やりたいことを実現するなら誰かと一緒に。はっちさんが人との関わりで大切にしていること
やってみたいことはたくさんあるのに自分だけでは力が足りなくて困っている。誰かに手伝ってもらいたいけれど、どこまで頼っていいかわからないし、そもそも誰かに頼る勇気がない。
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回インタビューしたのは、「絆」や「つながり」を大切に考えてきたハッチラボ室長の前畑友美さん(以下、はっちさん)。
人を巻き込んで何かを実現させるための方法や、人とのつながりの中で大切にしていることについてお話を伺いました。
今までもこれからも、キーワードは「人と関わり、つながること」
ー誰かと一緒になにかするのは、ずっと子供の頃から好きでしたか?
そうですね。昔から一人でもくもくと作業することより、誰かと一緒に何かをする方が多かったです。
例えば、高校時代は、運動会や文化祭の準備に熱中したり、部活やイベント事でも目標に向けて、ずっと誰かと一緒に取り組んでいました。
小学時代にはクラスの友人と劇団を作って、自分たちで役者・大道具・美術など、役割分担をして運営していました。そのときから、みんなと何かをつくることがすごく楽しいと感じるようになり、逆に大学時代に一人で作品づくりばかりしていたときは気が滅入っていましたね(笑)
ー人と人の繋がりを作ることが得意とのことですが、以前から自覚していましたか?
自覚したのは2020年ごろです。当時、やりたいことを見つけるために行った自己分析の一環で、友人や家族に自分についてインタビューをしました。
そのときに「人と人を繋げるコミュニケーション力は、強みの一つなんじゃないか」と言われたんです。誰もが当たり前にできることだと思っていたので気づかなかったのですが、人に言われて初めて気がつきました。
ーTwitterでも誰かのツイートを引用したり、多くの人と関わっている印象が強いです。SNSでの交流でなにか意識していることはありますか?
特に意識していることはないのですが、関わりがある人・ない人に関わらず人の考えを知るのが好きで、感じたことは引用リツイートやリプライで伝えるようにしています。
そうすることで自分の存在が相手に伝わって、その人とつながりを持てることもあるので、アクションを意識的に取るようにしています。
やりたいことがたくさんあるから、苦手な部分は力を借りる
ーやりたいことが自分一人の力ではできないと思ったときに「人を巻き込む」という方法をとられていると思うのですが、どのように仲間を集めますか?
まずは知り合いに声をかけます。やりたいことが漠然としているときは、近い考えを持ってる人やいつも連絡取っている人に「こんなことやりたいんだけど、どう思う?」くらいの軽い感じで相談します。
それに対して「おもしろそうだね」と言ってくれたら、「一緒にやってくれない?」と誘います!
ーまずは知り合いの中で一緒にやってくれる人を探してみて、できる人がいなかったらSNSでも声をかけますか?
そうですね。大がかりで「これは絶対に実現させたい」と強い想いがあるものは、SNSでも一緒にやってくれる人を募集します。逆に小規模なものに関しては、自分が直接声をかけられる範囲の人たちだけで進めることもあります。
ーなんでも自分でやらなきゃいけないと考えてしまう人もいると思いますが、「はっちさんが人に頼ろうと決めるタイミング」はありますか?
私も昔は、全部一人でやらなきゃいけないと思っていました。でも、そうすると一つのことしかできないことに気づいたんです。
一つのことに対して 一人でいろんな作業ができる楽しさはありますが、頭の中にやりたいことがたくさんあるのに、他のやりたいことに時間が割けなくてモヤモヤすることが多かったんです。なので、最近ははじめから誰かに頼ったり、一緒にやると決めています。
ーなるほど。自分一人で一つのことしかできないくらいなら、誰かと一緒にいろんなことやるんですね。
あとは、自己分析をしたことで自分の得意・不得意なことがわかりました。苦手なことを伸ばすのはとても大変だし、時間がかかると思うんですよね。
だから、苦手なことに時間を割くのはやめてそれを得意とする人に頼み、自分が得意なことや楽しくできることをする方が効率がいいと気づきました。
私が行った自己分析は、子供のころまで記憶をさかのぼって、さらにノートに書いて振り返りをしたのでとても時間がかかりました。でも、自分の価値観ややりたいことが見つかりやすいと思うので、よかったらやってみてください!
ーなんでも自分でやろうとして苦しくなっちゃうなら、自分の得意・不得意を浮き彫りにして、苦手なところは誰かに頼る。私もやってみます!
チームとして動くときは、阿吽(あうん)の呼吸を信じない
頼み方もさまざまあって、仲間を募集してチームを組む場合もあれば、外注という形で要件をまとめて単発でお願いする場合もあります。
たとえば、ハッチラボの立ち上げは同じ思いを持って進めることが重要だったので、長期間協力してくれる人を募集しました。
逆に、バナー制作やWebサイトを作るとかだったら「これをいつまでにいくらでお願いします」という感じで、仕事をお願いすることもあります。
ー誰かと一緒にやっていくときは共通認識を持つことを大切にしているのですね。
そうですね。私自身はやりたいことについてずっと考えているので忘れることは少ないですが、一緒にやってくれる仲間は、私の思いを一度伝えたくらいではきっと忘れてしまいます。
そのため、目的があやふやにならないようにMTGなどで定期的に自分の考えていることや思いを伝えるように意識しています。常に共通認識を持っておくことの大切さは、このハッチラボの立ち上げで勉強させてもらいました。
ーハッチラボの立ち上げに関して、「阿吽の呼吸は良くない」というお話がありましたね。
はい。逆に考えが合わなくなって違和感を感じたり、「それはちょっと違うんじゃないか」と思ったときに意見を言ってもらいやすくなると思います。なので、私の気持ちを伝えるタイミングをなるべく作るようにしたいです。
周りの人を大切にする=相手の気持ちを想像し、価値観を尊重すること
ーはっちさんにとって「周りの人を大切にする」ということがキーワードだと思うのですが、「周りの人を大切にする」とは具体的にどのようなことですか?
相手の気持ちに考えをめぐらせ、価値観を尊重することです。
私自身、「嫌いだな」とか「この人合わないな」と思うことがあまりないんです。
相手を大切にしたいなと思ってるから少し嫌な言い方をされても、「どうして嫌な言い方をしたんだろう」「こう感じているからだろうな」と相手の気持ちを想像して、考え方を尊重するようにしています。
私みたいにやりたいことがたくさんある人は、つい我が強くなってしまうかもしれません。自分の声だけではなく、人が感じたことや気持ちをできるだけ聞くことも、大切にすることの一つかなと思っています。
ーなるほど。「感謝を伝えること」を大切にする人もいますよね。
たしかに、感謝を言葉にして伝えるとわかりやすいですよね。思い返してみると、人に頼ることが増えてから、ずっと「ありがとう」と言っている気がします。
全部一人でやっていたときは、誰かに「ありがとう」を伝えるタイミングはありませんでした。でも、たくさんの人と関わるようになって何かをお願いすることが増えたり、チームで取り組んでいて誰かが思いがけず動いてくれることがあり、「ありがとう」を伝える機会が増えました。
ー感謝を伝える機会が増えるって素敵です!今後ハッチラボの活動でも、メンバー間で「ありがとう」がたくさん生まれそうですね。
そうですね。立ち上げでも各担当を二人ずつに分けていたんですが、Slackでのやりとりを見ていると、どちらかが何かをやってくれたときに「やってくれてありがとう」とか「いつもこんなことやってくれてるからすごく助かってるよ」と感謝を伝え合っていたんですよ。
私も見ていて嬉しい気持ちになりましたし、ほほえましく思いました。今後ハッチラボの中で感謝を伝え合うシーンがたくさんあることを期待しています!
まとめ
今では誰かを巻き込みながらさまざまなことを企画するはっちさんですが、昔はすべてを一人でやろうとしていたことに驚きました。
「やりたいことがたくさんある」という自分の個性とうまくつき合えるのか、たくさん悩んだことでしょう。それでも、自分も周りの人も強みを生かして一緒にやっていくことで、前に進むことができるようになりました。
なにより、関わる人の価値観を大切にしているからこそ、周りの人ははっちさんの力になりたいと思い、仲間として集まってくるのだと思います。
そんなはっちさんが室長をつとめる、実験コミュニティ「hatch Lab.」。ここは「みんな」のやりたいことを、「みんな」の好きをかけ合わせて、「みんな」で叶えていく場です。
自分だけでできなくても、みんなが持っているスキルを掛け合わせて実現を目指す。まさにはっちさんが体現されていることを身をもって体験できるコミュニティです。
ハッチラボは現在モニター期間中。7月末に企画を形にするところをゴールとしています。
今後もnoteを更新していきますので、ぜひチェックしてみてください!
(取材・執筆: 橋本 恵梨奈 / 編集:PRライター ひのりほ)
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