなかったのだ。
我々OWL magazineはコンテンツを作って公開しているクリエイターの集団である。そしてコンテンツには魂を込める必要がある。もし我々が情報を配信することを目的にしたメディアだったら、あまりアップダウンすることなくやっていけるのかもしれないが、魂を込めるのにはそれなりの準備が必要なのだ。
心気力を整え、十分な時間を確保し、集中して仕上げなければならない。
まぁまぁアスリートみたいなものなのでそう年中は出来ないというのもあるとは思うのだが、それにしてもここのところは魂であるべき何かが勢いを弱めていた。
その状態を傍観しながら気づいたのである。
OWL magazineの魂はぼくなんだ!!
と。
OWL magazineはみんなで作り上げてきたものだし、ぼく一人で成立するものではない。始まったころはともかく、今はOWL magazineの3〜4割くらいがぼくのクリエイティブの産物である。だから、ぼくの勢いが弱まったとしても、文字通り大勢に影響はないはずだった。
しかし、どうやらOWL magazineという生き物は、ぼくが命を削るように魂を吹き込み続けないと駄目なようなのだ。もしかしたら、それは客観的な事実ではないかもしれない。仮に事実であったとしても、未来永劫そうであるとは言えない。
しかし、現段階ではそうなっているように思える。と気づいた時に、ぼくの取った選択は全力で休むことであった。
13時間寝た。次の日も13時間寝た。そして、スーパー銭湯に来てマッサージを受けて風呂に入っては寝転び、風呂に入っては寝転んだ。チョレギサラダといくらご飯にノンアルコールビールを2本飲んだ。
そうやって6時間も過ごした後、ようやく気力と体力が復活してきた。その力を使って、今、この文章を書いている。どれだけ疲れていても、過ぎ去っていく日々のタスクをこなすことは出来る。仕事をすることも出来る。しかし、魂を込めたコンテンツを作ることは出来ない。
文章を紡ぐことは高貴な営みであり、心にも体にも余裕があって初めて成立するのである。
思えば昨年はずっと調子が悪かった。
夏頃に冷房病になったのが運の尽きで、その後は体調不良が続き、秋口には過眠性となってまったく作業が出来ず、そのまま風邪を引いて咳喘息となって延々と咳き込んだ。ようやく治ったと思ったら肋を痛めて動けなくなり、そのまま年が明けた。
年初は酒ばかり飲んでいて体調が上向くことはなく、そのままタクシードライバーに志願し、想像以上に忙しい日々を迎えた。これはなかなかのストレスになったため、合間に飲み過ぎたという自己責任もある。
これは、自分の体調が整わないことで、OWL magazineに魂が吹き込まれないという悪影響があることに対して、無自覚であったのが最大の要因である。単に作業を進めるだけならみんなの力で進んでいく。しかし、魂を吹き込むことだけは自分にしか出来ない。
それが事実であるかどうかよりも、それを事実として取り組むことが大切だ。
ぼくはサッカー選手になりたかった。
バスケットボール選手になるのは身長が足りないので不可能だと悟っていたのだが、サッカー選手ならなれたかもしれないからだ。
ぼくの身長は175cmである。もちろん、ぼくよりも背が低いプロ選手はいる。160cmのNBA選手、アールボイキンスなどという選手もいる。しかし、小さいプロ選手は、プロ基準で考えても常識を越えた驚異の能力を持っていることが不可欠なのだ。ボイキンスなどはダンクを決めることも出来る。
バスケ選手は最低条件として人並み外れた体格と身体能力を持っていなければいけない。
一方でサッカー選手の場合は、もちろん身体能力は求められるのだが持久力をつけることである程度カバーできるのと、脳をうまく使うことで優位に立つことが出来るのだ。
バスケも頭を使うという人もいる。しかし、どれだけ頭を使っても身長が20cm違うと無力化させられるというのがぼくの経験したバスケだった。一方で、サッカーの場合は、頭をうまく使えばうまい選手と噛み合わずに試合をしていくことも出来るのだ。
ぼくはそう考えた。
それが事実であるかどうかよりも、それを事実として取り組むことが大切だ。
しかしながら、ぼくはプロ選手を目指すことはなかった。サッカーに出会ったのが29歳で、本格的に蹴り始めた時は31歳になっていたからだ。そこからプロを目指すという想像力をぼくは持っていなかったし、今考えても無理な話である。
さておき、ぼくはアスリートに憧れていた。
そして、これからはアスリートとして生きる。
アスリートとは、言うまでもなく肉体や頭脳を駆使して競技をする者のことである。
そして、プロレーサー、プロドライバーといわれる人達も世の中にはいるのだが、トレーニングやレースの過酷さを考えると、アスリートのカテゴリーに加えても問題ないだろうと思う。
そしてぼくもこれからはプロドライバーなのである。レースをするわけではないが月に12回は20時間の耐久ドライブをすることになる。順位を争うわけではないが、常に乗客や他の交通者の安全に責任を持つ必要がある。その上、給料は歩合なので、お客さんを乗せれば乗せるほど収入も増える。だから、心身共に常にベストな状態を保ち、安定したパフォーマンスを出すことが求められる。
まさしくアスリートである。
さらに、OWL magazineへの寄稿を続けていくことも、魂を吹き込んでいくという抽象的な作業を含むとするならば、心身共にベストな状態で取り組んでいくことが不可欠だ。
だから、こちらもアスリートとして取り組むことなる。
実は物書きとしてのぼくは、短期決戦しかしたことがなかった。OWL magazineのように1年、2年と続けていくプロジェクトに関わるのは初めてなのだ。だから、どうやって取り組むべきかについて試行錯誤していたところもある。パフォーマンスが落ちてしまった期間もあった。
しかし、これからはアスリートとして、全身全霊をかけていく。文章を書いていくというのは、アスレチックな取り組みなのであり、真のクリエイター集団はスポーツクラブ的なインフラとなっていくはずだ。
それが事実であるかどうかよりも、それを事実として取り組むことが大切なのだ。
というわけで、体調を整えつつ、しっかり書いていこうと思う次第である。
さて、ここまで書いたのは、どちらかというとこれまでの反省と、なしえなかったことについてである。
一方でこれから書くのは1年間の歩みが無駄にはならなかったという証左である。
先日OWL magazineは「おいでよ!フクロウの森」というタイトルの飲み会を開催した。今後シリーズ化して定期的にやっていこうと思うのだがとりあえずは第一回である。
OWLでは大きいイベントをやろうと企画したこともあるのだが、やはり無理をしようとすると歩みが遅くなるもので、なかなか効果的なイベントを打ち出せずにいた。それを聞いた多久さんという参加者が、「まずは出来ることから、小さいことからやりましょう」という提案をしてくれた。
それならば、まずは聖地バッカスで飲むことから初めて見よう!!というわけで、実施してみました。OWLは最大の目標は、同じような趣味嗜好を持った人を集めて、その力で大きな事を成し遂げること。今はまだよちよちあるきだけど、一歩でも前に進んでいきたいところだ!
そういう文脈において、人を集めるイベント、飲み会はとっても大事。
参加者はOWL magazineに月2で寄稿をして頂いている宇都宮徹壱さん、OWL magazineの執筆メンバー、そして、OWL's Forestというオンラインコミュニティのメンバー。合計18人程度と、意外にもたくさん集まった!
これは本当に嬉しいことで、OWLをやってきてよかったなぁとキャッキャうふふで大喜びであった。
そして今回はスペシャルゲストとしてジェフ千葉系インフルエンサーのtkqさんにも参加して頂いた。(twitter)
tkqさんには本人が望む望まないに関わらず、あるいはジェフ千葉の順位が何位であろうとも、今後も参加して頂こうと考えている。オファーは毎回していこう。OWLで夢を叶えてみないか?
今回は、飲み会の途中で「今年どういうことをやっていきたいのか」について参加者にインタビューをして回った。プライバシーの問題もあるので、多くは有料部分に回すのだが、tkqさん、宇都宮さん、主催を手伝ってくれたアスカさんだけは無料コンテンツとして公開する。
なお、インタビュアーもインタビューも酔っ払いなので詳細はかなり怪しいことを前もって断っておく。話半分でどうぞ!
中村:tkqさん、今日はありがとうございます。今年やろうと思うことは?
tkq:(ジェフ千葉で)夢を叶えましょう。
tkqさん ジェフ千葉サポ。フォロワーがとても多い人。他のクラブと契約が切れた選手がいると「ジェフ千葉で夢を叶えないか」と言う。でも森脇には言わなかった気がする。
中村:今年は何か素敵なことがありそうですか?
tkq:あるわけないでしょ。
中村:でも、ジェフさんお金あるし。
tkq:最も費用対効果が低いチームですからね。日本でワースト2位ですよ。
中村:……。ビリはどちらで?
tkq:ビリはオリックス。
中村:わかりました。最後に、ジェフ千葉にとってサッカーとは?!
tkq:長い悪夢、覚めない夢です。
一同:爆笑
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中村:宇都宮さんは今年の目標はありますか?
宇都宮:今年は本を2冊出す!!
宇都宮徹壱さん 写真家・ノンフィクションライター。OWL関係者で一番飲み会が好きな人。数え間違えてなかったら著書9冊。代表作は『フットボールの犬』でいいのかしら?
酔っ払い:2冊と言わずに5冊出しましょう!!!
中村:だlkjdぁj;lkじゃ;lkじぇ;lkじゃ;lkじぇあ;k!!!!
酔っ払い:……。
中村:ちなみに、言える範囲でどんな本か教えてもらってもいいですか?
宇都宮:1つは○○について。もう一つは写真集です。※本当はもうちょっと詳細に聞いたんだけど、絶対酔っ払って覚えてないやつなので、公開はやめておきます。
中村:楽しみですね!この出版不況の中、書籍への挑戦をやめない徹壱さんは本当にすごいと思います。ぼくの心は折れてます(笑)
宇都宮:OWLの書籍化も頑張って下さい!
中村:ありがとうございます!
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中村:では、あすかさん!今日は手伝ってくれてありがとう。おかげで速攻で実現させられました。さて、今年の目標は?
あすか:いえ!こちらこそ!今年は何かしらのコンテンツを出したいです。
あすかさん あるときはフロンターレサポ、あるときはオフィスレディー、あるときは妖艶な美女、その実態は!!ただの飲み会好き?!OWL飲み会出席率100%の頼れる相棒。
中村:ふむふむどんなコンテンツですか?
あすか:そこはこだわりはないんですが、偶然ではなく必然として出したいです。今の本職とも通じるところがあるので、OWLの活動も含めてシナジーを生んでいきたいところです。
中村:ふむふむ。対談系なんかも是非積極的にやっていきたいですね!!
あすか:あとは彼氏を作る。
中村:え?
あすか:彼氏を作る。
中村:お、おう。
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