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僕が思う、読むべき、読んでほしい本8冊

学術書・自己啓発書

知的複眼思考法 苅谷剛彦

内容紹介(Amazonより)
常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く、それが知的複眼思考法だ。情報を正確に読みとる力。ものごとの筋道を追う力。受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。ベストティーチャーの奥義!!

僕なりの書評
賢い人の思考法を、未熟な我々に丁寧に解説してくれる神本。僕の思考もこの本に依るところが多い。初めて読んだときの衝撃は大きく、思わずツイッターで絶賛した。リテラシーが求められる現代人にとって、必読の書だと思う。
文章は比較的読みやすいが、奥は深い。しっかりと理解するには最低でも2度読む必要があるだろう。しかし、そうしてここに書かれている内容をマスターできれば、もう思考停止に陥ることはない。思考は広く、深くなるだろう。
もっとも、ここに書かれている事を鵜呑みにするのも一種の思考停止なので、自分なりに考え、噛み砕きながら頭に入れることを勧める。


人を動かす デール・カーネギー

内容紹介(Amazonより)
人を動かし、人に好かれる心理の機微を具体的に指導することにおいて、類書を断然抜き読む者に迫る本書は、年齢、職業を問わず、対人関係に光明を与えてくれる感動の書である。

僕なりの書評
就活生に勧められることも多いこの自己啓発書は、あまりに有名なので既に読んでいる人も多いだろう。対人関係をいかに円滑にするか、人に好かれるか等を、著者の豊富な経験をもとに論理的に書き連ねた歴史的名著だ。
意外に思われるかもしれないが、この本はエッセイに近い。何を語るにも著者の多彩な人生経験をベースにしているからだ。そのため、驚くほど読みやすく、理解しやすい。
ちなみにだが、ここに書かれている事をそっくりそのまま真似する必要はないと思う。読者が多い分、真似している人も多い。そのまま真似すれば、あなたの良さが消えてしまう。感銘を受けた箇所を座右の銘の如く脳裏に焼き付け、常にそれを意識しながら行動するのが最良だろう。そうすればきっと、影響力ある素敵な人になれる。


方法序説 ルネ・デカルト

内容紹介(Amazonより)
すべての人が真理を見いだすための方法を求めて,思索を重ねたデカルト(1596-1650)
「われ思う,ゆえにわれあり」は,その彼がいっさいの外的権威を否定して達した,思想の独立宣言である.本書で示される新しい哲学の根本原理と方法,自然の探求の展望などは,近代の礎を築くものとしてわたしたちの学問の基本的な枠組みをなしている。

僕なりの書評
哲学書の代表格。内容紹介からして難しそうだし、実際とても難しい。少なくとも大学生になってから読むべきだと思う。
だが、内容は実に素晴らしい。偉大な天才哲学者が、「真理」導き出すまでの過程と方法を論理的に説明している。個人的には、彼の哲学が理解できなくても、納得できるまで文章を読むことが大切だと思う。この文章は論理性に満ち溢れた説得力あるもので、とても魅力的だからだ。これをものにできた暁には、相応の論理的思考力が身についていると思われる。

対談集

達人に訊け! ビートたけし

内容紹介(Amazonより)
達人、それは常人の及びもつかぬことを成し遂げた偉人のことである。ムシにもオカマがいる!? 抗菌グッズは体に悪い!? 5年もかけて1本の注射針を開発!? 億単位のカネをかけた勝負に勝った!? 20年待ってやっと仕事をもらえた!? 達人だけが知る裏話と、彼らがたどった驚きの半生を、名ホストたけしが聞き出した! 情熱あふれる丁々発止の会話も絶品の、10人との豪華対談集。

僕なりの書評
ビートたけしと各界の達人たちの対談を書籍化したもの。対談集なので当然読みやすいが、内容は含蓄に溢れている。その道を極めた人々の独特の思考回路は面白く、また、専門的な話をたけしがわかりやすく掘り下げてくれるため、読んでいるだけで知識が身につく。そしてこの本の最大の醍醐味は、それらの中に時々、ハッと驚かされるようなものがあることだ。
時々たけしの自分語りも入るが、その度に彼も芸能界の「達人」であることを実感する。
かつてマイケル・ジャクソンは言った。「世界で最高の教育とは、その道を極めた人の働く姿を見ることだ。」と。

小説

人間失格 太宰治

内容紹介(Bookデータベースより)
「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。

僕なりの書評
日本文学史に残る超傑作。主人公は歪んだ思想の持ち主で、人として失格かもしれない。しかし、内気な優しさがあったり自己表現が苦手だったりと、一概に嫌いになれない面もある。その不思議な魅力に取り憑かれる人は多い。
太宰の確かな人間観察力と文章力の助けを借りて、我々は世の中の理不尽や人間の闇を垣間見る。彼以上に「人間失格」な人はいくらでもいる、と思うのは僕だけだろうか。


異邦人 アルベール・カミュ

内容紹介(Amazonより)
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。

僕なりの書評
内容紹介を読むと、あまりのヤバさにドン引きする。しかし一度ページをめくると、その印象は一変する。もちろんヤバい人であることに変わりはないのだが、その言動は理解しがたいものばかりではない。時には妙に納得し、共感してしまうことも。かの有名な「太陽が眩しいから殺した」にもそれなりの背景事情があったりする。もしも我々が彼と同じ状況に置かれたら、人を殺さないと断言できるだろうか。彼を責められるだろうか。
世の不条理を描いたショッキングな内容、ユニークで不気味な人間描写、的確な情景描写がふんだんに盛り込まれており、短い作品でありながら超長編作品の数々を押さえて史上最高の小説に挙げられることも多い。読後の「すごいものを読んでしまった」感は未だに忘れられない。

苦役列車 西村賢太

内容紹介(Amazonより)
友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫多。或る日彼の生活に変化が訪れたが……。こんな生活とも云えぬような生活は、一体いつまで続くのであろうか――。青春に渦巻く孤独と窮乏、労働と痛飲、そして怨嗟と因業を渾身の筆で描き尽くす、平成の私小説家の新境地。

僕なりの書評
芥川賞受賞作品。著者の実体験を精緻に綴った私小説だ。僕は本を一気読みしないタイプなのだが、この本は違った。興味をそそられ続け、ページをめくる手が止まらなかった。これは、味のあるストーリーは無論のこと、西村氏の驚くべき文章力の力が大きい。
表現力や語彙力の豊富な作家は多いが、彼ほど無理なく的確にそれらを駆使できる作家を、僕は他に知らない。主人公の置かれた苦境が、情景だけでなく匂いまで伴って脳に入ってくるショッキングな体験をさせてもらった。
きっと「文章が上手い」とは彼のことを言うのだろう。文章に感動したければこの本を読むべきだ。

占星術殺人事件 島田荘司

内容紹介(Bookデータベースより)
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは?

僕なりの書評
あまりに強烈な天才的トリックは「史上最高のトリック」としばしば絶賛される。世界的評価も高い。決して複雑すぎず、シンプルなのも肝。
ミステリー小説ということもあり本まとめに載せるべきか迷ったが、ミステリーの醍醐味を味わえるので載せた。ミステリーに少しでも興味があるなら「読んでほしい」と思う。そうでない人は読まなくていいと思う。
導入部分をはじめ、無駄に長く読みにくい箇所もいくつかある。低評価をつける人がいるのはそれが理由だろう。しかし、そこを乗り越えた読者には最高のご褒美が待っている。

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