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同人誌即売会の歩き方

いよいよ来週末は、一次BL同人誌即売会「J.GARDEN」である。
昨秋に引き続き、私は今回も合同サークル「ルクイユ書店」として出展しますので、ぜひよろしくお願いします☆ 羽多奈緒のお品書き、一緒に出るAZUREさんのお品書きは下記です! 二人とも、それぞれ新刊出します

さて、このエントリでは、前回のJ.GARDEN52で最大の反省になった「お買い物」について、私の恥ずかしい失敗談をもとに、こうすればもっと効率よく回れるのではないか というご提案的な話をしようと思う。

イベントとなると浮かれポンチになって記憶力や判断力が低下する人や、地図を読むのが苦手な人に特にお勧めしたい(なぜなら私がそうだから…)

字を読むのが苦手な人は、Twitterでスペースやるので、よろしければ聴きに来てください。3/29(水)20時~ お隣サークル【ゆ07b】『たつきラボラトリイ』夏田樹さんとの共同ホストです!

なお、私が参加したことのある同人誌即売会はJ.GARDEN52だけなので、地域やジャンルが違う場合は必ずしも当てはまらない点があるかもしれません。その点はあらかじめご了承ください。


1. 自分が買い物に使える時間を知る

1.1 作家側の都合を知る(一般参加者・サークル参加者ともに)

「えっ、J.GARDENって、11時~15時でしょ?」とお思いかもしれない。
しかし、大手サークルや遠征組サークルは多くの場合、14時過ぎには撤収する。超人気サークルが午後イチには在庫切れで撤収している例もあった。したがって、買い逃したくないサークル・絶対会いたい作家には14時頃まで、相手が人気急上昇中なら、なるべく午前中に訪問しておくべきだ。

1.2 サークル参加者は自ブース運営との兼ね合いがある

当然だが、サークル参加者が買い物に出る間は、ブースを他の売り子さんにお任せするか閉める必要がある。すると、相手に再訪の手間を掛けさせたり、最悪の場合「もういいや」と、交流・販売の機会損失になる場合もある。個人的には、まとまってブースを空けられる時間は30分程度ではないかと思う。1か所5分として、6か所しか訪問できない計算になる。これを念頭に置いて、訪問したいサークルをリストアップ・優先順位付けすべきだ。時間を小分けにして、ピンポイントでヒット&アウェイ(特定ブースを狙い撃ちにして訪問、自ブースに戻り、を繰り返す)のもいいかもしれない。

2. 周りの人・会場全体の人の流れを把握する

2.1 「壁サー」「島中」への人の流れ

まず前提として

  • 「壁サー」とは、「シャッター前」と呼ばれることもある。要するに多数のお客さんが並びやすい壁際に陣取っている人気・大手のサークル

  • 「島中」はそれ以外

11時に一般参加入場が始まると、真っ先に混むのは「壁サー」だ。おおよその人の流れだが、以下のように考えると分かりやすいかと。

  • 11~12時 壁サーに人が集中し行列ができる(島中は比較的空いている。島中に目当てのサークルがあるなら、この時間帯は狙い目)

  • 12~13時 島中に人が動き始める(島中が活気づく)

  • 13~14時 比較的落ち着いている(お目当ての作家とゆっくり話したいなら、列ができにくいこの時間帯は狙い目。逆に、作家が買い物に出ていて不在の場合もあるから注意

  • 14時~ 早いサークルは撤収し始める。もちろん、出展・頒布しているサークルもあるが、なるべく早めに訪問しておいた方が無難

ただ、サークル参加数(並びに恐らく一般参加者数も)増加に伴い人の流れがJ庭54ではかなり変わっており、11時台でも島中も混雑するサークルが出てきた。ますます、サークル主が席を外すタイミングが難しくなって来たとも言えます。

2024/2/24 羽多奈緒追記

3. 事前にやっておくべきこと

3.1 まず、訪問先をリストアップする

全てはここから始まる。思い付きで動き回るのは、目的なくバーゲン会場に突入するようなものである。ガイド(J.GARDENだと「ガーデンガイド」)を事前に購入するか、即売会公式ウェブサイトのサークルリストウェブサークルカット、SNSなどでサーチし、どこを訪問したいか情報収集・整理する。

3.2 訪問先候補に優先順位を付ける

先述した通り、想定以上に当日は時間がない。
なので、物理的な回りやすさはもちろん考慮に入れたほうが良いが、「あの人には会いたい」と思う人から順に訪問したほうが後悔がなくて良いと思う。

3.3 地図に訪問先をマーキングする

同人誌即売会の会場は、概して広い。

さり気なく自サークルの場所をアピってみる。「ゆ08a, b」です( `・∀・´)ノヨロシク

地図を紙に印刷して、お目当てのサークルがどこに陣取っているかをマーキングしておくとよい。「いや、そんなの頭に入ってるし」と侮らないほうがいい

即売会当日は、好きな作家に会える、普段ネットでしか交流していない相互さんに会える、自分の本は手に取ってもらえるのだろうか、などと、不安や期待で胸が一杯で、バーゲン以上に気分が高揚している。そういう時、人の記憶力や判断力は極端に低下するものだ。

あなたは、そういう興奮状態で、上のような地図を下のような実際の会場(コミックシティですけど)とマッピングできるだろうか? …私はできませんでした。

これはコミックシティの時の設営風景ですが、ざっくりこんな感じ。展示ホールに延々と会議机が並んでいる。画像出所:GIGAZINE
コミックシティ143の時の実際のイベント開催中の風景。残念ながらJ.GARDENの写真はいいのが見当たらなかった。画像出所:エンジョイ東京

3.4 「いつ・どこを訪問するか」スケジュールを立てる

相手が壁サーなのか島中なのか等により、訪問しやすそうな時間帯は異なる。従って、一度の買い物で全てを済まそうとするのではなく、「いつ、どこに行くか」おおまかに時間帯ごとに訪問先を分けておくとよい。

4. 当日の動き方

4.1 全体の「地形」を頭に入れる

サークルマップにマークも付けたし、相手のブース番号も把握した。これ以上何をする必要があるんだ? と思うかもしれない。っていうか私は思った。そして失敗した。同人誌即売会の会場は広い。しかも、同じような会議卓が、延々と並んでいる。自分の訪問したいブースが、会場のどこにあるのか探すのは至難の業である。

(もし相手がデカデカとポスターを掲げ、ブース番号やサークル名を分かりやすく示してくれていれば、あるいは、遠目でも分かるぐらい個性的なルックスの作家さんなら問題ないかもしれない)

お目当てのブースにピンポイントで向かう前に、まず、会場全体を見渡そう。そして、ランドマーク(トイレとか、太い通路とか)が、どのあたりのブース番号とマッチしているか、地図と現実の会場を突き合わせて、脳内に3D化するのである。

…これが、地図の読めない女には難しいんだよねえ。

ありがたいことに、J庭54では(53から?)、「い」「う」「お」等、列を特定可能な情報が机の端から垂らされているようになった。なので、以前よりは「自分の目当てのサークルのある列はどこなのか」特定するのは楽になったと思う。

2023/12/22 羽多による補足

4.2 要所・要所で訪問先ではないが目立つサークルの名前とブース番号を頭に入れる

お目当てのブースが分かりやすくブース番号を掲示していない場合もある。私は前回、何度も同じ通路を行ったり来たりし、さんざん歩き回った挙句、「隣の通路だった」と気づいてガックリしたこともある。なので、目立つブースと、そこのブース番号を覚えておくとよいと思う。そこを基軸にして、右なのか左なのか、同じ列なのか違うのか、を把握できるからだ。というか、そうしようと思っている(涙目)。

僕の失敗(森田童子風に)

前回は、諸先輩のアドバイスを踏まえ、事前準備の3.1~3.3はやっていた。しかし以下の失敗で、想定したほど訪問・買い物できなかったことが悔やまれる。

  • そもそも自分に許された買い物時間がそんなに長くないことを分かっていなかった(ので、リストが長すぎた)

  • 二次元の地図と三次元の実会場をうまくマッピングできず、ブース番号だけを頼りにウロウロし、会場内で歩き回って時間と気力を浪費した

…ていうか、地図が読めない女が、効率よくあの会場で回れる方法をご存じの方がいたら、ぜひ教えて下さい(真顔)

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