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鬼ごっこ子育ての秘密

 「鬼ごっこで子育て」は初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?

 鬼ごっこは世界中にありますが、それぞれでルールは微妙にことなります。特に優れている鬼ごっこが日本式の鬼ごっこです!

 なかなか大人になってすることがない鬼ごっこ。皆さんが最後にしたのはいつでしょうか?多くの方は小学生、せいぜい中学生ぐらいでしょうか。大学生や専門学生ですることがもしかしたらあるかもしれませんが…(^_^;)

 元保健体育教師出身で、現在は子供専門の運動コーディネーターとして運動能力が上がる教室を運営や、トレーナーをしている私だからこそできる解説をご覧ください♪

鬼ごっこの特徴

 鬼ごっこは皆さんもお分かりの通り、追いかける側(鬼)と逃げる側に分かれて行いますね。
 ここで他のメニューとの違いを整理したいと思います。

鬼ごっこの特徴
①範囲や難易度が自由自在
②ルールが単純
③予測できない
④動きの基本(走る・止まる・方向転換・よける・手を伸ばす)

①オーガナイズ

範囲と難易度の関係
 鬼ごっこをするときに、範囲はほとんどないのではないでしょうか。あったとしても、狭くはなかったと思います。
 広範囲で動くことで、走るスピードが上がります。スピードが上がるということは、タッチされないように避けたり、方向転換したりする能力も高く求められます。
 もちろん狭い範囲で行う鬼ごっこも、鬼との距離が近くなるので難易度が上がります。しかし、難易度≠強度なのが鬼ごっこです。距離が近いとすぐにタッチされるのでよける能力が高まる一方で、しんどさが落ちます。

 というように、広さやで強度や難易度が簡単に変化させられる数少ないメニューで、ジャンケン同様にみんなが知っているのでオススメです。

②ルールが単純

 これはもうお分かりですね。タッチしたら鬼が交代、というシンプルな鬼ごっこです。鬼ごっこは4歳からすることが可能です。多くのメニューはルールが多く複雑です。
 メニューにおけるルールの多さは、複雑化とも言えます。メニューを複雑にすることは子供には不向きです。
子供に大事なのは「工夫」です。子供の工夫力は大人になると、「発想力」に変換されます。

③予測できない

メニューは2種類あります。①予測できる ②予測できない ものです。
 指導者によって提供されるメニューはほとんどが①の予測できるメニューです。子供が伸びるのは②の予測ができないメニューです。
 しかしながら、予測できないメニューが悪ではなく、必要なことも少しあります。ラダーという梯子のメニューなどはしたほうがいいメニューで、これはある程度やり方がググれば出てきます。ここでのポイントは比率です。
 予測できるメニューを前半に行ってから予測できないメニューに変化させましょう!全体の運動時間の25%以下になるようにするとGOODです。30分の運動であれば、7分ぐらいです!!

④鬼ごっこの動きの基本

 スポーツに必要な動きは36個あると言われています。そのうちの動きが5個以上も一つのメニューに含まれています。鬼ごっこは最強のトレーニングメニューとも言われている所以です。
 鬼ごっこをしている姿を見ると、ほとんどの運動神経レベルが分かります。普段から鬼ごっこを友達同士でもたくさんすることをおすすめします。

 鬼ごっこには走る・止まる・方向転換・避ける・手を伸ばす、という5つの動きが含まれており、他のスポーツでもこんなに多く入っていることはありません。


まとめ

 運動神経は環境です。もちろん、遺伝も関係しています。しかし、遺伝子が左右するレベルはアスリートレベルでない限りは気にする必要がありません。
 でも、遺伝?と感じる場面があるのではないでしょうか。それでも、環境です。
 なぜなら、親が運動が苦手なら子供も必然と運動する機会が減ります。そうして運動経験が少なく、運動神経が育まれません。
 運動神経が悪いのは、遺伝子ではないものの親の責任です。

 3歳の1時間は5歳の1日、5歳の1日は10歳の1週間、10歳の1週間は大人の1ヶ月です。
 物事に遅いはありません。気づいた時が最速なので、今すぐに遊具のある公園や広い公園にボールでも持って行ってあげましょう!何かのゲームと比べるのではなく、目先の一つずつを楽しむことが大事です。
 そして、少しでも鬼ごっこを取り入れてみてくださいね。

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