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蟷螂拳のご紹介!!名人、蘇昱彰の技術

蟷螂拳は、英語では、Mantis Boxingとも呼ばれる拳法です。カマキリ(蟷螂)の形態を模した武術でもあります。

蟷螂手という特徴的な技法を使い、素早いスピードの攻防を得意とし、上下を同時に攻撃する、実戦的な技や、強さを持つ武術です。また、套路(型)や技の数が、比較的、豊富な武術だと言えます。見学、体験、受付中!! 

詳しくは、下記リンクのホームページをご参照ください。


蟷螂拳の歴史


蟷螂拳は、清代に「山東省」の「王朗」によって創始されたと言われています。「王朗」は、「蟷螂」(カマキリ)が、「蝉」を捕まえている様子から、「蟷螂拳」を作ったと言われ、「蟷螂補蝉式」(蟷螂手)という技に、その特徴が反映されています。

しかし、実際的には、彼自身が、それまでに学んでいた、18門派(流派)の武術や技術を統合した、総合武術でもあります。下記動画は、蟷螂拳の「蟷螂補蝉式」(蟷螂手)の解説です。


八極八卦練技拳社の蟷螂拳


蟷螂拳には、多くの門派(流派)があります。また、多くの套路(型)があり、全ての蟷螂拳の套路(型)を数えれば、200種類に上るとも言われています。当流で練習している蟷螂拳は、七星蟷螂拳、八歩蟷螂拳、秘門蟷螂拳、六合蟷螂拳の4派となっています。

しかし、各門派(流派)を、それぞれ練習するというより、それぞれを練習用途によって、使い分けるような練習を行います。これは、当流の先々代である蘇昱彰が、各門派を学んだ後に、1つの方向性にまとめたからだと思われます。つまり、当流で練習する蟷螂拳は、上記の門派(流派)をまとめた、総合蟷螂拳だと言えます。

当流の蟷螂拳の系譜については、下記HP記事リンクをご参照ください。


この蟷螂拳の技術は、一部の技法を除いて秘門蟷螂拳の影響が強いようです。下記は、当会で練習する蟷螂拳の套路(型)です。前述の通り、本来の蟷螂拳では、更に多くの套路(型)が存在します。しかし、当会に伝わっている套路(型)は、下記のものとなっています。

〈七星蟷螂拳〉 基本十二路、小虎燕拳、挿捶拳、崩歩拳、總敵拳、八肘拳
〈秘門蟷螂拳〉 欄截拳、蟷螂手拳
〈八歩蟷螂拳〉 力劈拳、小番車拳
〈六合蟷螂拳〉 鉄歯、善手翻拳、鏡裡藏花、截手圏、照面灯

下記動画は、当教室の練習生による、七星蟷螂拳の崩歩拳の演武です。


蟷螂拳の名人、蘇昱彰の技術


蟷螂拳には、多くの門派(流派)が存在しています。当流の蟷螂拳は、武壇の蘇昱彰系の系統で、当流の先々代にあたります。蘇昱彰という人物は、大陸から台湾に伝わった、多くの蟷螂拳を学び、研究した人物だと言えます。

おそらく当時は、蟷螂拳の第一人者だったと言えると思います。当流の蟷螂拳は、この蘇昱彰の系統ですが、伝わっている技術は、上記の通りごくわずかだと言えます。蘇昱彰が受け継いだ技術は、極めて膨大だったと言えるからです。


下記が、蘇昱彰が受け継いだ蟷螂拳の套路(型)だと言われています。また、これら以外に、兵器術(武器術)や対打なども受け継いだようです。

張徳奎伝(秘門蟷螂拳)
基本秘門十二路、花車五打連環拳、捕蝉崩歩拳、蟷螂手拳、欄截拳、酔蟷螂拳、秘門摘要一〜三路、秘手上段三十六手拳、秘手中段三十六手拳、秘手下段十八招手秘拳、分身八短拳

王松亭伝(七星、梅花蟷螂拳)
五蹬譜、小虎燕拳、大虎燕拳、三段蟷螂手拳、小番車拳、大番車拳、摘盔拳、四路奔打拳、白猿出洞拳、蟷螂出入洞拳

李崑山伝(七星、梅花蟷螂拳)
挿捶拳、小虎燕拳、白猿偸桃拳、梅花手拳、梅花落拳、乱接拳、總敵拳、酔打羅漢拳、梅花摘要一〜三路、七星摘要一〜七路、八肘拳一〜三段

衛笑堂伝(八歩蟷螂拳)
七手連拳十八湊、八歩基本十二路、力劈拳、摔捋連環掌拳、插掌折捋打、小番車拳、大番車拳、八歩摘要一〜六段、十二路破按連手、

張祥三伝(六合蟷螂拳)
小虎燕拳、梅花路拳、七星摘要拳(總敵拳)、羅漢拳、六合拳、鐵歯拳、善手奔拳、鏡裡蔵花拳、截手圏拳、葉底蔵花拳、雙封拳、六合短捶

下記動画は、蟷螂拳のご紹介です。


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