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4年目もみんなと一緒に“冒険”をしたい #soar応援


こちらの記事には、ウェブメディアsoarの3周年に向けて、soarメンバーやsoarライター・これまで記事に登場した方たちがsoarへの思いを綴ったコラムを掲載しています。

今日12/22は、soarの3歳の誕生日。

たった1年のあいだでも、「soar」というメディアは本当にすくすく成長した。(私はsoarちゃんと呼んで、子育て気分でかわいがっている)

月5万人だった読者は、30万人に。1年で116記事をリリースし、多くの人に読んでいただくことができた。

運営を寄付で支えてくれるサポーター会員数は、150名からなんと560名に!

30人ほどだったスタッフは、有給・プロボノ・インターン・パートナーを含めて70人ほどになった。

soarに関わってくださる心強い仲間が増えていることは、本当に嬉しいこと。みなさん、本当にありがとうございます!

みんなの優しさ、心強さに支えられた一年間


メディアが成長し、組織が大きくなるにつれて、順調にいろんな問題も起こっていった。なかなか取り組んだことに成果がでない、トラブルが多発する、などなど...!

そのなかで、もともと心身の病気を経験しているメンバーが多いこともあり、仕事をがんばっているプロセスで心身の不調が起こることも多かった。

私はもっぱら組織づくりの改善、彼らのケアや仕事のカバーに奔走していた1年だった気がするけれど、自分も「大丈夫かな?」と感じる不調があるときもあった。忙しさやメンバーを心配する気持ちが募って、パソコンを打つ指が震えたり、体が重だるかったり、胸がぎゅーっとなったり。

誰かが心身の調子を崩したり卒業していくと「マネジメント側として自分が悪かったのか」と悩むこともあったし、仕事が気になって寝ていても起きるときもあった。

サポーターのみなさんからの寄付をしっかり活かしていかなければいけない、そしてスタッフの生活を守りながら事業をしていかなければならない。少なからずそんなプレッシャーがあった。

社長って大変なんだなあ。

あたりまえのことを(笑)、何度も実感した気がする。

そんなときいつもメンバーの優しさ、そしてインタビューイや読者、サポーターのみなさんの声に救われた。

誰かが体調が悪いと「ゆっくり休んでね」、仕事に戻ると「おかえりなさい。無理しないでね」と声をかける。小さくも心強い優しさで、互いに支え合うことができるメンバーたちひとりひとりが、私の誇りである。

特に経営メンバー、理事のみなさんは本当に頼もしい。「やばい」「もう無理だ」と勝手に混乱する私を、いつもかなりクールに受け止めてくれた(一ヶ月に一回は「もうおしまいだー!」と騒ぎ、数十分後に「〜が助けてくれた!」とニコニコしていたらしい)。

そして「この記事に出会えてよかった」というコメントを読むたび、一緒につくってくれたみんなやインタビューイへの感謝が募ったし、「読んでもらって本当にありがとう」と伝えたい気持ちでいっぱいになった。

soarのすることひとつひとつに「どんどん成長していますね」「私も嬉しいです」と声をかけてくれるサポーターのみなさんはは、心から私たちを応援し見守ってくれる強い味方。

soarに関わってくれたすべての人たちに、心から「ありがとう」を贈りたい。

「お休みをとる」ことの大切さ


soarのような活動って、本当に大変だと思うんです。でもなぜ工藤さんは、そんなに行動力を持って真摯に続けられるんですか?

大阪での説明会で、参加者からこんな質問を受けた。

もしかしたら、熱い想いや原動力の話が聞きたかったのかもしれない(笑)。でも一瞬考えたあと、私はこう答えていた。

マッサージに週2回行ったり、オフィスでもアロマを焚くなど、自分の癒やしに余念がないからだと思います。

会場のみなさんは大笑いして、終了後もそれに言及するツイートがたくさんあった。なぜかsoarの理念の話より、人気だったような(笑)。

でも、生きていくのに大切なのって、つまりそういうことなんだと思う。

みんなきっと日々、自分を追い込みながら生きている。生活していくために、仕事を頑張るために、家族を大切にするために、自分らしくいるために。

体と心を一生懸命につかって生きる日々は、疲れが溜まるし、小さな傷もできていく。だから“お休みをとる”、“自分を癒す”というシンプルなことがとても大切なんだと。

あるスタッフが心身の調子を崩してお休みに入るとき、soarの産業医をしてくれている先生が、こんなことを言ってくれた。

「休んだら元気になる」という経験は、すごく大きな成功体験になるよ


頑張ることと同じくらい、休むことは大切で、それを差し置いては前に進んではいけないのだとこの時実感した。

どんなときでも今が最高、今がちょうどいい。だから順調


それでも、「本当はもっと速いスピードで進めるはずなのに」という思いが頭をよぎることもある。自分にもっと経営力があれば、みんなの力を活かす能力があれば。

普段どれだけ「そのままでいいんだよ」というメッセージを記事からもらっていて、自分も誰かにそう言っているはずなのに、本当に不思議。自分のことになると、やっぱりそうは思わないのが人間だなあ。

でも自分は精一杯やっているし、みんなも精一杯やっている。それだけはわかっている。だったら、他に何を望むの?

その瞬間から私は、「いつだって今が最高」なのだと思うようにした。

みんなが今できることを頑張っている。体調を崩しても結果がうまく出なくても問題だらけでもいい。今が最高。今がちょうどいい。だから順調。

そう思うと、焦りやもどかしさでいっぱいだった心は、スーッと楽になる。自然と、みんなへの感謝と自分へのねぎらいの気持ちが立ち上がってくる。

年末のこのタイミングに、そんな思いにたどり着けたことは、来年も進んでいく大きな糧になると思う。

soarを関わる人全てが、いい影響を与えあえるように


今年の4月に開催した、西村佳哲さん、障害福祉サービス事業所「工房まる」の吉田修一さん、樋口龍二さんがゲストのイベントでこんな話があった。

その人らしさは、いろんな人との関わりあいの中で立ち現れてくる。

また、西村佳哲さん著書「一緒に冒険をする」でも、吉田さん、樋口さんは福祉スタッフと利用者というかかわりで指導するのではなく、創造すること、つくっていくことを一緒に楽しんでいきたいと話していた。

あなたも知らないところへ、一緒に冒険しに行くんです。

これを聴いて、soarもこのとおりだなと思った。誰が支援して、誰かが支援されているのではない。誰かが与えているのでも、与えられているのでもない。

お互いに影響を与えあうことで、その人らしさを見つける。そしてともに、困難も喜びも多いこの世界を冒険しつづけている、ただそれだけなんだなと。

3年間ずっとずっと、心が躍るような出会いがたくさんあって、新しい世界をたくさん知った。誰よりも私が、soarによって人生が豊かになっているように感じる。

私と同じように、soarに関わる全てのひとが、互いの人生にいい影響を与えていけたらと思っている。そして、まだ見ぬ世界を一緒に冒険できたら。


これからもぜひ、いろんなかたちで、soarの“冒険仲間”になってもらえたら嬉しいです。

1年後には、どんな素敵な景色が見れるだろう。そのなかにsoarに心を寄せてくれるいろんな人の笑顔があったらいいなあ。

3年間、本当にありがとうございました。

よーし!4年目も冒険するぞ。みなさんどうぞ、よろしくおねがいします!(工藤瑞穂)

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