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いくつかの人生

「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います。」
北村薫がデビュー作「空飛ぶ馬」のあとがきに書いている。これは子育てにもあてはまる。はじまりは幻想(恋愛)、はたまたしっかりとした家族計画からか。でも育児には自己犠牲や養育、将来の教育費など不安はでっかい。実際にも楽しみ半分、苦労も多い。でも、成人すればそれぞれの道を歩み出しその生き方を疑似(?)体験できる。つまり、自分ではない「人生」を子ども数だけ楽しめるってこと。そしてそこそこ無責任にね。

次女が突然帰省したので野暮にも理由はと問うとクリスマスだからというストーリー。

ノウハウ本や実用書にはないハッピーはそんなところにある。

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