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Mrs.の庭、ハーブの香りとお手玉


記憶を辿ってみる、第一ダン


たぶん、幼稚園と小学校低学年の時の記憶、ミセスというおばあちゃんとの思い出。

彼女の家の話。いつもハーブの香りがして、手作りのローズマリーのクッキーと紅茶が大好きだった。


池の前、小道を入ったところにあって、家の横の細い路地をかき分けて入ると彼女の小さいハーブの庭がある。

ローズマリー、ブルーベリー、ユーカリ、ミント、そのくらいしか覚えてないけど、素敵なベンチはよく覚えてる。ずっと使っているのか塗装ははげて、鉄でできた白いレースみたいな椅子。紅茶とセット。

おじちゃんはミニチュアの電車が趣味で、沢山のハーブの片隅には線路が走る。


彼女の関西弁は柔らかくてあったかい。祖父母が関東にいた私にとって、3人目のおばあちゃんみたいな、大きい友達みたいなひと。

よく家に遊びに来て、縁側で裁縫を教えてもらった。お手玉を作ったことが印象深い。ミセスは器用にお手玉を回していた。楽しそうに。

(私はいまだに3つ以上は回せない)

彼女からもらったうちの庭のローズマリーは元気すぎて駐車場にまで伸びた。母さんは時々それを料理に使った。
ローズマリーの匂いは懐かしい。

そういえば、家の裏の道路側に畑があって、ユーカリの木があった。その隣に私と同い年のハナミズキがあったような。

今どうなってるんだろうな。

一人暮らしに戻ったら、ローズマリーを育てたい。植物を育てるのは得意じゃないけど、元気がいいので多分、私でも大丈夫なはず。


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