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『小夜曲』は『さよきょく』か『しょうやきょく』か

クラシック音楽の曲のジャンルに「セレナード」(セレナーデ)があります。
元々は恋人(女性)の住まいの窓の外で男性が歌う曲だったそうですが、のちに器楽曲の1ジャンルとなりました。
シューベルトモーツァルトの作品がよく知られています。

また、現代のポピュラーミュージックでも題名に用いられます。
「セレナード」は、日本語では「小夜曲」と称します。
この「小夜曲」、どう読めばいいでしょうか?
辞書を引くと「さよきょく」「しょうやきょく」の両方が出ています。

そこで「小」「夜」「曲」の3文字はどのように結びついているでしょうか?

「さよ・きょく」だと「『小夜』の曲」であり、「しょう・やきょく」だと「小さな『夜曲』」というつながりになりそうです。
なので、あくまで個人の意見ですが、後者の「小さな『夜曲』」の方が自然であり、「さよきょく」よりも「しょうやきょく」の方がしっくり来ると思う次第です。
ちなみに「小夜」とは「夜」の意味であり、「夜」に接頭辞を付けたもの。
また「夜曲」「『セレナーデ』の意味」だとする辞書が多く、これは「小夜曲」と同じということになります。



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