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いいオンナ、いいオンナ、ホントのところは悪いいオトナ

33歳、女ざかり。私は真剣にいい女を目指している。そんな私が自己紹介をする時に使っているのがこれだ。

「ピュアで繊細で素直」

これは数年前に決めた私の売り文句だ。

人は誰しも特徴を持っている。私はワガママで打たれ弱く、人見知りだし孤独が好きだしどうしようもない人間だけれど、どうしようもない人間だからこそそれを一言で表す言葉が欲しかった。それで思いついたのがこれだ。しかもなんだかゴロがいい。これを言うとみんな笑う。それでいい。これをネタに会話が盛り上がればいい。ただそうを思う。

ところでいい女は本当にいい女だろうか。いいだけの女だとしたら、それはつまらないのではないか。そう考えるようになったのは、山田詠美さんの言葉に出会ってからだ。

「彼女が素敵なのは、大人の女なのに、ちっともいい子ちゃんじゃないところ。そして、悪い子なくせに、しっかりお嬢さんなところ。時々、辛辣なのもいいね。」

友だちが、まさに私を形容している言葉だと教えてくれた。

そうだ。私が目指しているのはこれだ。これを短縮した形が「ピュアで繊細で素直」なのだ。これからも私はピュアで繊細で素直な「悪いいオンナ」として、「悪いいオトナ」を楽しんでいくつもりだ。

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