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「はたけのものは、だれのもの。」

こんにちは、はたけ会議運営のスギヤマです。

今回は「そんなん絶対に知らんわ」なお話。

はたけ会議は、名古屋近郊エリアでシェア農園を運営するメンバーグループ。複数人でひとつの畑を管理するので、やっぱりいろいろな問題が現れてきます。今回は、そんな中でもとびっきり「そんなん知らんわぁ…」なお話です。

(※メンバーの方へ。これは対外的PRを目的とした、「俺たち、こんなにこだわってるんだぜ!」と言いたいがための記事です!メンバーへのお伝えとは無関係で、この件はすでに「スギヤマ、大事なことは先に言っておけ」という答えで終了しております!許して!)

はたけ会議では、「出来る限り肥料に頼らない」という方向性で栽培を進めています。より自給的な世界観です。「無投入」とも言います。「なるべく外から入れるものを少なく、畑の中で循環したいよね」という考え方です。今回のコロナ騒動など、「買いたくても買えない」って事態が起きた際に、めちゃくちゃ骨の太い取り組みになります。定義はむずかしいので、あまりルール化していないのですが、基本的には外からの投入物を減らす、畑内での循環を基本にする、ということで、メンバーさんたちが頑張って、雑草堆肥などをつくってくれています。

で、「肥料を入れずにつくる」というのは、簡単であり、深くもあって、今回は「草木灰(そうもくばい)」というものを入れて土づくりを行う、という意思共有を進めていました。

今回は、そのつくった草木灰が、ちょこっとだけ無くなってしまいました。多分、きっと、誰かが自分の畑やプランターなどで使うように持っていったのかなー、と思います。そんな中で、ぼくは「あ、あの草木灰の大切さを、全くシェアしていなかったなあ、、」と反省。いまから書く文章をグループ内でシェアしました。

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今朝の岡田シェフの投稿について(「畑の土がなくなっていってるよー」の話)。これ、実はぼくも気になっていました。あまりいろんなことを気にしないタイプなので、そこまで大ごとにはしていませんでしたが、「ありゃりゃ?」くらいに感じていました。

これ、「犯人が誰か」というのは、もちろんどっちでもよくて、まずはあの土がどれほど価値のあるものなのか共有させてください。意味のあるものなんです。

はたけ会議では、「出来る限り肥料に頼らない」という方向性で栽培を進めています。より自給的な世界観です。「無投入」とも言います。「なるべく外から入れるものを少なく、畑の中で循環したいよね」という考え方です。今回のコロナ騒動の際に、めちゃくちゃ骨の太い取り組みになります。
で、「肥料を入れずにつくる」というのは、簡単であり、深くもあって、今回は「草木灰(そうもくばい)」というものを入れて土づくりを行う、という意思共有を進めていました。(少なくともぼくの中では。今回は多分、ここがかけ違っちゃったかな、と思ってます。)
あのなくなっていた土は、この「草木灰」に当たります。土の酸度を整え、ミネラル分となり、より土にとって栄養成分の良いものになります。

この草木灰づくりにも、シェフはもちろんこだわっていて、畑で出たもの、お店で出たものだけを積み上げ、枯らし、灰にしました。灰にするのも、簡単ではなく、一定まで燃えたら鎮火しなくては、燃え尽きてしまいます。ほったらかしでは作れないんですね。

ここまで読んでもらって分かってもらいたいのですが、あの草木灰は、「買ってこれば良い」というものではなく、「お金があっても手に入らない、みんなのストーリーが詰まった草木灰」なんです。あれが完成したとき、ぼくなんかは「やったー!これでいい野菜ができるぞ!!」とテンションも上がったものです。そんな大切なものが、ああいった形でごっそり無くなっているのは、精神的にだいぶツラいものがあります。

それくらい大切なものなので、まずはそこをご理解いただきたい、という投稿です。で、次に考えなくちゃいけない問題は、「畑のものは、誰のものか。」という話になります。土しかり、収穫物しかり。みなでシェアしている畑なので、ここに正解はなく「コミュニティとして、どうありたいか」という問題になってきます。

ルールをつくるのはもちろん簡単ですが、ルールでしばられたコミュニティが、居心地が悪いのはみなさん、なんとなく分かると思います。

「畑のものは、誰のものか。」

お金を出した人のもの?草取りしてくれた人のもの?地主さんのもの?サービス提供者のもの??これは意外と、世界の食料事情を考えるヒントにもなるので、これからの世界を生きる上でとっても大切な問いかけだったりします。またみんなで考えましょう。

長くなりました!もし持って行った方がいらっしゃれば、できれば元に戻しておいてくれると、ぼくがよろこびます!過ぎたことなので、また次回からこちらもアナウンスなど気をつけますね。
どうぞよろしくお願いします!

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以上です。

ちょっと積んであった土を持っていっただけのメンバーさんからしたら、壮大な「知らんがな!」。「先に言っといて!」ですよね。そうそう。今回は、はたけ会議のちょっとしたこだわりの一部分をお見せいたしました。

はたけ会議では、こうして土作りや、それに使う資材などにもこだわりながら一歩一歩進めています。これからもみんなで畑と土と向き合いながら、自分たちが食べる「食」について真剣に向き合っていきたいと思います。

また来期の募集は年末頃に行う予定をしています。みんなで一緒にはたけを楽しみましょう。はたけ会議スギヤマでした!

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