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自分が住む地域にどうやって参加したらおもしろくなれるか?例~本を介して「人と繋がるきっかけの場所」~

こんにちは。東京のとある病棟でパート看護師をしている花といいます。

社会的処方に興味があり、社会的処方に関する本を読んだり社会的処方研究所に入ったりプラスケアのマンスリーサポートを行ったりしています。

社会的処方に興味を持った当初は、福祉的要素が強い印象がありました。「様々な人が自由に出入りし、お互いにケアしあえる場所」という壮大なイメージもありました。

社会的処方の著者、西智弘さんがたちあげた「暮らしの保健室」の活動が、社会的処方のイメージとして強かったため、私は暮らしの保健室に似たことができるのかな?と考えました。

暮らしの保健室について調べると、秋山正子さんが立ち上げた戸山ハイツの暮らしの保健室が出てきます。社会的処方の著者西智弘さんも、秋山正子さんの活動に共感し、川崎市で暮らしの保健室を始めたとのこと。

このサイトには、「暮らしの保健室の立ち上げ方」というサポートページがあります。

そこを見て思ったこと。

私にはむりでは・・・!?Σ(゚д゚lll)

人脈しかり、資金的なものしかり。


え~どうしたらいいかな~と迷子になっていたとき、みんなの社会的処方を読み、「このまちにどうやって参加すると面白くなれるか」を考えることが大切だと気づきました。


そこで、「自分が住む地域にどうやって参加すると面白くなれるか」を考えるヒントとして、私自身が「おもしろいな」と感じた場所を訪れることにしました。

今回は、記念すべき訪れた場所第一号、「でこぼこ書店」さんを紹介します。

でこぼこ書店とは


埼玉県さいたま市にある「でこぼこ書店」さんは、「本と人と繋がる本屋」をコンセプトに、本の販売だけでなく、国語教室や貸しスペースという「場所」の提供をされている本屋さんです。

東京に住む私が、なぜさいたま市の本屋さんを知ったかとうと、SNSのXでフォローしている、同じ看護師の「スナック保健室」さんのポストでした。

スナック看護師さんの「看護師が地域の身近にいて話せる」活動も、本屋さんの貸しスペースでイベントをやる活動も、どちらも「おもしろいな!」と感じました。

そこで、でこぼこ書店さんに、お話しをうかがいに行きました。

店主の富井さん自身は、社会的処方はご存じではなく、ご自身のキャリアと好きな本を活かした場所として、でこぼこ書店を立ち上げたようです。

住宅街の中にひっそりとたたずむ書店の中にいると、近所のお子さんがフラッとやってきて本をパラパラとめくりフラッと出ていく様子を見かけました。

「あの子はよく来るんですよ。お小遣いで本を買っていくこともあります。」

と富井さんは話してくださいました。

自由なみんなの社会的処方

みんなの社会的処方の中で

「生活の動線上で、人と人とが行き交う、ハブとなっている場」

みんなの社会的処方 西智弘著

このような場所を、行政や医療者を含めたまち全体が、一緒に尊重し支援していくこが大切だと書かれています。

でこぼこ書店さんのように、地域の方がふらっとやってきて、お互い「あ、今日もあの子がきたな」「あ、店長さんがいるな」と認識し合う。イベントや教室を通じてお互いに顔を合わせる。

このように、ささやかな関係性を持てる場所は、地域でとても大切だと感じます。

でこぼこ書店さんは、社会的処方を意識して運営しているわけではありません。でも私は、社会的処方の延長上として「おもしろそう!」と感じました。

お互いの認識の違いはありますが、これこそ、「みんなの社会的処方」なのかな、と思います。

西智弘先生は、みんなの社会的処方でこのように書かれています。

社会的処方は、もっと自由でいい。多くの人たちが気ままに自然に「自分にできること」「自分がやりたいこと、好きなこと」を持ち寄って、お互いに「いいね、いいね!」とつながっていく先に、孤独・孤立の解消がある。そこには「社会的処方」なんて言葉は存在しなくてもいいし、誰もが気軽に参加できるプロセスがないと、「みんなの社会的処方」にはなり得ない。

みんなの社会的処方 西智弘著

でこぼこ書店さんのように、自分がすきなことを始め、それをいいね!と思う人がいて、そこから人がつながっていく。

この記事の冒頭に書いたように、地域で活動したことのない私のような看護師が、「暮らしの保健室」みたいなものをやるには!?という、無謀なことを考えて、やっぱムリだぁーと立ち止まるのではなくて!

自分ができること、おもしろそうと思うことを探して、もっと気軽に活動を始めることが、社会的処方に関わるはじめの一歩なんだ、と思いなおしました。

まだほかにも、おもしろい場所だなあ~、おもしろい活動してるな~と気になっている場所・人がいるので、その場所や人となりに触れ、今後の可能性を探っていこうと思います。

次はあなたのところに現れるかも・・・!?

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