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オフィスレディの休日

先日、VJの現場に電車で向かっていた時の出来事について話そう。ちなみに、内容はほぼないものだと思って欲しい。


横浜で重い機材を持って通勤快速に乗り込む。その日は雨が降っていたので気分は最悪だ。
混んでいて、座れる気配もないのでなんとかドア際に荷物を置き、とりあえず目だけ瞑ってコンセントレーションしようと思ったその時、

「えええ!マジすか!!こんなことってあるんだ!!マジすか!!」

とかしましいOLらしき女性2人の声が聞こえてきた。
目を開けるとほぼ目の前で異常に興奮している女性たち。なんだこれはご褒美…地獄か?

ただ、このあとVJ途中で眠くなるのも嫌だし、集中したかったので無視を決め込むことにしていたのだが…。

「本当奇跡ですよね、初めてお会いしたのに今度行く旅行の行き先が一緒だなんて!」という話を聞いて、ちょっと興味が出ちゃった。悪い癖。

その後も「いついくんですか?え!?○日?一緒です!」
私(まじで!?)

「1日目はどこへ行くんですか?ローマ?一緒です!」
「2日目は?フィレンツェ!?同じです!!」
「3日目はベネチアですよね!やっぱり!また一緒だ!」
私「嘘でしょ」(超小声でツッコんでしまった。)

「連絡先知らないですけど、もしかしたらバッタリ現地で会えるかもですね!」
私(奇跡はそう続かないから、連絡先をどうか交換してくれ)

「いや、むしろきっと現地でも会いますね多分(笑)」
私(絶対無理だ!交換しろ!LINEを交換しろ!)

「もうそろそろ私乗り換えです、本当びっくりですよねえ〜」
私(ダメだ!絶対交換してくれ、そうしないと私おかしくなっちゃう)

「とりあえずLINE交換しましょうか、絶対縁がありますよね!」
私「正解。」(心の中でスタンディングオベーション)

普通に声が出てしまったが、人が多くて聞こえていなかったようだ。
もしくは聞こえていたのに無視をして、電車を乗り換えた瞬間にLINEで「さっきのおじさんなんかブツブツ言ってませんでした?キモ。」とやりとりをしているかもしれない。(確かにキモいことしてたんだよね、人の話全部聞いてるんだもの。書いてて落ち込んできたわ。)

でも交換してくれて本当に安心した、死ぬほどどうでもいいことなのに。っていうか次もう中目黒かよ。全然集中も睡眠もできなかったよ…どうすんだよもう…。


その後ある種の奇跡を目の当たりにしたからかトランス状態に陥りギンギン、VJを一晩中やっても全く疲れなかった上にかなり冴えていたというオチです。

イタリアで2人が会えることを祈っています。お互い一人旅っぽかったし、もしかしたら生涯の親友になるかもしれない。

出会いと奇跡を大切にね。幸あれ。

H

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