グッズ制作会社の立ち位置って?
さて、皆さん推し活はしてますか?
私は、アニメやゲーム、漫画などのキャラクターをグッズ化するグッズ制作の会社に勤めています。
本日は、勤めている会社がどんな立ち位置なのかキャラクターグッズ化における流れとともにキャラクターグッズの市場をまとめてみました。
版権元との関係
昨今、アニメ、漫画、ゲームなどのキャラクターを元に作成したグッズが沢山出ています。
推し活が幅広く浸透して、かつてマイナスなイメージがオタクやマニアという言葉も人権を獲得しています。
何なら自認している方も沢山いるはずですし、オタクであることのステータスがコミュニティを形成してコミュニケーションを円滑にしている場合なんてこともあります。
さらには、キャラクターを推すことにより、生活に彩りを与えます。
推しのキャラのグッズを集めて、飾ったり、イベントで同じグッズを身につけて推し仲間と楽しんだりと推し活はもはや文化と化しています。
そしてそんな推し活に必要不可欠なのが、キャラのグッズです。
さて、そんなキャラクターのグッズはどうやって作られているのでしょうか?
IP権利元とグッズ制作会社、生産工場の3つからグッズは制作されています。
まずはそれぞれの立場と関係を明らかにしてみます。
グッズ化には、制作会社とアニメなどのキャラクターが出てくるIP(著作物)を持つ権利元、そしてグッズ自体を生産する工場が必要です。
ちなみに制作会社自体が工場を持っていることもあります。
IPはイコールその著作物です。
つまり、権利元は商用使用できるライセンスを保有しています。
つまり、第三者が缶バッジなどのキャラクターグッズを制作する場合、グッズ会社は、そうした人気のキャラクターグッズの使用する許可を得る必要があります。
勝手に作成したら著作権不正使用で大問題ですからね。
今とても人気なアニメやゲーム漫画のグッズを制作したい!となったら権利を保有する権利元から使用料(ロイヤリティ、ライセンス料)などを払う契約をしてから制作する訳です。
簡単にまとめると
・権利元
アニメ、ゲームの制作会社及び、漫画出版社、権利の保有会社などになります。
・グッズ制作会社
商用利用の企画、商品化の会社です。
・生産工場
グッズの生産ラインという訳です。
こんな感じですね。
グッズ化の流れ
続いてはグッズの商品化までの流れを制作会社目線で、まとめてみます。
①人気のアニメやゲーム漫画が世の中に誕生する
②キャラクターの人気度が高く、グッズ化しても利益が出そう
③商用利用のために権利元に使用許諾の依頼をしよう!
④権利元から使用料などの契約を交わして、許諾がでた!
⑤グッズの商品デザインなどを仮で作成!
⑥権利元にこのデザインでグッズ制作しても良いか確認!(監修依頼)
⑦問題なかったので、グッズの生産を生産工場へ依頼!
⑧大量生産!と告知準備!
⑨告知をして各流通路へ卸してお客様の元へ
簡単にまとめるとこんな流れです。
本当はもっと色々ありますがざっくりまとめてみました。
図にすると、こんな感じですね。
キャラクターグッズ市場
ちなみにこうしたキャラクターグッズの制作は、IPの二次利用領域というようです。
元々ある商材を二次利用するからこの名前なのでしょう。
そして、グッズ以外にも、コラボ商品のお菓子や、衣類、文具などもそうした領域に含まれます。
それは、キャラクタービジネスとも呼ばれています。
こうしたキャラクタービジネスは、年々市場規模を拡大しており、矢野経済研究所によると2022年度には2兆6,136億円となっており、とても大きな市場となっています。
2023年には2兆6,508億円まで拡大しており、今後も徐々に増加していきそうです。
私もグッズ制作会社に勤めていますが、海外での需要も高まりつつあり、市場規模の拡大を肌に感じています。
今回の投稿は以上です。
最後までご覧いただき誠に有難うございます。
またの機会がありましたらまた、よろしくお願いします。
ハテナ
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