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東京暇人日記

どうも東京に越してきました。鈴木です。
ご近所さんなら、これからお世話になります。

福島にいた頃は、東京に越せば何か毎日がキラキラしたものに変わると、そう思っていました。

ただ、東京に越してきても暇人は暇人のままです。何も変わりません。
今回は暇人がただつらつらと暇つぶしに東京で考えた事を載せてます。ご興味ある方はご覧ください。

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引っ越しの色々な手続きやら東京の人やモノの忙しさに怒涛の日々を過ごしてきたが、それを終えた時ふと自分の中にゆったりした自分がいることに気づいた。

そう。暇人であることに気がついてしまったのだ。

東京に来ても、わたしが暇人であることに変わりはない。
福島にいた頃と変わらず毎日何をしようか迷うし、正直何をしていいかわからない。毎日とにかく時間だけがある。

たしかにお店に行ったり友達に会ったりするのもいいだろう。東京でしか会えない人、見れない作品やもの、行きたいお店はごまんとある。ただ、東京にきても自分の財力、体力、気力は福島にいた頃とは全く変わらないのだ。時間に至っては、地元福島とも、インドのコルカタとも、フランスのパリとも全く変わらぬ1日24時間で動いている。

「場所が変われば人が変わる。」
「東京にくれば毎日が刺激的だ。」


実際問題そんな虫のいい話はない。そして、SNSでみていたキラキラした東京の切り取られたイメージとは離れ、実際の街はそこまでキラキラはしていない。いやむしろごみごみしていて、ホームレスの方も良く目にする。ちょくちょく東京には遊びに来てはいたものの、住んでみるのはきっと違うものがあると思っていた。まだこっちに越してきて2週間だが、一つ言えるのは、わたしはわたしのまま、福島にいた頃のわたしがただ東京に移動してきただけだ、ということである。

近所のアパート

東京へ来て約2週間が経とうとしているが、相変わらず毎日をどう過ごしたらいいか分からない。東京に来る前は、毎朝カフェで“カーフィー”を飲み、夜は知り合いのイベントに顔を出す。そんな東京ライフを想像していた。ただ、当たり前だがそんなのは映画やドラマの世界のワンシーンに過ぎない。

東京での時間の過ごし方が分からなかった挙句、福島の頃と同じように図書館で本を読み、この文章を書いている。わざわざ東京まで行って図書館?そう、東京のリアルな生活は図書館でマイボトル持参の無料生活さ。

あなたにも是非聞いてみたい。あなたが東京に住めることになり、何でもできる時間が2週間あったら何をする?


きっと最初の1週間は、比較的キラキラした東京ライフを送れるだろう。しかし、残りの1週間とそれ以降をどう過ごすかを考えてみて欲しい。

「東京の気になるところは行ってみたし」「毎日イベントに誘われるわけじゃないし」「お金も無限にあるわけじゃないしな」

きっとあなたも2週間もいればリアルな東京を知れるのではないだろうか。東京は暇で退屈で、人が多いだけの街だと。

わたしは毎日自炊してる。なぜなら安くで美味しいものを食べれるから。そりゃGoogleマップで自分の家の周りを調べてみりゃそりゃ美味しそうで綺麗な店がひしめき合ってる。ただ、そんな贅沢するお金もないし(根はケチだし)、そこまで行きたいかと言われると別に行かなくてもいい。そのくらいの気持ち。何でも自分で作るの好きだし。そう、そもそも俺が料理をし始めたのも暇だったから。時間潰しのために始めてみただけで、今も暇だから自炊してる。

そんな事を考えると人生そのものが暇つぶしのようにも思える。 

仕事をするのも、外にコーヒー飲みに行くのも、誰かと遊びに行くのも、そもそも人はやることがないからなのか?なんて事を思う。

約10匹ワンちゃん@代々木公園

東京でのいい暇つぶしを一つ見つけた。それは散歩である。こんなに歩いていて飽きない街はきっとない。一駅の間隔も短く、駅が変わるだけで全く違う様相の人や街へと変わる。そしておんなじ道でも毎回色々な発見がある。どんな路地裏にも店があり、人がいて、誰かの家がある。東京という街で、人々はヒシメキアッテ暮らしている。田舎では体験できない、街全体がショーウィンドウな東京。

普通のものをいかにかっこよく、美味しそうに、持ってたらモテそうに、SNSに載せたら自分の価値があがる、と思わせるか。欲望に従って生きていけば、きっとお金はいくらあっても足りないだろう。あらゆるモノや人が、常にこちらに訴えかけてくる。東京での節約術は、ショーに惑わされない忍耐力なのかもしれない。

東京という街は、家にいても俺のことを呼びかけてくる。「外出ないの?楽しいよ^ ^」って。これは時間を無駄にしたくない俺の性格に寄るところも大きいと思うのだけれど、「せっかく東京に来たのだからやるべき事があるでしょ」というもう1人の自分が囁いてくる。

たしかにやるべきことはたくさんあるだろう。おそらくそれは、そのショーの世界に浸かる事ではないだろう。ショー以外の東京を知るべきだ。ショーのような商業的な東京の側面はありつつも、東京でしか出会えない経験、体験、人というのがあるはずだ。わたしにとって目指すべき東京ライフは、そういうことだと思う。

東京にきても結局やることは変わらない。
そして、結局は自分との戦いなのである。

よし、今日も今日とて、自炊だ。
帰って親子丼作るか。

社会学や文化人類学の力を借りて、世の中に生きづらさを感じている人・自殺したい人を救いたいと考えています。サポートしてくださったお金は、その目標を成し遂げるための勉強の資金にさせていただきます。