離れていく人は追いかけない

私はカミングアウトで
少なからず離れていった人がいます。

以下カミングアウトはカムと省略します。

私のカムはあまり重苦しい雰囲気ではしたことはありません。

「実は僕、生まれた時の性別は女性だったんですよねー。」
のような感じで伝えることが多いです。

最初の頃は「LGBTって知っていますか?僕はトランスジェンダーなんです。」
と伝えていたのですが
ほとんどの方が「え?今から女性になるってこと?」と返ってくるので
最初に「もともとが女性だったげれど今は手術も済んで元の性別に戻しました。」
と伝えるほうが伝わりやすいことがわかりました。

カムのタイミングはその時によって変えていて
正確には変えているというよりは流れに身を任せてタイミングによって変わります。
出逢ったときに伝えるのか、中身をある程度知ってもらって伝えるのか
その時の判断でカムしています。

複雑なのがタイミングが合わずカムできていないのに
アウティングで広まってしまい
噂で知った人が「話してくれなかったの寂しいな。」と思わせてしまうことです。

私の経験上、アウティングは必ずおこることだと思っています。
人間の心理的に言ってはいけないことを言いたくなるものだと理解しています。

アウティングで学んだこともたくさんあって
アウティングした人に対してアウティングされた人が私に対して何かを思うなどはなくて
アウティングした人に対して
この人の事は絶対に信用しないと信用問題に関わってくることもありました。

確かに周りからしたら私がもともと女性だったことは
とてもナイーブな話だと受け取られていて
それを笑いながらアウティングしているということは
その人が非難されてもおかしくはないことなんですよね。

私の身体が女性だったことに対して社会人になってからは
アウティングが多いと感じることだけで
離れていく人はいませんでした。

学生の頃は、男性ホルモン注射を打ち始めて声変わりなどの変化がある時に
離れていく友人もいました。
仲良く遊んでいた友人でしたが
性別の事で受け入れれない人もいますよね。

私はもともと友人やご縁はとても大切にしたい人間なのですが
どうしても受け入れれない人に無理やり受け入れてもらうということはしたくはありません。
というより不可能に近いです。
楽しんだ思い出が辛い思い出に変わらないように特に何も言わず時は流れています。
そのことがあったからこそ、今も友人でいてくれる人を大切にしようと思いました。

離れていく人に時間を使わず、今も側にいてくれる人に時間を使うというのが
私が今まで生きてきて大切にしようと思っていることです。

自分らしく生きるというのは時に辛く、時に温かい心を知ることができます。
私は私で良いのだと思えるようにこれからも行動し、生きていきます。




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