3世代で旅をした。 おしまい
糸操り人形の世界を堪能して、気がつくと13時すぎ。さーてお昼。和食の予定だった朝食を食べそこねた月は、和食がいいという。グルメガイドのリーフレットをいただいたので、和食を食べるなら、これだ!とナビに設定。意外に近い。
ナビに案内されると細い道を行き、こんな所にあるの?というくらい古くからの住宅街の一角にその店はあった。遊び処って書いてある入り口は、小さくお忍びで通いそうな佇まい。とても敷居が高くて入れない。
あきらめて、インターを目指しつつ探す。1つダメとなると次々ダメで、定休日だったり、お昼休憩だったり。せっかく長野に来たからと意地になって探す。インターに入るに入れない。何度アップルロードを行ったり来たりしただろう。りんごの木なんだよねーと言いながら、内心焦る。
リーフレットには通し営業だと書いてあった地元の店に向かった。今度こそ。
ガーン。昼休憩中だー。ひっそりしている。疲れ切っているおとさんと今更ながら運転をかわる。結局インター近くの道沿いにあった回転寿司に向かう。
無事入店。ダメな時はダメなもので、おっと思った期間限定の品は売り切れ。今日は朝から食についてないねと笑う。お寿司はおいしかった。2つもガチャポン当たったし、よかったよかった。
後は運転をおとさんにおまかせ。み~んなクタクタ。
気がつくとお土産をあまり買えなかったねえ。まあ楽しかったからいいか。
帰りもコーヒールンバを聞いてコーヒーを買って眠気覚まし。
楽しい満ち足りた2泊3日の旅もとうとうおしまい。
ワインがダーダーこぼれたねとか、美術館休みだったねとか、朝食ついてなかったねとか、全て私に起因する気がするけど、そんなハプニングこそ何度も思い出しながら、笑って帰る。また行きたいねってみんなで笑う。
旅先で出会った人たちみんな気持ちのいい人たちだったね、よかったねーっと言いながら家についた。
家は家でホッとする。
旅の話も何度もしながら、ゆっくり日常に戻った。
父は何日か経って、おもむろに君子蘭の株分けを始めていた。旅で刺激された火は消えてなかったね。次のシーズンが楽しみだ。
https://note.com/hasu24/n/n8f59a72dd82b
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