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子どもの頃から花が好き、という人は大勢いると思うけれど、私は全然興味がなかった。けれど、年を重ねて色々な出会いや別れを経験して、花って良いなと思うようになった。

山崎まさよしさんの「Flowers」に出会って

新しい旅立ちはちょっぴり寂しいね​
泣いたり笑ったり昨日のことのようだね
気ぜわしい街だけどしばらくお別れだね
良いことも嫌なことも今はもう懐かしい

仕事をするようになって数年すると、新しく会社に入ってくる人、別の部署から異動してしてくる人、定年や転職で退職する人、との初めましてやさよならに幾度となく立ち会ってきた。自分が迎える側の時もあれば、去る側の時もある。自分が去る側の時、まだ次の展開が見えず精神的にも結構辛い状態になることもあった。そんな状態の時にもらったお別れの花束は、もらった瞬間も少し心が温かくなり、家に帰ってゆっくり見ると心がじわじわと温かくなった。そこで出会った人達と少しずつ少しずつ関係を作っていった事、お昼休みにくだらない話で笑い合った事、仕事が忙しい中でも何とか仕事を回すために助け合えた事、それでも理解し合えず悲しくなった事、などを断片的に思い出して、上の歌詞にもあるように「懐かしい」という気持ち上のカテゴリにそれらを入れて、次に進もうとする自分。そんな風に、もらった花を眺めながら、この歌を聴きながら、幾度となく気持ちの整理をしてきたから、花ってやっぱり良いな、さよならの際には贈りたいなって思うようになった。そう考えると、お別れの際にお花をあげる文化って理にかなっているし、お墓や仏壇にお花を供えるのも、現世では成仏出来なかった故人の気持ちを少しでも明るくし、来世でも元気でねという見送る側の気持ちからなんだなと腑に落ちた。

大切な人を出迎えるときも

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今日は、珍しく友達が家に遊びに来る予定だったから、花を買って玄関に飾った。ミニティアラという花。人が家に来る時は、花で出迎えるというのをここ数年の習慣にしている。そして、花を飾るのイイねと微笑んでもらえることも多い。普段家に知人を招待する機会が少ないからこそ、そういう日はハレの日という感覚で花を飾りたくなる。

昨年オープンした商業施設でご飯を食べてお茶したら、時間切れで家に来る事なく今日はお開きに。それでも、小さな蕾がある花を選んだから、その蕾が元気に花開けるように、お水を替えよう。

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