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自主学習のススメ|学び方を学ぼう

学びの秋。

今回の記事では、大人の学びではなく、子どもの学びについて書きます。

お子さんが学校から宿題として出される自主学習でお困りの保護者の方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

最近の学校の宿題事情が変わってきています。
全員が同じプリント、同じ課題を出されるいわゆる宿題は少なくなってきていると思います。

確かにこれではあまり効果がありませんから。
子どもたち一人一人、。
学びたいこと、学ぶ必要のあることは一人一人違うのです。

全員に一律の課題を出すと言うこことは、ある子にとってはもう分かりきったことになるかもしれませんし、ある子にとっては、自力でするには高すぎる課題かもしれません。
すべての子どもにとってちょうどいい課題を出すことは、なかなかに難しいことなのです。

で、最近の宿題に多いのは、自主学習です。
自分にとって必要な勉強を、自分で用意して、それに取り組むことが宿題となっているのです。
一見良さそうに思うかもしれませんが、これでは、いわゆる宿題の丸投げ状態です(^^; (丸投げでもいいのでは?という議論もあるかもしれませんが、ここでは一旦スルーしておきます)

子どもたちが勝手に自走してくれればいいのですが、
「何をしていいか分かりません」
「どれくらいしたらいいか分かりません」
親御さんの方も、
「なんにもしません」
「何をさせればいいですか?」
「いつも漢字ばっかり書いて、終わっています」
なーんてお悩みもよく聞きますね。

そこで、一つのアイデアをご紹介。
私が小学校の学級担任時代に取り組んでいたのがけテぶれ学習法です。

兵庫県の公立学校教諭である葛原翔太さんが開発した「けテぶれ学習法」は、子供たちが自主的に学習する手法を提唱しています。この学習法は、特定の学習サイクルを用いて、子どもたちに自ら学び、目標を達成する方法を教えています。「けテぶれ学習法」の主な特徴とステップは、
1. **計画 (Planning):**
小テストや単元末テストで合格点をとるために、自分がしなければならない学習を検討し、計画を立てる。
目標を達成するために計画を立てることは大切だなぁということに気が付きます。
2. **テスト (Testing):**
今の自分は何ができて、何ができないのかを、ドリルや力試しを使って調べる。
実力を測るためには、きちんと答え合せをしないといけないなぁということに気が付きます。
3. **分析 (Analysis):**
テストで間違えた問題について、なぜ間違えたのか、どうすれば間違いがなくなるのかを考える。
自分にはこんな傾向があって、これが得意でそれが苦手だなぁということに気が付く。
4. **練習 (Practice):**
分析の結果、自分にたりていないことを、それを克服するために練習をする。
目標を達成するために学習方法は一つではないんだなぁといういことに気が付きます。

この方法は、子どもたちが自主的に学習する能力を育むことを目的としていて、これらのステップが連続して繰り返され、子どもたち自身で学習プロセスを評価し、改善する機会を提供しています。

この学習を通じて、子どもたちがこの「計画」「テスト」「分析」「練習」の学習サイクルを独自に回すことが促してきました。
だから、時間も内容も、自分にとって、必要な分だけ必要なことをすれば良いとしていました。

この学習サイクルは、中学生、高校生と進路が進めば進むほど、役立つものとなり、時には学生だけではなく、大人の学びにも結びつくことができるでしょう。
まさに学び方を習得する方法なのかもしれません。


今回の記事では、自主学習にお困りの子どもたち、親御さんに向けて、具体的な方法、けテぶれ学習法を紹介しました。

自分にとってどんな学び方が最適なのか、その量と質は、人それぞれに違うものです。
それを会得できれば、何も言わなくても、きっとその人は学び続けることができるでしょう。

今日も、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

では、また。

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