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親友が子宮全摘したわけだが。

こんにちは。本願寺です。
はじめまして。
普段はライターをしています。
鳩ちっちという相棒と『鳩ちっちと本願寺のDEAD OR ALIVE』という音声コンテンツを始めました。

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Podcasts : https://podcasts.apple.com/us/podcast/鳩ちっちと本願寺のdead-or-alive/id1628025786

Spotify :  https://open.spotify.com/show/4cTYGfkDw9s2KBagodMHgq

Amazon Music : https://music.amazon.co.jp/podcasts/95fa2e6c-c7f6-4c60-88e7-f06474f42494/鳩ちっちと本願寺のdead-or-alive

Podcastsなど3つのプラットフォームで配信しています。アホっぽいけどよろしければぜひ!
(ちなみにふたりとも本業とは別名義。わたくし本願寺は「築地本願寺」の英表記に親近感を覚えることから拝借しました。鳩ちっちは「ぽっぽっぽー、はとぽっぽー」の童謡から来たと言ってますが、そこの仕組みはよくわかりません。月と木の朝7:30=渋谷区の燃えるごみの回収時間に更新します)

音声コンテンツを始めた理由にも通じますが、このnoteを始める経緯をさらっと。

いわゆる物書きの部類にはいる私は、正直、これまでどのSNSもハマったことがありませんでした。取材したり原稿書いたり入稿校了したりが人生の大半を占めていた私にとって、面白いこと(funnyとinteresting両方)は仕事にまつわることがほとんど。守秘義務もあるし、原稿という形で一度アウトプットしてしまうと、なんかもうカスッカスに見えてしまって、発信するモチベーションがなくなっていたからです(言い訳ともいう)。でもそんな私が、本業の他にも表現したい欲が湧きました。

端的にいうと、親友が子宮を全摘したのがきっかけです。その体験は彼女自身はもちろん、近しい人たちにもれなく影響を及ぼしていきました。少なくても私にとっては「へえ〜」という発見の連続でした。誰に読まれなくてもこの発見を記しておきたいと思ったのです。

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ということで物語の主人公、親友、つまり前出の鳩ちっち。

彼女の本業はカメラマン(同業)で、20年以上の付き合いになります。それはもういろんな現場でペアを組ませてもらい、あっという間に相手をノセてしまう陽のエネルギーと、勤勉さ(著書や過去作品は必ず目を通してくる、など)にはよく助けられてきました。プライベートでもよく飲み、よく笑い、よく歌う間柄です。

そんな陽キャな彼女には、長らく抱えていた重い重い十字架がありました。それは婦人科系の病でした。20才そこそこで患ったという「卵巣がん」に至っては、かなり親しくなったと自覚してから数年後にやっと明かしてくれたくらい。その時でさえ「がん」という単語を極力使わないよう、ぽつりぽつりと絞り出すように話してくれました。それからというもの、お酒が入るとそのころを思い出して泣いてしまう彼女になんと声をかけていいかわからないまま、ただただ時がすぎるのを待っていました。

そんな、隣で泣いてたはずの鳩ちっちは、どんどん変わっていきました。何段階も。

卵巣がんの経験をはじめ、闇(と思っていたであろう)部分を心の奥底に閉じ込めて、明るいキャラクターとして過ごしていたのが第1章だとすれば。第2章は、どんどんオープンマインドになっていきました。人生を変えたいと考え方をシフトし、ポップに「がん」のことを話せるようになって、泣かなくなっていきました。

それは喜ばしいことだったけれど、でも同時に、なぜか病状はどんどん悪化していきました。がんは再発しなかったものの、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症を発症、激痛で失神することも日常茶飯事で、手術をしたり高度貧血のために緊急入院してもいました。注射や薬で生理を止めるか毎日強い痛み止めを飲み続けるのがノーマル、というアブノーマルな状態だったのです。

「病は気からっていうけど、おかしいなあ。いまの方がすごく軽やかなのにどういうことなんだろう」と、私は内心不思議に思っていました。わけがわからないから医師のせいにして「セカンドオピニオンを受けないの?」とけしかけたこともありました。が、彼女の担当医はその分野ではかなりの名医とのこと。(せんせい、さーせん)

そんな状態でもずっと気丈に頑張っていた彼女から「もう頑張れん」と連絡が来たのは2021年11月。このあたりの経緯は今後触れていくので端折りますが、最終的に2022年5月、子宮の全摘出手術をしました。

そうして第3章が始まりました。子宮摘出後の鳩ちっちです。

親友の欲目じゃないけれど、雰囲気ががらっと変わったなあと感じます。一言で言うと、険が取れて、とっても優しく、色っぽくなりました。子宮は女性性の象徴と思われているけれど、彼女は子宮を手放したことでより母性が増したような気がするのです。


持論ですが、たった1人のサンプル(ゆる言語学徒っぽくいえばn=1)であっても、当事者の肉声には心に響くものすごいパワーがあると思っています。鳩ちっちの体験が、言葉が、もしかしたらいま病気で苦しい思いをしているかたの心に寄り添えるかもしれない。介護中のかたのヒントになるかもしれない。そうじゃなくてもへーって面白がってもらえるかもしれない。なあんて大義名分をあげつつ、自分的発見を伝えたいだけのコンテンツをスタートさせようと思いました。

今後、鳩ちっちのDEAD OR ALIVEな人生を通しながら、もしかしたらたまに寄り道しながら、好き勝手発信していこうと思います。人生は1回きりなのでやりたいことは全部やろう。鳩ちっち、快く協力してくれてありがとう。(本願寺)







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