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ハトヨガ的読むヨガ 連載55 ほっとするスペース

実家滞在が続いている1月第二週目の週末に入りました。リモートで仕事をしながら、父親の病院に日参し、経過を見守っています。実家とはいえ、自分がほっとできる空間はない・・・。強いて言えばお風呂ぐらいでしょうか。

日頃は病院とは縁遠い生活を送っているのですが、この病院の環境が、想定外に素晴らしく、ついつい長居(?)したくなってしまいます。大原美術館を中心にひろがる美観地区のすぐそばにある、由緒ある病院ですが、大改修前は、老朽化がはげしくお化け屋敷のような建物だったそう(失礼)。

美観地区のイメージが病院の内装のちょっとしたところにほどこされていて、民藝好きの私にとっては、癒しポイントが満載の環境。
壁、廊下、ドアのデザインも白壁の街風のデザイン。エレベーターや壁面のちょっとした箇所に大好きなスリップや陶板のオーナメントタイルが埋め込まれています。

木漏れ日をイメージしたステンドグラスと素敵な椅子
若手アーティストによる倉敷の自然と街並みからインスピレーションを得た連作。廊下も広々

木漏れ日をモチーフにしたステンドグラスの大窓からは、外光がきれいに差し込んでいる一角もあります。ウィンザー調の椅子が余裕をもった感覚で置かれています。(パイプ椅子風でないところが素敵!)この椅子、美観地区の大原家本邸(一般公開されています)の館内に置かれている椅子を意識してのことでしょう。屋上の展望庭園も、白壁の街の雰囲気がデザインされていて、倉敷の街を望むことができます。

小さなオーナメントと白壁デザインの廊下
一点ものとして制作されたスリップウェアのタイル

院内の真ん中には、温室と噴水があり、太陽の光をたっぷり浴びた元気な植物が茂っています。ボランティアの方が運営されている院内図書館には、アートや民藝に関する本も揃っていました。

噴水の広場。ブーゲンビリアが元気に茂っている
花と噴水広場。ベンチも可愛い

病院であることを忘れてしまいそうな空間は、患者も家族にとっても、ほっとできる癒しのスペース。空間デザインは本当に大切!!殺風景な院内だとしたら、治療を必要とする患者と家族の心も体も沈み込んでしまいますから。
↓ オフィシャルサイトには、院内散歩のコーナーもありました。まだ見つけていないアート作品がたくさん残っている。しばらく院内探索を続ける楽しみができました。

実家でも、図書館やお気に入りの小さなカフェなど、田舎ですが、ちょっとした時間に一息ついたり、リモートで仕事をするスペースとして使わせてもらっています。

倉敷にいる期間、臨時のヨガクラスも開催してみようかなと思っています。

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