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今だからこそ僕がオススメする「心を壊さないための11の習慣」

なかなか終わりが見えない新型コロナウイルスの蔓延に伴い、精神状態を悪くする人が増えているそうだ。
そこで今回は、現役で精神を病んでいる僕が「これはメンタルに良い効果があった」「病む前にやっておけばよかった」と実感しているメンタルケアを書いていこうと思う。


これは所詮、僕の実体験に基づくものに過ぎない。専門的な部分は主治医の話をベースにしているし間違ったことは書いていないつもりだが、医学的な根拠の薄いものもある。

また、効果は人それぞれなので、人によってはむしろ逆効果なんて事もあるかもしれない。


新型コロナウイルスに関する情報同様、鵜呑みにせずに吟味して、やってみて、合っていると思ったら続ける。という取り入れ方をしてほしい。

心は、壊れる時は壊れる。こればかりはどうしようもないので、壊れた時に自分を責めてはいけない。

ただし、崩壊のリスクを小さくすることはできる。心のケアをするとしないとでは差が生まれるので、もしよかったら参考にして欲しい。

1、無理をしすぎない

「死ぬ気でやれよ。死なないから」という有名な言葉があるが、あれは嘘である。人は案外あっさり死ぬ。

身体が死ねばニュースになるが、身体が無事なまま心だけ死ぬケースはニュースにならない。だからあまり知られていないだけで、みなさんが把握しているよりも「心が死んでしまって治療を受けている人」は多い。

「自分がやりがいや意義を感じていること」なら、無理をしてもいいとは思う。それで成功した人もいるわけで、否定はできない。ただ、オススメはしない。身体に鞭打ち心の限界に知らんぷりして頑張っていると、知らず知らずのうちに人は壊れていく。自分を労ろう。大切にしよう。

2、将来を考えすぎない

僕にはこれが出来なかった。今を生きることが最も重要なのに、将来のことばかり考えては不安になり、悲観し、とうとう心を壊してしまった。
もちろん今だけを見て将来を考えないのは愚かである。そのような人間が賢いことはまず無い。だが、考えすぎてはいけないのだ。将来のことも、自分のことも。何事も極端は良くない。考えすぎないのも、考えすぎるのもよくないのだ。

将来を悲観して深刻に思い悩むくらいなら、いっそ考えないようにした方がマシだと思う。

3、人の悪口を控える

悪口の常習犯にとって、悪口とは「頭を使わず感情的に皆と楽しめる娯楽、生きがい」くらいの位置づけなのだろう。正直、そんな人間は勝手にしていろと思う。だがそうでない人、すなわち「悪口を言うことに多少罪悪感を感じることがある」人には、悪口の数を減らすことを勧める。

こんな世の中だ。誰かの悪口を言いたくなる気持ちはわからなくもない。しかし"類は友を呼ぶ"とはよく言ったもので、人は自分と似たものに惹かれる動物である。悪口ばかり言っている人の周りには似たような人が集まってくる。そしてそこでは必然的に「悪口合戦」が始まると考えて良いだろう。もちろん出てくる話題はネガティブなものばかりだ。皆でネガティブな話ばかりすることになる。
これは健康的だろうか。病んではいないだろうか。

思うに、悪口はタバコのようなものである。他人に迷惑をかける行為として幾度となく取り上げられてきた。人によっては心が躍るし楽しいのかもしれない。しかし得られる快楽は一時的であり、さほど大きなものではない。一方で身体(心)は着実に蝕まれていき、致命的な結果をもたらしかねない。タバコが身体の健康に悪いように、悪口は心の健康に悪いのである。

もっとも、嫌いな人間への不満を時たま飲み会やSNSでぶちまけあうくらいなら、心を軽くすることもあると思う。ただしそれにのめり込んでしまうのは危険だ。しっかりと節度を持たなければならない。

それよりも、明るい話題で盛り上がったほうがよっぽどメンタルに良いし、周りに素敵な人が集まってくるだろう。そうなれば人生はより充実したものになり、それこそが最良のメンタルケアになると思う。

4、性格の悪い人と距離を置く

これはメンタルケア以前の問題か。性格の悪い人と仲良くしていてもメリットはあまりない。デメリットの方が多いと思う。

なので、金銭面などに明確なメリットがある場合を除き、距離を置くことを勧める。とはいえプッツリと縁を切るのは角が立つ。性格の悪い人を敵にすると厄介だ。「仲良し度合いを下げる」くらいがちょうど良いだろう。

5、よく寝る

6、よく笑う

7、適度に運動する

これら3つに関しては医学的な根拠のある明確な事実なので詳細を省く。5.6に関しては、どうしても出来ない状態がしばらく続くようなら医者に行くことを勧める。5が出来ないのは軽い不眠症なだけかもしれないが、6が出来ないのは深刻だ。7は今の時期疎かになりがちなので注意が必要。

8、日を浴びる

7と似ているが少し違う。室内で運動するのも良いが、日の光は浴びておきたい。人は日光を浴びると幸せホルモン「セロトニン」を生成する。日の光を浴びずにいると、セロトニン分泌に障害が生じたり、体内時計が狂ったりするリスクがある。

散歩でもいいし、なんなら家の中で太陽に当たるだけでも良いと思う。浴びないよりはマシだ。ちなみに、セロトニンは午前中に作られるそうだ。早寝早起きしよう。

9、趣味を楽しむ

言わずもがな。セロトニンは好きなことをしているときにも分泌される。老後に無趣味にならないためにも、今のうちから趣味を楽しむ習慣をつけておいた方が良いと思う。

10、適度にテキトーに生きる

心を壊してしまう人は「真面目な完璧主義者」であることが多い。真面目なのは良いことだが、自分を執拗に見つめ直して反省したり、細かいことに神経を切り詰めたり、過度に責任を感じてストレスを溜めたりするのは良くないと思う。適度にテキトーに生きよう。

(ただしテキトーすぎるのもよくない。周囲に迷惑をかけて嫌われたり、良い結果を出せなくなったりして、かえって精神状態が悪化するリスクがある。前述したとおり、何事も極端は良くない。"真面目すぎないけど真面目"あたりがちょうどいいのかな。)

11、悩みを聞いてもらう

これに関しては注意が必要なので少し長く書く。
カウンセリングに詳しい知人(心理学部卒)が以前こんなことを言っていた。「カウンセラーの仕事で一番重要なのは、話を聞くことなんだよね」。

我々の中には「カウンセリング=知識に基づく専門的なアドバイスをすること」とのイメージがあるが、単に話を聞くことが実は一番大切だというのだ。(もっとも、これは彼の持論なので、実際にどうなのかは分からないが)

相手が聞き上手だと、人はどんどん話してしまう。なるべく隠しておきたいことも、ついペラペラ話してしまう。そしてついに、言えずに隠していた闇の部分まで話してしまうと、心が楽になる。同時に、聞き手が正しくリードしてくれれば不安や苦悩を説明する過程で「自分が何に苦しんでいるのか」を明確にできる。ぼんやりとした不安が、はっきりとした形のある不安になるのだ。

そうして自分の敵が明確に判明すると、「自分は何に苦しんでるんだろう?」というパニック状態から抜け出せるし、対処もしやすくなる。
プロやカウンセラーの「聞く力」が人を楽にするとは、こういうことなのだと思う。

しかし、ここで注意が必要になってくる。僕が上述したメカニズムは、あくまで相手がプロのカウンセラーであったときに発動するものであり、素人に話を聞いてもらっても効果があるとは保証できないのだ。

11' 、素人に相談するときは、相手に十分配慮すること

あなたが相談相手に選ぶカウンセリング素人は誰だろうか。家族?恋人?友人?先輩?上司?いずれにせよ、あなたが心の問題をさらけ出せるくらいには親しい人だろう。そんな彼らは、あなたのことを心配しすぎる可能性がある。それは非常に危険だ。

そもそも心の病は愛情だけで解決できるものではなく、一般素人には荷が重い。逆に言えば、だからこそプロフェッショナルがいる。

だが、彼ら素人は必死に対応しようとしてくれる。そしてその結果、思い悩み、(これは最悪の場合だが)一緒に病んでしまうリスクがある。
何を言いたいかというと、心を病んだ人の相手は楽ではないということだ。

「素人に相談してはいけない」とまでは言わない。カウンセラーや医者の予約が取れない時など、そうするしか無い場合もあるだろう。だが、出来るだけ避けた方が良いとは思う。

そして、やむを得ず素人に相談する時は「大切な人に負担をかけている」ことを十分認識した上で、感謝の気持ちを忘れずに相談してほしい。(しかし、決して自分を責めたりしてはいけない)
カウンセラーにカウンセリング料を支払うように、謝礼金を支払っても良いかもしれない。あるいはご飯を奢るとか。今は外出できないけど。(ちなみに学校専属カウンセラーの場合は無料のことが多い)
とにかく、相手を思いやれない人間になってはいけない。たとえ精神的に辛くても、それだけは忘れてはいけないと思う。

最後に

1〜10は予防的性格が、11は事後対応的性格が強い。しかし特に時期の区別はない。心が壊れてしまったからでも1〜10は有効だし、11を予防的に活用することも必要だ。

そして、相談相手としてベストなのはカウンセラーだ。機会があったらその道のプロを頼ってみてはどうか。(ちなみに医者は薬を出すのがメインなので、じっくり話を聞いてもらえるとは思わないほうがいい)

昨今は会社だけでなく、高校や大学でもカウンセラーを設置しているところが多い。基本的には無料で相談できるはずなので、眠れない、すぐ疲れる、趣味を楽しめない、人生が無意味に思える等の不調を感じたら、活用してほしい。手遅れになる前に。

お金に余裕のある方はもし良かったら。本の購入に充てます。