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弁護士が教えるブラック企業問題で悩んでいる人の解決方法!

労働基準法を守らないブラック企業は、未だに数多く存在します。実際、残業代の未払いや上司の暴言など、信じられないような労働環境に耐えている労働者も少なくないのが実情です。

「だったら、なぜ退職しないの?」と周囲の人は思います。しかし、日々無理難題を押し付けられる理不尽な職場環境にあって、退職を申し出ることにすら恐怖を感じてしまっているケースも珍しくありません。

この記事ではブラック企業問題の解決方法について、法的見解を交えながら解説していきます。ブラック企業問題で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

ブラック企業問題の解決方法

ブラック企業の悪質な労働環境に悩んでいても、「退職したあとの生活が心配」だとか、「退職を切り出すのが怖い」とか、様々な理由を並べて、退職を思いとどまっている方が多くいます。本当にそれでいいのでしょうか。ここではブラック企業で働く人にとっての最善の解決方法を考えていきます。

その1 退職が最善の解決方法

ブラック企業で働いていて、退職の意思を伝える恐怖や不安を感じる方の中には、上司から洗脳まがいのパワハラを受けている方も少なくありません。「お前なんて他社ではやっていけない」といった心無い言葉を投げかける上司もいます。

しかし、絶対にそんなことはありません。自分に合った勤め先は必ずあります。合わない会社で耐えるよりも、環境を変えてみることのほうがよほど前向きで実りある選択です。

その2 パワハラや残業代未払いの場合は泣き寝入りをしない

パワハラや残業代の未払いがあったときは、泣き寝入りする必要はありません。残業代の未払いは請求できます。

また、パワハラで精神的苦痛を受けた場合は、民法上の不法行為に対する慰謝料請求が可能です。退職後の生活費のことも考慮して、請求できるものはするようにしてください。

ただし、このような労務問題を一人で解決することは困難です。まず弁護士に相談するのが最善策です。

その3 できる限り証拠を集めてから退職するのがおすすめ

残業代の未払い請求にしろ、パワハラに対する慰謝料にしろ、証拠は絶対に必要です。

パワハラの場合は暴言を記録したボイスレコーダーや日記を残しておくと有利に進みます。

残業代の未払い請求の場合は以下の証拠が必要です。
・労働契約書
・残業時間の証拠(業務のメールや出退勤を記録した日記、パソコンのログイン記録など)
・残業内容の証拠(業務のメールや作成時間が記録されたエクセルやワードなどのファイルなど)
・残業代が支払われていない証拠(給与明細など)

ちなみに、未払い残業代は2年前の分まで遡って請求できます。過去2年分の証拠が準備できれば完璧です。

どうしても辞めると言う勇気が出ない場合は退職代行を利用する

退職をする勇気が必要だと言われても、どうしても言い出す勇気が出ないという方もいると思います。

そのような場合は、退職代行業者に依頼するという選択肢を考えることになるでしょう。ただし、退職代行業者の選定には十分な慎重さが必要です。

なぜなら残業代の未払い請求や慰謝料請求は、弁護士のいない退職代行業者にはできないからです。このような交渉を弁護士以外が行うのは、非弁行為と呼ばれる弁護士法違反になってしまいます。

まとめ:ブラック企業によって精神的に追い詰められている場合は弁護士に退職代行を依頼するのがおすすめ

ブラック企業問題で悩んでいる方の中には、退職したいと言い出せず苦しんでいる方もいるはずです。そのような状況は非常に危険です。ブラック企業の職場で精神的に追い詰められて、自ら命を絶ってしまう人もいるほどです。

そうなる前に弁護士に退職代行を依頼するようにしてください。退職代行業者と違い、弁護士であれば未払い残業代や慰謝料なども必要に応じて請求してくれます。

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