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カーシェアリング普及の影にアットパーキングの月極駐車場あり?!

株式会社ハッチ・ワークの代表取締役社長、増田です。

月極駐車場を利用したカーシェアリングの車両置き場の開発支援も気づけば400カ所を超えました。そして、さらに加速して増えています。

この実績をプレスリリースした内容は以下のPRTIMESでご一読ください。

この取り組みがどのような影響を社会に与えているのか、詳しく書いてみます。


カーシェアリングの動向

プレスリリースの中でも触れていますが、2023年3月に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「カーシェアリングの動向整理」によると、国土交通省はカーシェアリングを新型輸送サービスの一つとして位置づけているとともに、「地球温暖化対策計画」の目標達成に向けた国の施策として、カーシェアリングの普及啓発を掲げ、対策評価指針に実施率を設定しています。

要するに、自家用車に関して「所有」から「シェアリング」への移行を促し、電車などの公共交通機関の利用と組み合わせることで、車両による都市空間の占拠を防ぎ、かつ絶対量が減ることで二酸化炭素排出削減に期待ができるということですね。

カーシェアリングは1980年代にスイスで発祥したとされているようです。その後スイス全土、ヨーロッパの国々やアメリカ、日本へと広がっていきました。特にドイツは環境意識が高いことが後押しとなり、普及が進んだようです。

それでは日本におけるカーシェアの現状はどうでしょうか。公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団による2024年3月の調査を見ると、2002年にカーシェアリング会員が50人だったとされていますが、2024年には450万人を超えるほどに拡大したとわかります。車両台数も70,000台に迫る勢いです。

<出典>公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団「わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移」2024年6月公開


カーシェアリングのメリットとデメリット

ここまで広がってきているカーシェアリングですが、当然メリットとデメリットがあります。いろいろと調べたうえでの個人的な見解ですが、以下にまとめてみました。

カーシェアリングのメリットとデメリット

やはり、コストに関してのメリットが大きいようです。株式会社矢野経済研究所のプレスリリースの中では、レンタカーとカーシェアリングの1回あたりの平均利用料金について、レンタカーが11,185円、カーシェアリングが5,957円であるとされており、その差は約2倍。さらに、所有に比較すると維持費が安いのは言わずもがな。

一方で、デメリットとして最も大きいのは、「利用したいときに借りられない可能性がある」といった点です。これは、そもそも住まいの周辺にカーシェアリングステーションがない、あるいはステーションはあっても他者が利用中のために借りられないことがある、といったことを指しています。

利用状況と都道府県別拠点開発の実態

では利用状況の実態はどうかを見てみましょう。再び三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「カーシェアリングの動向整理」を見てみると、利用経験率は20代、30代の男性でも15%を割り込み、40代以上では10%を下回る結果です。

そして、認知状況を見てみると全世代で30%は超えており、「知っているけど使ったことはない」という人が意外にも多いです。

さて、これらの解決方法は至ってシンプルで拠点を増やすことに尽きます。それもあってか、カーシェアリング事業者各社は一層拠点開発に力を入れています。

なお、都道府県別の拠点開発について調べてみると、以下のサイトが参考になりました。

<出典>カーシェアリング比較360°

「都道府県別 ステーション数推移(主要5社 2024.4~6)」のセクションを見てみると、やはり拠点数は東京都、神奈川県、大阪府が群を抜いており、全体的に都市部の拠点開発が進んでいることが確認できます。ただ、対2024年3月の増減率も見てみると、大分県や宮崎県が60%以上となっており、地方の拡大も見てとれます。

ハッチ・ワークの取り組み

ここまでをまとめると、

  1. 日本でカーシェアリングの普及が進んでいる

  2. メリットは多いが「利用したいときに借りられない」デメリットがある

  3. デメリットを解消するため事業者はステーションの開発に力を入れている

  4. 求められるステーションの場所は住宅地や駅周辺、適しているのは
    「月極駐車場」!

となります。さあ、いよいよ私たちの出番です。

大変ありがたいことに、多くの管理会社様にアットパーキングクラウドをご導入いただいていることで、当社は全国の「リアルタイムで空いている」月極駐車場情報を把握しています。

月極駐車場の管理会社様における最も重要な課題の一つは、稼働率の向上です。一定期間、利用希望がない月極駐車場であれば、当然その他の活用を検討します。

当社は多くのカーシェアリング事業者様からお問い合わせをいただいていますが、専属の営業担当が対応させていただく体制を取っていますので、拠点開発の希望エリアや各種条件などにマッチする駐車場の情報をご提供します。

当社以外の企業にも開発支援をご依頼されているカーシェアリング事業者のご担当者様から、「ハッチ・ワークはどうしてこんなにたくさん支援できるの?」と聞かれることもありますが、他社にはなかなかできないような、カーシェアリングに特化したサービスを行っているからです。

導入企業様からは、空き区画の稼働を喜んでいただき、まさにWin-Winな
関係づくりのお役に立てていることを大変うれしく思っています。

まとめ

当社は「月極駐車場がモビリティ社会を変えていく。」と信じ、月極駐車場の利活用を通じて、社会に新しい価値を提供しています。カーシェアリング拠点開発の支援も、当社にとって大事な取り組みの一つです。カーシェアリング普及の黒子的な存在として、引き続き取り組んでいきます。ではまた。

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