独断と偏見で選んだスーパーゴールベスト10 (感想つき)

スーパーゴールにはロマンがある。ここに挙げる10のゴールは、どれもロマンの塊だ。

タイトル通り独断と偏見で選んでいるし、そもそも全てのゴールを知っているわけではない。なので「なぜあのゴールが無いのか」とか「このゴール、そんなに凄いか…?」といった野暮な文句はやめてほしい。

10位 バンジャマン・パヴァール

ロシアW杯で生まれた、記憶に新しいスーパーボレー。逆サイドからのクロスに、フランス代表の右サイドバックが身体を斜めに傾けながら合わせた職人技。リプレーで観ると弾道のあまりの美しさに惚れ惚れする。本来サイドバックの選手はシュートを打つ機会が少なく、その分シュートに自信を持つ選手も少ない。この場面、大半のサイドバックは無難に一旦ボールを止めてからミドルを打つか、味方に預けるのではないだろうか。その意味で思い切りの良さも素晴らしい。
https://m.youtube.com/watch?v=hK7BjNE2TTA

9位 西大伍

Jリーグで生まれた元日本代表の長距離ダイレクトボレー。コーナーキックにダイレクトで合わせるという常人離れした発想は、さすが変わり者の西といったところ。普通の選手にはできないと思う。あの距離からの速めの浮き玉となればボールにかなりの重さが付くはずだが、ものともしていない(ように見える)。コースも完璧。
https://m.youtube.com/watch?v=UlMx8z3g3tM

8位 アリエン・ロッベン

オランダのレジェンドが世界中に衝撃を与えた独走ゴール。前を走っていたセルヒオ・ラモスを短距離走者並みのスピードで抜き去り、ゴール手前で急ブレーキをかけ、カシージャスの手からスルスルと逃げ、ピケのカバーリングをものともしないコースへ強烈なシュート。「無慈悲」という言葉がピッタリのモンスターゴール。
https://m.youtube.com/watch?v=gAPxcVioyQk

7位 アントニオ・ディ・ナターレ

僕がサッカー少年だった頃、テレビで見て衝撃を受けたゴール。ペナルティエリア外の斜めの角度からミドルを決める選手は多いが、この元イタリア代表はカーブではなくシュート回転をかけた。近くを通過している(ように見える)のにゴールキーパーが手すら出せない映像は、鮮烈そのものだった。
https://m.youtube.com/watch?v=R_bsCK9Mzr0

6位 中村俊輔

日本のファンタジスタがセルティック時代にダービーマッチで決めたミドルシュート。トラップした直後に手前をバウンドしているボールを躊躇なくフルスイングできるのが凄い。スコットランド代表GKマクレガーが目測を誤るほどボールが強くうねっているのも見どころ。セルティックパークの盛り上がり方は羨ましい。ボールボーイの喜び方は何度見ても笑ってしまう。
https://m.youtube.com/watch?v=7M7JnXm21YQ

5位 リオネル・メッシ

宇宙人がクラブW杯決勝で決めた伝説のゴール。一見すごさの分かりにくいゴールだが、リプレーを見るとわかる。ボールを足で切るようにして飛ばし、ゴールキーパーの手をかわしているのだ。ボールまでの距離、キーパーとの距離、時間的余裕から、普通のボールタッチではかわせないと判断したのだろう。それにしても、ボールを足で切るという発想よ。これぞ宇宙人の技。素人が真似したら怪我すること間違いなし。
https://www.youtube.com/embed/wQSHxibIQwg

4位 ケビン・プリンス・ボアテング

ドイツ生まれの元ガーナ代表選手のゴール。ゴール自体もアクロバティックな素晴らしいものだが、凄いのはその前のヒールパス。どんな思考回路をしていたらこの状況でヒールパスを選択できるのか。親善試合はおろか遊びでもなかなか出来ないことを真剣勝負でやってしまう。そのアイデア力と遊び心にあっぱれ。
https://m.youtube.com/watch?v=fJPZFwHdLe8

3位 ルイス・ガルシア

ルイス・ガルシアのゴールも地味に難易度の高い凄技だが、圧巻なのはアシスト。稀代の司令塔シャビ・アロンソのスルーパス。横から来たボールを胸でトラップし、振り向くと同時に左足でロングスルーパス。背中に目がついているのではない。味方の動きの癖を理解した上で、試合中も常に味方の位置情報を把握しているからこそできる神業だ。
https://m.youtube.com/watch?v=F5qYUPbzeU0#

2位 ロビン・ファン・ペルシー

ファン・ペルシーはW杯でも幾度となく活躍したオランダ史上最高のストライカーの1人。彼のゴールには豪快なものが多いが、このゴールをリアルタイムで観ていた人は全員叫んだのではないだろうか。豪快。あまりに豪快。相手チームのファンも拍手をするレベル。クロスにジャンピングボレーで合わせる選手は少なくないが、走ってきた勢いそのままにジャンピングボレーをしてきっちり決めてしまうなどという荒技ができるのは、彼だけではないだろうか。
https://m.youtube.com/watch?v=RzUQQQMIhUI#

1位 ズラタン・イブラヒモヴィッチ

自称「神」のイブラ本人がキャリアのベストゴールに選んだオーバーヘッド。サッカー界のベストゴールランキングにこのゴールを入れない人がいたら、失礼ながら目を疑う。相手ゴールキーパーが遠くへクリアしたボールを、そのままオーバーヘッドしてしまったのだから。この場面、イブラ以外の選手は全員、トラップしてから前を向いてミドルを打つor味方にパスをするのではないだろうか。オーバーヘッドはまず選ばない。普通に打っても入る確証を持てないほどの距離を、コントロールの難しいオーバーヘッドで狙う。そして決める。恐るべき発想。センス。技術。紛れもない神業だ。
https://m.youtube.com/watch?v=RM_5tJncHww



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