ICL(Implantable Contact Lens)手術の事前調査と体験記(2023/2/18更新)

概要

本報は2022年11月に筆者が行ったICL手術の体験記と独自の事前調査についてなるべく詳しく報告し、経過記録および知見の蓄積を目的としたものである。インターネット上にはICL手術に関する様々な記事やブログ等がある一方で、メリットまたはデメリットを強調した情報も多いと感じた。そのため、なるべく種々の情報を整理し、かつ自身の経験も交えて視力矯正に関する情報を包括的にレビューしたつもりである。なお、眼科の知識を持たない素人がインターネット上の情報をベースに調査した結果であるため、情報の正確さについて保証するものではない。より正確な情報を得るためには専門家へのヒアリングや文献調査が必須となる。
※体験記の術後経過は随時更新予定である。

目次

  1. 手術動機
    1.1 術前の生活状況
    1.2 術前の視力
    1.3 まとめ

  2. 視力矯正の種類
    2.1 視力低下の種類
    2.2 眼鏡による矯正
    2.3 コンタクトレンズによる矯正
    2.4 レーシック手術による矯正
    2.5 ICLによる矯正
    2.6 その他の矯正方法
    2.7 まとめ

  3. 視力矯正手術のメリットとデメリット
    3.1 レーシック手術
    3.2 ICL手術
    3.3 まとめ

  4. ICL手術のリスクに関する知見
    4.1 合併症
    4.2 白内障
    4.3 緑内障
    4.4 過矯正
    4.5 ハローグレア
    4.6 その他トラブル
    4.7 まとめ

  5. 体験記
    5.1 病院について
    5.2 値段と保証
    5.3 術前検査
    5.4 手術当日の様子
    5.5 術後経過
    5.6 まとめ

  6. 結言


1.手術動機

 本章では、筆者が視力矯正手術に踏み切った動機や背景について記載する。どのくらい裸眼の視力に不満を持った人間が手術を行おうと思ったのかの一例として参考になれば幸いである。 

1.1 術前の生活状況

 満27歳(2022年現在)の筆者(男性)は24歳まで都内の大学に通い、就職を機に千葉県の木更津市近辺に在住している。基本的に日常生活には自動車の運転が必要であり、休日には温泉やサウナ釣り、ダイビング等の自然のアクティビティを体験する事も多い。
 小学校低学年〜高学年にかけて近視(遠くが見えない状態)が進んだため、手術前までは基本的には眼鏡で生活する事が殆どであり、外で行うアクティビティの時にはコンタクトレンズを装着する生活状況であった。そのため、長年裸眼での生活が出来ず、特に大好きな温泉や銭湯では綺麗な景色が楽しめないばかりか足元に常に気を配る必要があった。また運転中は眼鏡の上からサングラスをかける事が困難であるため、日差しが強い時にはかなり運転に気を配る必要もある。自然災害への対応も懸念があった。30年以内にマグニチュード8〜9の地震発生確率は70〜80%[1]との予想もあるように大規模災害時に眼鏡やコンタクトが破損した場合の危機も朧げに感じていた。
 以上の日常の小さなストレスの積み重ね、裸眼生活への憧れ、田舎在住による将来の災害に対する不安から視力矯正手術を受ける決断に至った。

1.2 術前の視力

 筆者の術前の視力について記載する。「5.3 術前検査」にて詳細に紹介するが、少なくとも小学校高学年の時から視力検査のCマーク(ランドルト環)の1番上が見えていなかったため、裸眼の視力は0.1を下回っていた事が推測できる[2]。実際に裸眼では図1の右図に示す様な見え方をしていた[3]。コンタクトレンズの度数は両目とも-4.75であり、眼鏡およびコンタクトレンズを装着した時の視力は1.5〜2.0、乱視は無しであった。
 当然、裸眼では車の運転はできず、実家の中を移動するのも危険、手元のスマートフォンも顔に近づけないと利用できない状況であった。この状態で災害時に視力矯正器具を破損した場合、自動車の必要な田舎で生活するのは困難である事は想像に難くない。

図1 見え方の違い(左:視力1.5、右:視力0.01)[3]

1.3 まとめ

 本章では視力矯正手術の動機について紹介した。後述するが、基本的には手術は行わず、眼鏡で過ごすのが最も安全でリスクの無い視力矯正と考える。一方、眼鏡やコンタクトレンズを装着する事によるストレスや災害時などの不安を解消し快適な生活を送る事のできるメリットに対し、手術失敗の可能性や値段、現在の年齢、術後の見え方の不満等を天秤にかけた上で、自分の中で十分納得して手術を受ける事が重要であると考える。
 次章からは筆者が現在主流と考える視力矯正の種類について調査した結果を紹介していく。

<参考および引用文献・サイト>
[1] 国土交通白書2020, https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r01/hakusho/r02/html/n1222000.html
[2] 視力ケアセンターHP, https://www.shiryoku15.jp/visiontestchart1
[3] 視力1.5と視力0.01の世界。どれだけ違う? 再現してみた, https://www.buzzfeed.com/jp/hikaruyoza/shiryoku-yoshi-waroshi


2.視力矯正の種類

 本章では、筆者が調査をした中で特に主流と考えられる視力低下の原因と矯正方法について紹介する。眼の病気による視力低下の要因については特に専門性が強いため、詳しい調査は行っていない。また今後、眼に関する用語理解のため、図2に眼の構造を表す画像を示しておく[1]。

図2 眼の構造[1]

2.1 視力低下の種類

 視力低下とは一言で言っても様々な原因が存在する。近視や遠視(老眼を含む)、眼の病気、事故による後遺症など原因は様々である。まずは自身の視力低下が単なる近視ではない可能性を疑う必要があると考える。例えば、以下の症状がある時には眼病(白内障、緑内障、網膜剥離等)である可能性が示唆されている[2]。

  • いつ見えなくなったという事が何時何分とわかるくらい急激に見えなくなった

  • 何かが目に入ったなど、きっかけがはっきりしている

  • 吐き気、頭痛などがある

  • 一時的に明らかに視力が落ちたが、その後回復した

  • 長期間にわたり徐々に視力が落ちている

  • 明らかに突然目が見えにくくなった、片方の目だけ見えづらくなった

一部ではあるがこれらの症状がある場合は視力矯正では無く、眼の病気の治療を検討する必要があると考えられ、早急に眼科を受診するべきである。
 以上の症状がない事を前提とした上で視力低下の代表例である近視、遠視、乱視について紹介する。いずれも適切な診察、検査をした後に作製した眼鏡、コンタクトレンズを装着する事で視力が矯正される事が多い[3]。

・近視
 近視は近くのものはよく見えるのに、遠くのものはぼやけてよく見えない状態の事である。具体的には図3の1番上の画像の様に、目に入ってきた光が網膜よりも前で焦点を結んでしまう状態である[2]。原因は様々であり、眼の奥行きが長い、水晶体の光の屈折力が強い等が考えられ、発症には遺伝的要因もあれば近くで物を見過ぎてしまう事による後天的な要因も考えられる[4]。

・遠視
 遠視は網膜よりも後ろで焦点が結ばれてしまう状態の事である。具体的には図3の1番下の画像の様に、近くのものを見る際も遠くのものを見る際も、網膜の後ろで焦点が合うため、どちらも見えにくい事が多い[3]。遺伝的な要因などが考えられるが明確な原因は不明である[5]。老眼は厳密には遠視とは異なり、水晶体のピント調節機能が弱まり近くの物が見え辛くなる症状である[6]。
 後述するが、近視矯正のために視力矯正手術をしても老眼により視力が低下する可能性がある事に留意する必要がある。

・乱視
 乱視は図3の真ん中の画像の様に網膜の前または後ろの1ヶ所で焦点を結ぶ近視や遠視とは異なり、そもそも1ヶ所で焦点が合っていない状態の事である[3]。角膜や水晶体のカーブが方向によって違うために起こる 「正乱視」と、角膜の病気などによる表面の非対称性や不整性のために起こる「不正乱視」があり[7]、特に不正乱視が強いと視力矯正手術が不可能な場合がある[8]。そのため、乱視を持っている患者は視力矯正専門クリニックだけで無く、かかりつけの眼科医などによる二重の診断が特に重要と推察する。

図3 近視、乱視、遠視の模式図[3]

2.2 眼鏡による矯正

 視力低下の代表的な矯正方法として眼鏡の装着が挙げられる。眼鏡による視力矯正の大きなメリットは他の方法と比較して眼に直接触れないため、眼に負担を与えないところにある。また脱着も容易であり、比較的長時間の着用が可能、比較的安価で入手しやすい、管理が簡便と言った点もメリットと言える[9]。
 一方で、デメリットもいくつか挙げられる。例えば、フレームの形状が頭に合わないと頭痛や肩凝りの原因となる、運動・食事・入浴でレンズが曇り視界が悪くなる、衝撃により破損する、人によっては印象を大きく変える、など個人的な主観も含めるとデメリットは決して少なくはない。実際にこれらのストレスから解放されたいと考えた事がきっかけで筆者は手術を検討した。
 ただし、個人的にはこれらのデメリットがまったく気にならない、または我慢ができるレベルであるならば、視力矯正手術を行う必要は全く無いまたは行うべきでないと考える。

2.3 コンタクトレンズによる矯正

 次に、視力低下の代表的な矯正方法としてコンタクトレンズの装着が挙げられる。この方法の大きなメリットは眼鏡の装着によって生まれる不快感の殆どを解消できる所にあると考える。特に運動や入浴などの場面では視界が曇る問題が解決され、視野も広くなり、眼鏡が似合わないと思っている人にとっては非常に大きなメリットと言える。
 一方で眼鏡とは違うデメリットを持つ。例えば、適切な管理を怠った事による眼病のリスク、装着が比較的困難である事、使用頻度によっては高額である事、清潔な管理を徹底する必要がある事、眼に異物感を覚える事がある、長期間の着用により角膜が酸素不足となり感染症を引き起こす可能性がある事[10]、など眼鏡とは別のデメリットが存在する。
 ただし、こちらも眼鏡と同様に個人的にはこれらのデメリットを適切に管理し、容認する事ができるならば視力矯正手術を行う必要は全く無いまたは行うべきでないと考える。

2.4 レーシック手術による矯正

 眼鏡とコンタクトレンズによる矯正は外部から何らかの器具を装着する事で視力を矯正する手法であった。ここからのレーシック手術とICL手術は眼に手術を施す事で視力を矯正するものである。
 レーシック手術とは1990年に考案された視力矯正手術の方法であり、眼の表面の組織「角膜」にレーザーを照射して光の屈折機能を調整する視力矯正手術の事である[11]。図4にレーシック手術の一例を示す[12]。手術の成功により患者の95.4%が裸眼視力0.5以上、90.8%が裸眼視力1.0以上を得る事ができる[13]。本手法のメリットとデメリットは次章にて詳細に記載する。

図4 レーシック手術の一例 [12]

2.5 ICL手術による矯正

 ICL手術はレーシック手術と同様、視力矯正手術の1つである。1986年に初めて実施された方法であり、眼内に永久的に装着できる素材でできたソフトレンズを虹彩と水晶体の間に装着させる視力矯正手術である(後房型有水晶体眼内レンズ)[14]。図5にICL手術の一例を示す[14]。参考動画1で紹介されている通り、手術の成功により患者の98〜99%が狙った視力を得る事ができる[15]。本手法のメリットとデメリットは次章にて詳細に記載する。

図5 ICL手術の一例 [14]

参考動画1 ICL手術の最近のデータ [15]

2.6 その他の矯正方法

 今回、調査する事のできたその他の矯正方法として「オルソケラトロジー」を紹介する。特殊なデザインのコンタクトレンズを装用することによって角膜の形状を変化させ、近視を矯正する視力矯正治療であり、寝ている間にレンズを装用することで、起きている間は裸眼で生活できるようになるという治療法である[16]。この手法は裸眼での生活ができるものの、矯正できる度数に限界がある事、矯正効果は一過性で、効果を維持するためには治療を続ける必要がある事がデメリットとなる[16]。この方法は災害時に視力矯正コンタクトレンズが破損・紛失した時の問題を解決する事が出来ないため今回の治療法候補からは除外している。本手法について興味がある場合は改めて調査する事を勧める。

2.7 まとめ

 本章では視力低下の種類と視力矯正方法について簡単に紹介した。眼鏡、コンタクトレンズによる矯正とレーシック手術、ICL手術による矯正には大きな壁があり、特に視力矯正手術については十分なメリットとデメリットを把握し覚悟をしておく必要があると考える。次章ではレーシック手術とICL手術のメリットとデメリットを詳しく紹介した上で、なぜ筆者がICL手術を選択したのかを述べる。

<参考および引用文献・サイト>
[1] 藤田眼科医院HP, https://www.fujita-eyeclinic.jp/eye
[2] 視力低下, https://medicalnote.jp/symptoms/視力低下?utm_campaign=視力低下&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo
[3] めまもり, https://acuvuevision.jp/memamori/article/1
[4] 近視, https://medicalnote.jp/diseases/近視?utm_campaign=近視_原因&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo#原因
[5] 遠視, https://medicalnote.jp/diseases/遠視
[6] SANTEN,遠視、老眼とは, https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/hyperopia/
[7] 乱視, https://medicalnote.jp/diseases/乱視
[8] 福岡眼科クリニック,乱視用ICL, https://fukuoka-eyeclinic-nakano.com/icl/astigmatism/
[9] メガネとコンタクトどっちが良い?メリット・デメリットを比較|メガネスタイルマガジン OMG PRESS, https://www.ohmyglasses.jp/blog/glasses-or-contacts
[10] コンタクトレンズ障害,https://wakita-ganka.com/コンタクトレンズ障害
[11] 先進会眼科, https://senshinkai-clinic.jp/lasik/demerit/
[12] 医新会グループ, https://www.ocular.net/treatment/lasik/
[13] 屈折矯正手術の現状, https://www.gankaikai.or.jp/press/20160616_3.pdf
[14] めじろ安田眼科, https://yasuda-eye.com/medical/medical16.html
[15] https://youtu.be/X5bMAsgB-mU
[16] 新宿近視クリニック, https://www.sbc-lasik.jp/care/ortho/


3.視力矯正手術のメリットとデメリット

 本章では視力矯正手術の中でもレーシック手術とICL手術のメリットとデメリットについて調査した結果を報告する。前提として、いずれの方法も90%を超える高い確率で視力が1.0以上まで回復する事が共通のメリット[1-2]であり、感染症の危険がある事、手術の恩恵受ける事のできる期間が限られている可能性がある事が共通のデメリットである。また、身体の成長に伴い近視が進む事があるため、いずれの手術も今回調査した全ての病院で18歳以下の施術を禁止している。また、老眼が発症すると水晶体のピント調節機能が弱まり視力矯正手術をしていても視力低下が起こり得る。そのため20代〜老眼発症までの期間が視力矯正手術の恩恵を受ける事のできる期間と考えられる。必然的に手術を行う年齢が老眼が発症しうる40代に近いほどコストパフォーマンスは下がる事になる。

3.1 レーシック手術

 「2.4 レーシック手術による矯正」で紹介した方法におけるメリットとデメリットを以下に箇条書きおよび補足していく。いくつかの参考動画も載せておく。

・メリット
 ① 失明リスクの低い手術である
 レーシック手術は角膜の表面のみを削る手術であるため、仮に感染症にかかってしまっても失明する事はほぼほぼ無いとの知見がある[3]。

 ②乱視に対して細かく調整をする事ができる
 ICL手術やオルソケラトロジーと比較して乱視の調整が精度良く行える[3]。

 ③ICL手術と比較して値段が比較的安い
 レーシック手術は比較的値段が安い傾向がある。先進会眼科を例に挙げると値段は両眼19.8万円(税込)~両眼39万円(税込)である[4]。

 ④術者による技量の差があまりない
 手術の大部分がレーザーによる物であるため、術者による技量の差が出にくい手術である[5]。

・デメリット
 ①近視戻りが報告されている
 術後5〜10年経つと、眼圧により角膜の形状が変化する事で再度近視になる近視戻りが発生する事がある[6]。

 ②不可逆の手術である
 削った角膜を元に戻す事ができないため、仮に後遺症が残ったとしても術前の眼の状態に戻す事は不可能である[3]。

 ③強度の近視には対応できない
 角膜を削る事のできる量が決まっているため、強すぎる近視をレーシック手術で矯正する事ができない場合がある[6]。

 ④白内障および緑内障の治療難易度が増す
 老化等で白く濁った水晶体を交換する白内障手術、視野が少しずつ狭くなる緑内障の治療における検査や手術の難易度が高くなる[3]。

 ⑤ドライアイ、ハローグレアが強くなる
 角膜を削る事でドライアイが強くなる傾向があり、光が眩しくなるハローグレアが発生する事がある[3]。

参考動画2 レーシック手術のリスク[3]

参考動画3 レーシック手術とICL手術の比較 [7]

3.2 ICL手術

 「2.5 ICL手術による矯正」で紹介した方法におけるメリットとデメリットを以下に箇条書きおよび補足していく。いくつかの参考動画も載せておく。

・メリット
 ①強度の近視にも対応できる
 レーシック手術では対応する事のできない強度の近視にも対応が可能である[8]。

 ②角膜を削らないため近視戻りの例が少ない
 レーシックと異なり角膜を削らないため、レーシック手術と比較して長期的に安定した視力を得やすい[9]。

 ③ 手術後にドライアイになりにくい
 レーシックのようにフラップを作成しないので、 角膜を傷つけず、手術後にドライアイになりにくい[9]。 

 ④ 一部可逆性のある手術である
 挿入した眼内コンタクトレンズを取り外す事で矯正前の裸眼に近い状態に戻す事ができる可能性がある[9]。ただし、取り外しにも手術が必要であるため、感染症のリスクを負う事に留意する必要がある。

 ⑤ 白内障の手術の治療難易度に影響をあまり与えない
 白内障手術の際には眼内コンタクトレンズを取り外す事で、通常通りの手術を受ける事ができる可能性が高い[9]。

・デメリット
 ① 感染症による後遺症が比較的重篤になる可能性がある
 レーシック手術と異なり、眼内に手術を施すため、感染症による後遺症の重篤化リスクがある(発生確率約1/3000)[7]。

 ②レーシック手術と比較して値段が比較的高い
 ICL手術を行う事のできる医師は限られているため(ライセンスが必要)、手術費用が高くなる傾向がある。先進会眼科を例に挙げると値段は両眼45.1万円(税込)~両眼63.8万円(税込)である[10]。

 ③一時的にドライアイ、ハローグレアが強くなる
 手術の影響で一時的、稀に恒久的にドライアイが強くなる傾向がある。また眼内コンタクトレンズの形状により光が眩しくなるハローグレアが一時的、稀に恒久的に発生する事がある[8]。

 ④ 角膜内皮細胞が減少する可能性がある
 角膜内皮細胞は年齢と共に減少し、視力低下の原因となるが[11]、ICL手術を起因として角膜内皮細胞が加速度的に減少する可能性がある[9]。

 ⑤ 白内障、緑内障になる可能性がある。
 ICL手術は術後の白内障や緑内障手術の難易度を上げないものの、ICL手術を起因として白内障や緑内障を発生させる可能性がある[9]。

 ⑥ 診察から手術まで期間が長い
 適切な眼内コンタクトレンズの仕様を決定した後におよそ1〜2ヶ月の待機期間があるため、すぐに手術を行う事ができない。

 ⑦ 全ての工程を眼科医が行うため個人差がある
 レーシック手術とは異なり、眼科医の手で全ての工程を行うため、技術力により手術のクオリティに差が出る可能性がある。

参考動画4 ICL手術を受ける時の注意点[12]


3.3 まとめ

 本章では、レーシック手術とICL手術のメリットとデメリットを箇条書きにする形で紹介した。当然、全てのメリットとデメリットを網羅できている可能性が低く読者個人が独自に調査する事で新たな知見を得る可能性もある。ふくおか眼科クリニックのHPから拝借する形でそれぞれのメリットとデメリットを図6と図7に示す[8]。
 この様なメリットやデメリットを紹介するHPや記事を閲覧する際には、医者と患者の考えるデメリットの度合いに違いがある可能性を念頭に置く必要がある。これはあくまで推測に過ぎないが、眼科医は毎日の様に我々患者を相手に治療を施した経験を踏まえて図6,7の様なメリットやデメリットを紹介する事になる。一方で、我々患者は自身の眼に関する知識が少ない状態で手術を受ける事になる。そのため、わずかなドライアイや眩しさなど、重度の後遺症ではない事例も患者の立場からすれば手術が失敗したのではと考えてしまう可能性がある。この考えが筆者は危険と考える。
 本調査を通して、筆者はレーシック手術やICL手術は患者の目を「悪い状態→良い状態」にする事に特化した手術であり、「少し悪い状態または普通の状態→良い状態」にする事には適さない可能性があると考えた。明確な基準としては、コンタクトレンズの度数が-3.0Dが良し悪しの境界線とする文献もある[14]。 耐え難いストレスを解消するために多少のデメリットは覚悟をして手術に臨むのか、我慢できない事はないが完璧を目指して手術に臨むのとでは同じ50点の出来栄えだとしても幸福度には大きな差があると考える。
 以上の事を踏まえ、患者個人で手術に対するモチベーションの大きさや手術に関する情報を収集し、覚悟を持って治療に臨む事が満足した治療結果を得るために重要であると考える。
 本章の最後に筆者がICL手術を選択した理由を記載する。以下の6点が主な理由である。

  • 複数回の手術による抵抗感からレーシック手術による視力戻りの可能性が大きなデメリットに感じたため

  • すでに知り合い4人が手術した共通の病院があり、術後良好であったため(後述)

  • 手術を受ける事ができる貯金があったため

  • レーシック手術と比較して可逆的な手術であると分かったため

  • ドライアイになる可能性がレーシック手術と比較して低い事が分かったため

  • 乱視が無かったため

  • 年齢が27歳(手術当時)であり、老眼になるまでの約10〜15年ほど視力矯正の恩恵を受ける可能性があるため

 次章ではICL手術のリスクについて詳しく調査した結果を紹介する。

図6 レーシック手術のメリットとデメリット[8]
図7 ICL手術のメリットとデメリット [8]

参考動画5 ICL手術もレーシック手術の比較[13]

<参考および引用文献・サイト>
[1] https://youtu.be/X5bMAsgB-mU
[2] めじろ安田眼科, https://yasuda-eye.com/medical/medical16.html
[3] https://youtu.be/KARjMPKGa2M
[4]レーシック,先進会眼科, https://senshinkai-clinic.jp/lasik/cost/
[5] https://www.minatomiraieye.jp/lasik/
[6] https://totsuka-suzuki.com/blog/c36#60a88a052b2a366c248a39bf-1621658346513
[7] https://youtu.be/F18Z4faOecc
[8] ふくおか眼科クリニック, https://fukuoka-eyeclinic-nakano.com/icl/
[9] 冨田実アイクリニック銀座, https://www.tomita-ginza.com/column/2022/01/19/17/
[10] ICL,先進会眼科, https://senshinkai-clinic.jp/blog/eyes-lens/
[11] スマイル眼科クリニック, https://www.smile-eye.com/faq/4_6.htm
[12] https://youtu.be/lUO74jHqRWc
[13] https://youtu.be/BMKUNSCG4pk
[14] 大橋裕一, 木下茂, 澤充, 他 : 屈折矯正手術のガイドライン(第7版). 日眼会誌 123: 167-169, 2019.


4.ICL手術のリスクに関する知見

 本章では、ICL手術を行う事によって起こり得るいくつかの症例を紹介する。ただし、筆者はICL手術のデメリットをただ紹介する意図はなく、それぞれの症例に対してICL手術がどの様な立場にいるのかをなるべく明らかにする意図でこの章を記述している。

4.1 合併症

 ICL手術は図5の様に眼内コンタクトレンズを挿入するため、眼を切開する必要がある。その過程で眼内組織への接触や細菌が眼内に入り込む等の様々な原因により種々の合併症を引き起こすリスクがある。今回はいくつかの引用先で紹介されていた合併症のリスクを記載していく[1-3]。

  • 結膜下出血
    眼内コンタクトレンズ挿入時に白目の部分に該当する結膜で出血を起こす。術後1〜2週間で自然に消失する。

  • 過性角膜浮腫
    手術により透明な角膜が浮腫を起こし濁る事がある。ほとんどの場合術後1週間で改善される。

  • 眼内炎
    細菌やカビの感染によって眼の中に重篤な炎症を起こすもの。発生確率は1/6000人程度であり、最悪の場合失明に至る事もある。

  • 虹彩炎
    手術により虹彩が炎症を起こすもの。重度の虹彩炎の発生確率は0.03%程度。

  • 角膜内皮細胞の減少
    角膜の最内側にある細胞が減少するもの。ICL手術が直接的原因になる事はほとんどないとされる。

4.2 白内障

 重篤な合併症の1つに白内障が挙げられる。白内障は水晶体が白く濁る事で視力が低下する疾患である[4]。ICL手術を行った際に眼内コンタクトレンズが何らかの理由で水晶体に接触した場合に起こり得る[5]。発症した場合は、混濁した水晶体を摘出する白内障手術を行う必要がある。図8に示すホールICLと呼ばれる形状が開発されてからは[6]、発生確率は0.03%である(開発前は2〜5%の確率で発症)。また、一般的に強度近視の患者は経年による白内障の発生時期が早く、50歳以降は白内障の有病率も高くなる傾向がある[2]。

図8 眼内コンタクトレンズ(左:現行,右:旧型) [6]

4.3 緑内障

 重篤な合併症の1つに緑内障が挙げられる。緑内障は眼の奥にある視神経に異常が起こり、視野が狭くなったり部分的に見えなくなったりする疾患である[7]。図8のホールなし型のレンズは眼内の房水の循環をうまく確保出来ず緑内障の発症リスクが比較的高かった。しかし、現行のホールあり型のレンズの開発により房水の循環を確保する事でICL手術を起因とした緑内障の発症はほとんど抑制されている[8]。

4.4 過矯正

 過矯正とは見えすぎてしまうくらいの矯正(視力補正)を意味する。よく見えすぎてしまっているため、眼の中の筋肉などを必要以上に使ってしまい、眼精疲労や眼痛またはこれらを起因とした自律神経の乱れや脳疲労などに繋がる恐れがある[9]。この症状の防止には手術前検査が重要であり、検査時に自分の感覚を正確に察知し、見やすく疲れのない状態を眼科医と共有しておく必要がある[10]。例えば、眼鏡やコンタクトレンズを装着した状態で視力1.0程度で調整している患者が視力矯正手術で視力2.0を目指すと過矯正を引き起こす可能性があると考える。筆者の場合は、長年眼鏡およびコンタクトレンズ装着時の視力が1.5〜2.0であったため、ICL術後の視力も1.5〜2.0になる様に診断医との対話を重ねた。

4.5 ハローグレア

 ICL手術の代表的なリスクの1つにハローグレアが挙げられる。街灯や照明、対向車のライトなどを視認した際に、光の周りに輪が見えるハローや、光の眩しさやにじみを感じるグレアが見える事がある[5]。図9にハローグレアの例を示す[11]。見え方には個人差があり、1週間で気にならなくなる患者もいれば、数ヶ月気になる患者もいる。いずれにしてもこれらの現象は時間と共に気にならなくなる[5]。

図9 ハローグレアの見え方の例 [11]

4.6 その他トラブル

 北澤ら[2]によって調査された、その他のトラブル例と発生確率を示す。3772眼を対象に調査されている。

  • 中・乱視用レンズの軸合わせ直し:0.98%

  • 度数またはサイズのレンズ交換:0.48%

  • 眼圧上昇:0%

  • レーシックの追加手術:0.27%

  • 希望によるレンズ抜去:0.32%

4.7 まとめ

 本章では、ICL手術によるリスクについて代表的な例を紹介した。いずれも起こる可能性は非常に低いが、全く起こらない訳ではない。例えば、確率は1%であったとしても1ヶ月に100人分の手術が行われれば、1人はいずれかの合併症を発症するという事である。これをリスクが大きいと判断するか、小さいと判断するかは個人の裁量に寄る。また医師も商売をしているため、安全である事を強調した説明や、逆に必要以上にネガティブな情報を患者に与える可能性もある。これらの様々な情報に気を配り、自己責任で判断を下さなければならない。
 繰り返しにはなるが、個人の手術に対するモチベーションと一部紹介した様々なリスクを天秤にかけ、納得して手術に臨む事が重要と考える。
 次章では実際に手術を受けた筆者の体験記を記載していく。

<参考および引用文献・サイト>
[1] みんなのICL, https://icl-minna.net/risk/
[2] 北澤ら,ICL手術の実際とトラブルシューティング,IOL&RS 32,400-410,2018.
[3] 冨田実アイクリニック銀座, https://www.tomita-ginza.com/column/
[4] 白内障, https://medicalnote.jp/diseases/白内障?utm_campaign=白内障&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo
[5] アイクリニック東京,有水晶体眼内レンズ(ホールICL)挿入術 患者様への手術説明書・同意書
[6] 冨田実アイクリニック銀座, https://www.tomita-ginza.com/column/2022/03/25/87/
[7] 緑内障, https://medicalnote.jp/diseases/緑内障?utm_campaign=緑内障_概要&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo#概要
[8] ふくおか眼科クリニック, https://fukuoka-eyeclinic-nakano.com/icl/detail/
[9] 過矯正とは, https://www.zygospec.com/blog.php?blog_id17=165
[10] 眼科こがクリニック, https://gankakoga.com/icl/
[11] ICLの術後の現象, https://www.chamicool2007.com/30862


5.体験記

 本章では、実際にICL手術を受けた筆者の体験記を記載する。筆者個人の感想がかなり強くなっているため、全ての患者に共通しない内容も多量に含んでいる事に留意いただきたい。この章については経過観察も含めて随時更新していくつもりである。

5.1 病院について

 病院の選定に当たって、既に知り合いである4人が手術していた共通の病院があったため筆者も同様の病院での手術を決めた。

病院名:アイクリニック東京
HP: https://eyeclinic-tokyo.jp

 当病院では8000件以上のICL手術実績を有し、多数の学術論文を投稿している北澤 世志博 氏が執刀責任者である事も選定の理由であった。

5.2 値段と保証(2023/2/18更新)

 実際にかかった手術費用と保証について紹介する。紹介割引10,000円が適用されたため、手術総額は以下の通りである。

手術総額:670,000円
→2023年2月に確定申告を行い医療費控除
 約60,000円の還付金が返ってくるため、
 実質610,000円

 現在は少し値上がりしており、以下の通り。

ホールICL 乱視なし 税込73万円
ホールICL 乱視あり 税込83万円
遠近両用眼内コンタクトレンズ 乱視なし 税込88万円
遠近両用眼内コンタクトレンズ 乱視あり 税込98万円

 保証内容は変わらず、図10に示す通りである[1]。

図10 アイクリニック東京の保証内容 [1]

5.3 術前検査

・初回検診
 9月下旬に1回目の検診を行う。この時、初診料として1万円を支払う。視力検査や眼球の形状測定、眼圧検査等様々な診察を行う。図11に初診結果を示す。特に、屈折度の項目の中にあるS,C,Aについて詳細に記載する。
 Sは球面度数(SPH)であり、この数値の絶対値が大きいほど度数が強く、−は近視、+は遠視となる[2]。筆者は両目とも-5.25Dであった。
 Cは円柱度数(CYL)であり、乱視の度数を表す。数値が0から離れるほど乱視の度合いが大きく、±1の範囲内なら一般的な数値とされる[2]。筆者は両目とも-0.5であった。
 Aは円柱軸(AXIS)であり、0°〜180°の範囲で歪みの「方向」を表す。0~30°もしくは150°〜180°の時は、眼球が上下方向に潰れるように歪んでいる直乱視である。60°~120°の時は、横方向に歪んでいる倒乱視である。その他の角度の時は、斜めに歪んでいる斜乱視である[3]。筆者は右目が28°、左目が155°であった。
 以上の事から、筆者は中〜強度の近視であり、乱視は無いとの判断となった。

図11 筆者の初回検診結果

・2回目検診
 10月中旬に2回目の検診を行う。この時、前金として30万円支払う。更に診察を行い、手術実行の可否を決定する。手術の日程を決め(約1ヶ月後)、手術3日前より抗菌用の目薬を4回/日の頻度で差すように指示を受ける。参考動画6に手術前検診の様子を示す[4]

参考動画6 手術前の検査と診察の様子 [4]

5.4 手術当日の様子

 手術日当日・翌日は、平日であったため有給休暇を取得した。手術の流れを参考動画7にて紹介する。
 手術自体は両目で約10分以内に終了した。この時、耐えられない痛みは無いものの目の表層を鋭い器具で押される様な鈍痛を感じた。短時間で終了したので我慢する事は出来るが、とてもでは無いが複数回受けたいと思える手術では無かった。
 手術後は検査した後、問題ない事を告げられその足で帰宅した。視力はこの時体感0.7程度。3日間は入浴・洗髪が出来ず、テレビやスマートフォンも使えないため即就寝した。

参考動画7 ICL手術の流れ[5]

5.5 術後経過(2023/2/11更新)

 術後の経過を記録していく。随時更新する予定である。

  • 術後翌日
    視力:両目1.5〜2.0
    合併症:無し
    ドライアイ:あり
    ハローグレア:あり
    眼の疲れ:あり
    備考:1週間分の目薬処方(3種類を4回/日)

  • 術後3日目
    ドライアイ:あり
    ハローグレア:あり
    眼の疲れ:あり
    備考:テレワーク復帰

  • 術後4日目
    ドライアイ:和らいだがあり
    ハローグレア:あり(サングラスで緩和)
    眼の疲れ:和らいだがあり
    備考:昼に短距離の運転と夜に飲酒

  • 術後1週間(定期検診)
    視力:両目1.5〜2.0
    ドライアイ:ほとんどない
    ハローグレア:和らいだがあり
    眼の疲れ:昼2時間、夜1時間の運転が限界
    備考:映画館での映画鑑賞はまだ疲れる。1ヶ月検診まで目薬3種類を4回/日

  • 術後2週間
    ドライアイ:ほぼなし
    ハローグレア:昼は気にならない
    眼の疲れ:1日仕事しても問題ない
    備考:寝不足だと顕著に疲れる

  • 術後3週間
    ドライアイ:週1回あるかないか
    ハローグレア:見えるが気にならなくなってきた
    眼の疲れ:問題なし、夜の運転が連続2時間可能に
    備考:目薬3種類を4回/日が面倒くさい、銭湯・サウナ解禁

  • 術後1ヶ月(定期検診)
    視力:両眼1.5〜2.0
    ドライアイ:疲れている時たまに
    ハローグレア:ハローはまだ存在、あまり気にならない
    眼の疲れ:問題なし
    備考:特段の問題点は無い。次回は3ヶ月検診

  • 術後5週間
    ドライアイ:先週は目薬使用なし
    ハローグレア:ハローは存在、無視できる
    眼の疲れ:問題なし
    備考:映画、夜の運転(2時間以上)共に問題なし

  • 術後6週間
    ドライアイ:寝不足または2時間以上の長時間運転時に少し気なる
    ハローグレア:意識するとハローが見える
    眼の疲れ:十分睡眠を取れば問題なし
    備考:部屋の湿度が40%を切ると乾きが気になる時がある、免許更新裸眼で完了

  • 術後2ヶ月
    ドライアイ:湿度40%を切って乾燥していると感じる時がある(ヒアレイン0.1を2回/日で問題なし)
    ハローグレア:夜はやはりハローがたまに見える、致命的に気になるレベルでは無い
    眼の疲れ:睡眠時間に連動
    備考:その他、特段問題なし。術後初旅行し眼鏡、コンタクトなしで快適

  • 術後8週間
    ドライアイ:1週間目薬無しで問題無し
    ハローグレア:無意識だと気にならない
    眼の疲れ:睡眠時間に連動
    備考:コロナワクチン4回目の副反応中でも特段の変化無し

  • 術後3ヶ月(定期検診)
    視力:両眼1.5〜2.0
    ドライアイ:全く目薬をしてない
    ハローグレア:意識をしないと気にならない
    眼の疲れ:睡眠不足と飲酒で感じる
    備考:角膜内皮細胞は右2864個/平方mm(正常値)、左2875個/平方mm(正常値)、特段異常無し。次回は6ヶ月健診

5.6 まとめ

 本章では、実際にICL手術を受けた筆者の体験記を記載した。結論としては筆者はICL手術を行なって良かったと思っており、大変満足している。術後1ヶ月間の毎日の目薬は面倒臭いが、日に日に馴染んでいく事を実感し、裸眼での生活の便利さを毎日感じることができている。

<参考および引用文献・サイト>
[1] アイクリニック東京, https://eyeclinic-tokyo.jp/expense/#anchor1
[2] メガネの田中, https://www.tanaka-megane.co.jp/contents/megane-select-dosu/
[3] iLASIK, https://search.yahoo.co.jp/amp/s/ilasik-official.jp/surgery/article/681/amp/%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D
[4] https://youtu.be/_U5aM3j2Vjk
[5] https://youtu.be/s5yqdaql1IE


6.結言

 全章を通して、視力矯正手術を受けようと思った動機、視力矯正の種類、視力矯正手術のメリットとデメリット、ICL手術のリスク、体験記について、種々の文献を参考にした独自の事前調査と筆者の経験から紹介した。
 結果として、自分が調べられる範囲でICL手術への理解を深める事ができ、納得して手術に望む事ができた。ICL手術も成功し、[2023年1月現在]の段階で想定していた範囲のほんの僅かなハログレアを感じる以外は、20年以上感じる事ができなかった裸眼での快適な生活を送る事ができている。
 現在、ICL手術を検討している方々の情報取集に本報告が少しでも役に立てれば幸いである。

以上

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