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ネコクインテット
ランジャタイさんに「ネコ」というネタがある。
風が強い日に外に出ようとするとネコが飛んできたので飼う。可愛がっているとネコが急に耳から体に侵入してしまい、そのまま操られてしまうという話。しかも2匹。
「ネコ」は落語の「頭山」みたいな不条理さがあって本当に面白い。不条理さがクセになって何度も観てしまう。
「ネコ」を朝に観ると1日調子がいいので、土曜日は毎朝観るようにしている。
辛い仕事も「ネコ」のお陰で頑張れるくらい好きなのだ。
ああ、しかし土曜日の仕事は辛い。
現実逃避のために「ネコ」をベースにnoteでも書こう。丁度いま目の前に5人いるから、ここから着想しよう。
「ネコ」では2匹のネコが共謀して人間を自由自在に操っていたんだから、5匹も入ると大変なことができそうだ。ネコが1匹ずつ楽器を担当して1人の人間に全部やらせる、なんて不条理はどうだろう?
題名は「ネコクインテット」……我ながらいいセンス。
目の前の人間がだんだん本物のネコに見えてきた。これはどんどん話が膨らみそう。うきうきしながらペンを取り出すとチェロがにわかに口を開いた。
「先生。早く補修を始めてください」(491字)
田原にかさん主催の「毎週ショートショートnote」に参加させていただきました!
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