THE SECOND雑感〜人をカッコよく見せる天才フジテレビ〜
Ver配信は今日まで!!!!
様々な感想や出演者の振り返り等々みました。ふつふつと盛り上がる感じが、番組の面白さや熱量のすごさを物語っています。素晴らしい大会でした。
今回は「フジテレビすごい」「来年どうなる」「今年のM-1」の三本です。
フジテレビすごい
フジテレビって人間の見せ方や演出がすごい上手いんですよ。「IPPONグランプリ」や「すべらない話」持ち出して芸人をカッコよく見せる局だ、と言う話は過去出てますけど。普通の人も「セブンルール」含めてそうやって見せる番組も多かったりするじゃないですか。
あとは、ネタ前の入場!あれはまあほんとカッコよかった。「格闘技の大会の花道」と言ってましたけど、とてもよかったです。ベテラン漫才師の「立ち姿」がかっこいいと気がついたフジはやはり良かった。
カメラマンさんだけ負担えぐいけどこれがあったおかげで滝沢さんも顔ファン増えましたし(違う)
もう時間経ったし無粋なのでネタ感想とか各組レビューなんかしませんが一点だけ。
スピードワゴン小沢さんのYouTubeで囲碁将棋が出てて「M-1やっちゃった」「4分ネタを6分にしただけ」「だから負けた」と言う言葉が出てきたのはすごく腑に落ちる部分でした。
確かにこの2組は即本ネタに入りましたし。6分使い切るネタだったよなと。
マシンガンズはもう明らかにそういう賞レースを狙いに行くような意識とは関係ないネタだったし、金属バットとギャロップはいつもよりは本ネタ入る前の部分分厚めに見えました。
あとは6分の使い方でいうと、テンダラーの「1/1/1/1/1/1」という(令和ロマンもダイタクもみんな似たこと言ってる)使い方がよく分析で言われてるけど、超新塾の「3/3」と言う使い方も少数派で。
よしもとの劇場寄席の10分出番でもつかみのトーク+4分ネタ2本とかフリートーク5分+本ネタ5分とかやるパターン多いし、想定としてこう言うコンビ多かったと思う。
でも、予選レベルでも6分一本ネタの方が強いとか、しゃべくり漫才の方が勝ちやすいかもみたいな分析をしてたのもいたっぽい
(ぽいというのは、予選ちゃんとみてないけどツイートとか5chの反応だけ見たので)
ネタの中身だと、スピードワゴンみたいなめっちゃメタい構造、金属や三四郎のちょっと危うい発言、マシンガンズだけじゃなく超新塾も結構道具使ったりとか。
M-1ではおよそ受け入れられないであろうフリーダムでなんでもありな感じは非常に良かったです。
じゃあなんでもありなのかと言うと、モダンタイムスはやりすぎてダメだったりしたんで。ええ塩梅を審査の際に自然と調整できてたんじゃないかなあと思います。
そのあたり、自由に好きやらせて審査員に判断させると言うやり方をやった局の判断さすがと思いました。話題になっていた「囲碁将棋のネタでセコムって言っていいのか、スポンサーのALSOKに事前の了承をとりに行った話」含めて、フジの熱意と愛と政治力、とてもよかったです。
採点方式の考案とか生放送にミスがないのはもちろんのこと、松本人志さんを引っ張ってきたりとか、宮司アナを予選や抽選会から本番までずっと使ってたりとか。
あとはレッドカーペットやらTHE MANZAIの映像引っ張って来れたり。そう言う部分も含めてとにかかフジテレビすごかったです。……フジテレビのことを褒め称える人が、1人いてもいいよね。うん。
来年どうなる
すでにオール巨人師匠が「あそこの舞台で漫才やってみたい」とか言ってたり、「タカトシさん出るって噂があった」って話が出てたりしてるし。
もっと売れっ子挑戦してほしいですよね。
今回だとスピードワゴン小沢さんがもうでかい賞レースの審査員をやってる、それ級の人がリスク背負って出てくれてるわけじゃないですか。
今年でた系でもテレビでまくってるタイムマシーン3号やプラスマイナスやなすなかにし、関西入れればシャンプーハットもその枠入るだろうし。
あとはテンダラーCOWCOWなど劇場のトリ級の大物、M-1最終決戦経験者のスーマラにジャルジャルスリムクラブ、M-1終わったばっかのランジャタイにかもめんたるなどなど…
ってなるともっと出てほしい人とか、あと6分でなんでもありの漫才やる方が向いてるなって気がついた人ら多いと思うんですよね。マジで阪神巨人とか爆笑問題とか、師匠クラスでまくったらほんとやばいことになるけど。。
例えば「南海キャンディーズ」「和牛」「麒麟」あたりはM-1だと「4分」に収めるのに苦労してた印象がすごく強いので、話の内容の制約とかM-1らしさから解放されたネタをめっちゃやったらめっちゃ面白いと思うんですよ。
あとは伏線回収大どんでん返しネタがちゃんとできる尺と環境、つまりナイツの「寿限無」みたいなのがすごい映える環境とわかったので。上3組もナイツは出ないと思うから、来年ガクテンソクとラフ次元に期待します。
あ、そうそう。
来年もしあるなら「シード組」って作るんでしょうか?でも差し込めるとしたら最初の予選免除くらいしかなくないです?いきなりノックアウトステージとか。でもトーナメント32組ってすごい少ないからなあ。決勝8組分くらいはシードにしてあげてほしいけどなあ、うん。
今年のM-1
まず、現役の漫才師とABCの担当のスタッフは、もう震え上がってると思いますよ。下手したら「最高の漫才の番組」という格が奪われてしまうかも知れんわけで。さらに5年め以下のUNDER5も控えてるわけで。
それで言うとちょいトレンド感あるなと思ったのは
「熱量高い系」
「ボケツッコミが入れ替わる」
「ワードセンス」
このあたりがいま要素として強いな。逆に構成とか伏線は一時期よりは薄まってるかも知れませんね。
・熱量高い系
パッションがただ高いだけじゃなく真剣度合いがめっちゃ伝わってくる漫才に評価集まった感あるのは、大会の特性だけじゃなく。感情や体温が伝わる漫才が強いのかなと。
単にテンポが早いだけじゃなく金属バットだって、やり取り白熱していく様は見応えありますから。
それで言うと今年、関東ならひつじねいり、関西ならダブルヒガシやデルマパンゲあたり期待感あります。
ここが強いと、逆にローテンポやローテンションが際立ちそう。軍艦とか。
・ボケツッコミいれかわり
去年のさや香すごい、ウエストランド井口さんのツッコミがキレすぎてて河本さんがたしなめる構図…等々いったところから今年もマシンガンズなりギャロップなり囲碁将棋なり、その境界線がごちゃごちゃになる人たちの活躍がすごい目立つんですよ。
ダブルボケだったり、ツッコミがどんどん立場悪くなって追い込まれるネタだったり。
これはまあ、できる人の方が少ないですからねえ…1番うまそうなのはダイタクかなあ…アインシュタインのこないだ寄席で見たネタこの感じですごい良かったんだけどなあ
あとは、ヘンダーソンとかはあのフォーマット素敵すぎるので一回決勝あげたってほしい…
・ワードセンス
これはまあ大事なのはもうずっと大事なんですけど
三四郎なり「次何言うんだろう」っていう期待感。
男性ブランコとかはこの辺すごい上手い印象ですね。
未決勝だと、関東勢ならななまがりとか大自然、関西勢だとたくろうなんかはめっちゃこの辺強みがあるんじゃないでしょうか。