ゲーム制作における円滑な依頼のための一歩

ゲーム制作のため素材を依頼するものは、
一切の希望を捨てよ。

序文。
まず、ゲーム制作における問題の幾つかは素材の依頼にあります。
ここでは円滑な依頼方法について語らせていただこうと思います。

1.気構え

まず重要なことは、自分の中のイメージを固めておくことになります。
ふわふわしたイメージを相手に伝えることは難しく、
言葉にもうまくできないと思います。
イラストで言えば、黒髪美少女! これで依頼すると、黒髪と相手の主観で美少女である以外は全部おまかせという意味になります。
ジャンルにおける不文律を共有できていれば、
そのジャンルに寄せた絵を書いていただけるとは思います。
例えばツンデレ美少女であれば金髪ツインテール、という不文律。
イケメン俺様なら上から目線の吊り目、など。
しかしその枠外にある部分は全てお任せになり、非常に不安定です。
基本的には、自分が指定したもの以外が想像と違っていた場合、
それは自分の依頼の仕方が完璧でなかったということになります。
以上が気構えになります。

2.依頼の仕方

では具体的にどんな依頼、指定をすればよいのか。

どの場合でも必要なこと。
まず依頼する総数をリストアップしたものがあると、
俯瞰して認識しやすく作業量も明確になります。
そして、スケジュールの大まかな予定が必要です。
これは相手とすりあわせて現実的なラインを探るべきだと思います。

絵の場合。
キャラクター設定。色指定があればそれも。
妄想CVなんかも相手に伝われば有効です。
参考となる画像。(あのゲームやあの漫画のキャラっぽく、など)
可能ならば自分で描いた絵。
ゲームサイズから割り出した立ち絵とスチルのサイズ指定。
命名規則。(stand_キャラの名前の半角英数字_表情差分の半角英数字.pngなど)

音楽の場合。
使用されるシーンの抜粋となる文章な画像等。
そのシーンで表現されている感情。悲しいシーンか、明るいシーンか等。
どういう音楽が必要なのか。クラシック、ロック、テクノ等。
参考となる音楽。(イメージしていたり仮当てしている音楽など)
長さの指定。(長さはどうでもいい、という場合は不要です)
命名規則。(01.oggやsad_scene.oggなど。なくても問題はないです)

プログラムの場合。
ゲームの仮画像。デザインなど。
パラパラ漫画のように仮ゲーム画面を作るのもいいと思います。
実装したい機能を遷移図にしたもの。
それぞれの機能の重要度。
素材の管理方法。(有料素材などは人数分購入が必要なものもあります)

上記は必須ではありませんが、情報が多いほど齟齬は減らせます。

3.成果物がなんか違うなってときに考えること

そういうものです。妥協しましょう。
120%の熱意を持って伝えた情報は12%くらい伝わります。
なので12%意図を汲んだ成果物を提出していただけたら成功です。
なんか頭の中で思い描いてた完成像と違うものが来たな?
と思ったときに私が考えるのは、その脳内に成果物を近づける必要はあるのか? ということです。
近づけた結果、自分以外の人間がプラスに受け取るのか?
そうでないのならば、成果物を自分の脳内に寄せたところで自己満足でしかありません。
必ずしも自己満足は悪ではありませんが、他者の労力を割いてまでやるべきことかは熟考すべきかと思います。

更に具体的な依頼方法についてはまたいつか。

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