見出し画像

『尺』というギョーカイ用語

お正月にNHKの某番組で見かけたこのポスター。局内のとある部署に掲示してあるのだそうです。

画像1

「尺のキープ」とありますが、意味お分かりになりますか?

「尺」とは、放送業界で使われている『時間の長さ』を意味する言葉。特に映像やセリフなどの長さ(秒数・分数)を表すときに使われます。

上記のポスターだと、「尺のキープ」とは「原稿を読む時間やセリフの長さをきちんと保つこと」ということになると思います。(でも「勤務にも」の意味はよく分かりません…。)

私自身、放送局に転職してこの「尺」という言葉を聞いたとき、「『時間の長さ』と『距離』(物理的な二次元の長さ)を区別するために使われるのかな?」と思いました。(距離・長さに「尺」は使わないので。)

しかし、調べてみるとこの時間の長さを占める「尺」という言葉、元々は二次元の長さから来ていることが分かりました。

映画だと「フィルムの長さ=(上映にかかる)時間」なので、フィルムの長さを表す「尺」という言葉が、時間の長さの意味に使われているというわけです。

「そのセリフ、何秒ある?」と聞く代わりに「そのセリフ、尺は?」というい使い方をします。これで、より簡潔に質問できて、聞き間違いも減らせますね。

ギョーカイ内だけで通用する言葉ではありますが、確かに便利だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?