結局大学のオンライン授業ってどうなの

8月になって僕の通っている大学は(世間を騒がせつつ)テスト期間が終わり夏休みに突入した。そもそも僕は院生なのでテストなんか関係ないけど。前期に僕が履修した講義は2つで、そこに研究と進捗報告があり、それらも全部オンラインで行った。前期の間オンライン授業を受けてみての感想を書いてみようと思う。

まず、集中が続かない。
僕なんかは教室で受ける講義ですら集中力はあまりないが、それすらもかわいく思えてくるレベルで集中が続かない。
家というリラックスできる環境、(ビデオをオンにしなくていい講義であれば)誰にも見られていない環境。集中出来るはずがない。
画面に映るスライドをなんとなく眺めて、スピーカーから流れる先生の声をなんとなく聞く。
僕の場合このタイプの講義は1つだけだったので乗り切ることが出来たが、学部生は結構大変だったんじゃないかと思う。

次に回線の問題。
TwitterトレンドにMoodleという単語が5月くらいにはちょくちょく上がっていた。「ああ、今日もどこかの大学でMoodleが落ちたんだな」としみじみ思っていた。(うちの大学は結構サーバを増強していたみたいでほとんど落ちなかった。スゴイ)
Moodleにレジュメがアップロードされて、それをダウンロードして講義を受けるというスタイルが多いと思うので、こうやって鯖落ちすると講義を受けられないわけだな。
更に、固定回線を引かずモバイル回線だけという学生もそれなりにいると思うので、不安定なモバイル回線では先生の声が聞き取りづらかったり、止まったりするなんて問題も起きたんじゃないかなーと思う。

あと回線の問題に少し関わってくるが、ノイズがクソ酷いときはマジで先生が何言っているのか全然全く分からない。(クソデカ羅生門)
進捗報告をして先生にアドバイスをもらっている時にノイズが乗ったり音質が悪くなると「え、何て??」って心の中で思って「すいません、もう一回お願いします」と言う羽目になるのである。ちなみに僕の指導教員はハスキーボイス(?)なので余計にたちが悪い。メチャクチャ声が通らない。
ちなみにこの前あった面白話としては、「今日やけにノイズ乗るなぁ、うるさいなぁ」って思っていたら蝉の鳴き声だった。オフラインだったらそこまで気にならないのにね……(気になってもカクテルパーティー効果でちゃんと先生の話を聞くことが出来る)

僕はM2なので研究をしないとまあヤバいので、研究室のパソコンにリモートでアクセスして作業を進めているわけだが、パソコンがトラブったりリモートソフトが落ちたりするとそれだけで作業がストップしてストレスだった。
実際、色々あってパソコンにログイン出来なくなったときは人との接触を避けるために夜中に大学へ行ってトラブル対処したり、某リモートソフト(個人使用の場合無料)を使っていたら商用利用を疑われてBANされたりと大変だった。某リモートソフト運営会社に個人使用申請のフォームがあったから申請を出してBANは解除してもらった。結局今は「chrome remote desktopがLinux対応しているならもうそれでいいや」となりchrome remote desktopを使っている。さらば、某リモートソフト。

上にはデメリットを書いたが、メリットもあると感じた。

天気。これはオンライン授業のメリットだ。
正直一般大学生は雨が降っているだけで大学に行きたくなくなるのである。朝起きて雨が降っていたらもうその日の気分は最悪なのだ。
しかし、オンラインであれば朝起きて雨が降っていても外に出ることなく講義を受けることが出来るのだ。素晴らしい。
今年は数年前の空梅雨とは違ってしっかり梅雨でしかも長かったので、毎日気分最悪になりながら大学に行くことをしなかったというのは良いことだった。メンタルヘルス大事。

輪講系の講義は割とオンラインと相性がいいなと思った。
オフラインだと紙の資料を用意したりパソコンをプロジェクタに繋ぐなどひと手間が必要だが、オンラインでは画面共有ボタンを押すだけで全員に資料を共有できる。個人的にはこれが結構良かったポイント。
進捗報告のときもエラーメッセージを印刷することなく、txtファイルにまとめて先生に投げればよかったので、面倒くささは若干少なかった。
ちなみに、報告資料本体はTeX→PDFで、それを印刷するかしないかの違いだったからあまり変わらない。それでもオフラインでは印刷してグループ全員に配るというひと手間があったのでそれがないのは良い。
あと、オンラインでの進捗報告は体感だと対面でやる進捗報告より時間が短い気がする。対面だとどうしても話が膨らんだり脱線して伸びてしまうのが、オンラインだとあまり膨らまずに淡々と進んでいくのでその辺がありがたかった。


とまあ、オンライン授業にはメリットデメリットがあるな、というのが正直な感想。先生方も手探り状態で大変だったと思います(上から目線)
うちの大学は座学に関しては原則オンラインということになったので、学部生にとってはまだまだ耐える期間が続くとは思います。僕は研究のプレッシャーに耐える期間が続きます。


結局……


気合いやな。

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