スゴい小説を5つ、紹介するよ!
※ネタバレはありません
1、 「人間失格」 太宰治
自分なりの書評
日本文学史に残る超傑作。主人公は歪んだ思想の持ち主で、人として失格かもしれない。しかし、内気な優しさがあったり、もどかしいほどに不器用だったりと、一概に嫌いになれない面もある。彼以上に「人間失格」な人間などいくらでもいると思うのは僕だけだろうか。
この作品の読者は、奇抜なストーリーや巧みな表現力だけでなく、太宰の鋭い人間観察力と文章力の助けを借りて世の中の理不尽や人間の闇をも味わうことができる。その不思議