見出し画像

自転車事故顛末記3~「刑事告訴はしますか?」警察の調べにて

この連載での自転車事故の概要です。

事故発生日時:2021(令和3)年11月19日 14時00分ころ
事故発生場所:福井県福井市月見2丁目 県道と市道の交差点
事故の概要:県道の歩道を南進していた自転車(当方・男性)と、市道を東進~左折して歩道を北進しようとした自転車(相手方・男性)が、出会い頭に衝突

警察の調べを受ける。

病院の救急外来での処置が終わると、待合スペースに交通事故担当の制服を着た警察官が二人来ていらっしゃいました。声をかけると、当方が遭った事故の関係ということで、そのまま待合スペースで事故の調べ(聴取)を受けることになりました。

当方、相手方それぞれに別々の警察官が聞き取りを受けました。

まずは事故の状況を説明する。

まずは「事故発生」の回で紹介したような事故の概要を、説明しました。場所、時刻、発生状況などを伝えたのですが、発生時にスマートフォンで「現場」の状況を「保存」しておいたので、時刻や場所、双方の進行状況などを客観的に伝えることができました。

幸い当方は動ける状況だったため、痛みをこらえながら現場の状況を押さえておいたことはよかったと思います。

併せて、当方の状況として道路右側の歩道を「車道又は交通の状況からみてやむを得ない場合」として走行したことも申し添えておきました。念のため。

刑事告訴をしますか?

調べの最後に、警察官の方から「刑事告訴はされますか?」と聞かれました。お話をきくと、自動車の事故の場合と異なり、自転車事故の場合には刑事告訴をしないと、刑事事件として扱われないそうです。

調べを担当した警察官の方によると

「自転車事故だと、刑事告訴される方は少ないですね」

というのが、この辺りでの雰囲気のよう。実際、相手方も「あちらがわ(=当方)がしないなら、こちらも刑事告訴しない」という態度とのこと。

ただ、相手方は骨折(ひび入り)されているし、こちらも顔面を路面に打ち付けて頭部のCT撮影をしているわ、腕などあちこち打っているわで、後々なにが出てくるかわかりません。

さしあたり

「今のところ基本的には刑事事件化するつもりはありませんが、今後どのような事態になるかわからないので、一週間ほど様子をみて刑事告訴するかしないかの最終判断をしましょう」

ということで合意し、警察官の方に伝えて、調べは終了となりました。

刑事事件化は、損害賠償には影響なさげ。

その後、顔面の傷はまずまず順調に治癒しましたが、前歯に少し痛みが出てきたり、左上腕の痛みが増してきたりして、左上腕については整形外科を受診しました。ただ、検査の結果骨折はなく、それで当方の医療機関の受診はおしまいとなりました。

ここまで約1週間。刑事告訴の判断のタイミングとなりました。

念のため、自転車保険の損害保険会社の担当者様に

刑事告訴について
本日をめどに、警察に対してこの事故について
相手方を刑事告訴するかどうかの返事をする予定ですが、
保険の関係で、刑事事件化する必要などございますでしょうか?

と、問い合わせたところ、特に影響はないということなので、警察署の交通課の担当者様に、刑事告訴しないとの意思を伝えました。

自転車事故は、自分でやること多すぎ。

それにしても、まずは刑事的な手続きをはじめとして、当事者が判断したり、手続きの書類を書いたりってことが大杉ます。自動車事故とは違いすぎ。しかも、自動車に乗らない交通弱者も多そうなのに、弱者には負担過重すぎ。

とりあえず、警察の調べは済んだのですが、この後、医療費の支払いをどうするのか、保険をどうするのか、ここいらも自分で保険屋さんとやりとりしたり、国保なので市役所の国保担当者とやりとりしたり、まだまだ煩雑な手続きは続きます。

というわけで、その保険関係は「また、別の話」でよろしくおねがいします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?