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スーパー銭湯でトナラー

近所のスーパー銭湯に行った。

ちゃんと温泉が出ている日帰りのローカル施設。

外勤のパートしている時はある程度決まった収入があったので、肩こりや腰痛がひどい時にはマッサージチェーンのラフィネ に行くのが楽しみだった。

外勤をやめてフリーランスというか在宅ワーカーになってグータラしているうちに収入も貯金も減ってきたからラフィネにオチオチ通っている場合ではなくなってきた。

そこでマッサージに行く代わりにスーパー銭湯に行くことにした。

マッサージより安く済むし、ジェットバスとか電気風呂とかあるから、血行が良くなってコリもほぐれるだろうし、気分転換になるだろうと思って。

平日昼間で人は少なめ。洗い場も人がまばらだったので、他の人とはかなり距離をとって座り、洗いはじめた。

そしたら、すぐに隣に人が来て座った。

え?

なんで⁈

なんでわざわざ隣にくるの?

ガラガラじゃん!

駐車場とかカフェとか電車の中とかで出没しがちなトナラーだ。ガラガラなのになぜか隣にくる人。

裸なんだから、同性とはいえガラガラだしもっと距離とって座ってほしい。

衝立はあるが、気ままにシャワーを振り回しにくいので離れてほしい。

ソーシャルディスタンスとかもうカンケーないのか? パーソナルスペースとか無いのかいな。

場所取りもまったくしていなかったはずだ。確認したし(場所取りはそもそも禁止)。

昔から不思議で仕方がない。

若いころ、ガラガラの電車に乗って職場から帰宅していたら、男のトナラーに何度か遭遇したことがある。

たぶんこれはトナラーとはちがう生き物だったと思う。必ず腕組みしていた。腕組みした手の先がこちらに当たった。

とにかく変態だろうが同性だろうが、ガラガラの電車内で隣にわざわざ座るなんて気持ち悪いのですぐにそいつから離れた位置に移動した。

(高齢者の場合は出口に近いとか、手すりの関係で端っこに座りたいこともあるので、ガラガラの車内で隣に座ったからといってトナラーではない場合おおいにあり)

なぜトナラーは不快に感じるのだろうか。元々混雑しているときはある程度我慢できるのに、ガラガラだからこそ気になる。

どうやらガラガラの場合、いつもよりパーソナルスペース(自分のテリトリー)が広くあるように感じるから不快らしい。

逆にパーソナルスペースを気にしない人もいて、そういう人たちはディスタンスよりも自分の座りたい席、いつも座っている自分の定位置に座りたいと考えている可能性があるそうだ。

だから私がその人のいつもの席に座ってしまっていて、私がどくのを隣でずっと待っている可能性がある。

近くに人がいると安心だから無意識にトナラーする人もいるようだ。パーソナルスペースが極端に狭い人。

人が隣にいても本人はまったく気にならないから、自分も隣座ってしまうのだろう。むしろ安心なんだから。そういう人はやっぱり友達多そうだよね…。

スーさんもいってたけれど、何考えているのかわからない人は、そもそも何も考えてないんだろうけどね。

だだっぴろいのが耐えられないとか、他者との距離感がつかめない、という理由で隣にくっついてくる人もいるらしい。

そういうトナラーに敏感すぎるこちらも病んでいるのかも。親がバウンダリー(境界線)を無視するタイプだったので、その反動で人とは物理的に距離をたっぷりとりがちなのもある。

田舎育ちだから都会の通路の狭いカフェとかが苦手なのかもしれない。駅前のカフェや飲食店って、もう狭くて狭くて耐えられない。味うんぬんよりも広くて混んでいない飲食店を選びがちだ。

とりあえず、どんなに「隣にくるな」と念を送ってもしょうがないので、トナラーがきて不快に感じたらだまって他の場所に移動するしかない。

世の中自分の思い通りにいくことはほぼない。


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