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【メンタルヘルス】人が変化を嫌う3つの理由/人が変化を好む3つの理由

こんにちは~池さんです(#^^#)

庭先の雑草の手入れをサボっていたら大変なことになっていました…反省💦

さて、本日のテーマはこちら!

人が”変化”を嫌う3つの理由/”変化”を好む3つの理由

皆さんは環境や生活スタイル、仕事などの”変化”をどう感じるタイプですか?

今回は、それらの変化について人が抱く感情についてお話していきたいと思います😊

人が”変化”を嫌う3つの理由

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1.新しい状況に適応するまでに時間と労力がかかる

1つ目の理由は、「新しい状況に適応するまでに時間と労力がかかる」です。

例えば、進級・進学、転校、転居、転職、異動、昇給、結婚、出産など人生において人は様々な変化を経験します。

これを心理学では”危機”と呼びます。

危機とは、災害、事件、事故、病気、家族の死などにより、何らかの変化が起こり、生活の均衡が崩れた状態である。    出典先:心理学辞典

危機を乗り越えられれば、それが個人の成長や発達にプラスに影響するが、危機を乗り越えられないと、次の重要なステップに移ることが難しくなり、心身に大きな傷となって残るでしょう。

この危機を体験し、乗り越えるためにはこれまでの問題に対応してきたやり方や方法では上手くいかないことが多く、新しい方略や工夫を必要とします。

例えば、新しい部署に異動になると、一緒に仕事する人はもちろんのこと、部署内のルールや備品の位置や配置など職場内の変化や、通勤経路や生活リズムなど職場外の変化が起こります。

その時、異動前の職場と同じやり方や方法が適用できる場合もありますが、新しく物事を覚えたり新しい職場に柔軟に合わせていく必要が出てきます。

その状況に適応するためには多くの時間とエネルギーを必要とするため、こうした危機は人にとってとても大きな負荷になります。

こうした負荷を避けるため、人は”変化”を倦厭すると言えるでしょう :idea: 

2.恒常性が失われて大きなストレスとなる

2つ目の理由は、「恒常性が失われて大きなストレスとなる」です。

この恒常性を、心理学では”ホメオスタシス”と呼びます。

ホメオスタシスとは、生命体が生命を維持するために比較的恒常で内的な平衡状態を保とうとする働きのことであり、我々の身体的反応や行動はこの平衡状態を維持するために存在すると考えることができる。

出典先:心理学辞典

つまり、我々が生まれながらに身に付けている自分の心身の安全を守るための身体の維持システムのようなものです。

例えば、身体の温度が高くなりすぎた時には、発汗作用が起きてその温度を低めようとするし、見知らぬ場所に行くときには緊張して不測の事態に備える準備をしたりします。

これらの例は人間の恒常性が上手く機能している証拠ですが、心身の変化が大きい場合にはかなりの負担になります。

人は適度な体温や満腹感、覚醒度、落ち着きの状態にあると心身共に適切に機能しますが、これらのバランスが崩れ、強いストレスを感じるようになると不眠や食欲不振、集中困難など心身に様々な症状が出ることがあります。

つまり、人間にとって恒常性が失われることは心身にとって大きなストレスになるため、それを生起させるような状況の変化は回避すべきこと(変化を嫌うということ)になるのです :idea: 

3.何か大きな損をするのではないかという心理が働く

3つ目の理由は、「何か大きな損をするのではないかという心理が働く」です。

・今の収入に不満はあるけど、転職したら給料が下がるんじゃないか…

・老後のことを考えると、住み慣れた場所を離れるのは不安だわ


このような考えが思い浮かぶ時、人は現状維持バイアスの状態に陥っています。

つまり、変化を受け入れず、現状は現状のままでいたいとする心理作用が働きます。

これは同時に、変化したときに何か損をするのではないかという葛藤も抱えています。

これは本能的な防衛反応に近いのですが、ちょっとでも命の危険を脅かす行為に対して人は過剰なほど慎重になります。

その傾向が強いと、変化は受け入れがたいものとなり、結果的に変化を嫌うことになります :idea: 

人が”変化”を好む3つの理由

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1.好奇心や変化への興味関心が高い

1つ目の理由は、「好奇心や変化への興味関心が高い」です。

これは比較的心身への影響が小さい変化が起こった時に感じやすいでしょう。

上記で挙げたように、変化の中には進学や転居から親族の死や事件・事故など様々あります。

その中でも、自分の中で気持ちの折り合いがつけられるもの、気持ちに余裕があるものについては、その変化を楽しむことができます。

例えば、集団が苦手な子どもはクラス替えで今まで仲良くなった数少ない子と離れることに不安を覚え、社交性の高い子どもはクラス替えを新しい友達が増える機会だと捉えるかもしれません。

これは、その子どもの性格も影響しているかもしれませんが、一方で好奇心旺盛で変化への興味関心が高い証拠だとも言えるでしょう。

このような人は他の人にとっては不快な環境の変化を、自分の知的好奇心や達成感を満たす機会だと思うかもしれません :-D 

2.自己研磨や自己啓発の機会と捉えている

2つ目の理由は、「自己研磨や自己啓発の機会と捉えている」です。

つまり、変化を自分の能力や向上心を高め、スキルアップする成長の種と見ているということです。

中には自分から変化の多い道を選んで突き進む…なんて人もいるのではないでしょうか。

この中には、達成欲求や自己実現欲求が高い人も多くいます。

何か大きな成功を掴む人に備わっている物事の見方だと思います。

危機を危機と思わず、目標達成へのステップや成長の機会と考えるのでしょう。 :idea: 

3.自己効力感を味わえる

3つ目の理由は、「自己効力感を味わえる」です。

自己効力感については、以下の記事で詳しく解説しています。

https://ikedanblog.com/must-see-for-parents-and-bosses-four-reasons-why-praise-and-stretch-makes-psychological-sense/

変化に適応していく過程には、変化自身や変化に対する自分の感情や行動を上手くコントロールすることが含まれます。

つまり、変化への舵取りが上手くいくこと=変化への適応なのです。

自己効力感が高い人はこの変化を好み、変化へ適応することでさらに自効力感を高めることができます。

したがって、自己効力感を味わえる人は、変化を好む傾向が高いと言えるでしょう :idea: 

まとめ

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今回は「人が”変化”を嫌う3つの理由/”変化”を好む3つの理由」についてお話しました。

目の前の危機的状況を「不運」と見なすか、「幸運」と見なすかによってその後の行動や結果、失敗や成功の捉え方などが大きく異なるでしょう。

元々、動物はその生態に合った環境を選び子孫を繫栄させてきました。そのおかげで、種は生存し続けられるのです。

しかし、どこかのタイミングで新しい環境に身を置かねばならない瞬間が訪れます。

その時に、前の環境に固執するのか、新しい環境に適応するのかでその後の運命は大きく変わります。

変化を楽しめるくらいの人であれば問題ありませんが、どうしても変化を受け入れにくい、変化が怖くてどうしようもないという人がいたら、その人は誰かに支えてもらいながら少しずつその変化に慣れていくと良いでしょう。

人間はそのために共感性や思いやりの心が備わっています。

どうか一人で抱え込まず、あなたを支え受け入れてくれる人の助けを借りながら人生を歩んでください :-P 


本日のお話は以上になります。

今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)

では、また明日お会いしましょう😊


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