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愛にできることはまだあるかい~母と父にしてあげたいことは私が勝手にしたいことだからどうか気にしないでくれ~

愛ってなんだ。

きれいなきつね色に焼けたパンケーキをゆずること。

はんぶんこしたドーナッツのちょっと大きいほうをあげること。

笑った顔が好きなこと。

きっとたくさんの愛の形がある。

私にとって大事なことのひとつは、家族を大事にすること。

けして裕福な家庭ではなかったし、やなことも、大変なことも、人のことを羨ましく思うこともあった子ども時代だった。家は狭い団地で自分の部屋なんてないし、姉と兄が一人暮らしした後に与えられた二段ベッドの上か下かが初めてのパーソナルスペースだった。

けど、自分が大人になったからわかる。子どもを4人も産み育て、成人させてくれた。とっても大変なことだ。大学にも行かせてくれたし、姉と兄は結婚もした。弟はわからん。

愛があったからできたことだ、なんて陳腐な歌詞みたいなことは言えない。私は今、私一人生きることで精いっぱいだ。

それでも母と父が与えてくれたものは確かに愛情だったし、与えられたものに報いたいとこっそり考えている。きっと外面がよくて気難しくてたぶん照れ屋な父はそんなことしなくていいって言うと思うけど、私がそうしたいだけだから、ちょっとでもいいなって思ったらのっかってくれると嬉しい。

お金をためて、語学留学をして、世界一周をして、沖縄で働いて、山小屋で働いて、日本を気ままに旅をして、やりたいこと全部やったら地元に3LDKのマンションを買って、母と父と一緒に暮らしたい。

出来るとか出来ないとか、やりたいこと全部やるころには40代になっているかもしれないとか、40代でマンションが買えるような定職に就けるだろうかとか、色々心配事はあるけど、やりたいことがあるならやるっきゃない。

せっかく語学留学に行くのなら、日常会話程度話せるようになって、語学が生かせる仕事に就くとか、なんならオリエンタルランドで働きたいと思っている。

私の考えていることを口に出して言うには、まだ準備不足だけれど。

どうかそれまで元気でいてくれ。これはただの私のエゴだ。


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