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【舞鶴市×ハッシャダイソーシャル】全国の若者が豊かさを学ぶ3日間 “CHOOSE YOUR LIFE MAIZURU CAMP”とは

ー人生が、何となく満たされない。未来が不安だ。「生きづらさ」を抱えている人はこの現代にどれほどいるのでしょうか?自分の未来の進路、生き方、キャリアを考えれば考えるほど答えが見つからず、不安になっていく。

2020年11月1日。いろいろな想いを持った5名の若者が、京都・舞鶴の地に集まった。滞在の目的は、自分自身の人生を振り返り、未来を描き、舞鶴で多様な生き方、働き方を知り、自分にとっての豊かさを見つけて未来への道筋を描いていく3日間の旅をすること。東京という大都会へ夢を持ってやってきた若者たちは、地方での新しい生き方・働き方に触れた今、何を感じ、どのような未来を描いているのだろうか。

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今回のnoteでは、京都府 舞鶴市との共同企画の若者向けのキャリアプログラム「CHOOSE YOUR LIFE MAIZURU CAMP」に参加した若者の声を彼らのnoteや調査インタビューから抜粋してご紹介します。

【概要】
事業名:CHOOSE YOUR LIFE MAIZURU CAMP
実施日:2020年11月1日(日)~3日(火)
運営:舞鶴市、一般社団法人ハッシャダイソーシャル
対象:株式会社ハッシャダイ「ヤンキーインターン」*1 参加者5名
(次年度以降は規模を拡大し、より多くの若者に提供する予定です。)
内容:若者たちが自分の人生に向き合う3日間のキャリアプログラム
1日目→ワークショップ・舞鶴市フィールドワーク
2日目→ワークショップ・海上自衛隊・地元企業見学
3日目→ワークショップ・農業/漁業体験・舞鶴市市長訪問


*1 株式会社ハッシャダイが運営する「ヤンキーインターン」は、18~24歳までの最終学歴が中卒・高卒の方が参加可能な、東京での長期研修型キャリア支援サービスです。
公式HP : https://hassyadai.com/lp/yankee_intern02/?rid=1(

自分にとっての”豊かさ”って何だろう。

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ーあなたにとっての”豊かさ”とは?
そう聞かれて、すぐに答えられる人は多くないはず。

「そもそも豊かさって何か分からなかったです。」
「正直、お金だと思っていました。」

そう答えたヤンキーインターン生たち。舞鶴市で、さまざまな生き方や働き方に触れた若者たちの中で、自分にとっての”豊かさ”の考え方に変化はあったのでしょうか。プログラム実施後に行ったインタビュー調査より抜粋してお届けします。

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ープログラムを経て考えるあなたにとっての”豊かさ”とは?
参加者 E:自己選択をすることだと思いました。プログラムに参加する前までは、人生の豊かさについて考えたことは何もなくて。「豊かさ」という言葉自体にピンと来なかったのですが、舞鶴に住むたくさんの人々のお話を聞いて、はじめて言語化することができました。そして、自分がこれまで意外としっかり自己選択できていたことにも気づくことができました。

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ープログラムを経て考えるあなたにとっての”豊かさ”とは?
参加者 B:人との絆とか、繋がりだと思うようになりましたね。人と楽しいことや辛いこととかを共有したりすることが精神的な豊かさに繋がると思いました。仮にお金をそんなに持っていなくても、そっちの方が幸せなんちゃうかなって。

ーそう考えるようになったきっかけは?
参加者 B:プログラム初日に「みんなが集まる場を作りたい」という思いでカフェを運営している方と出会ったことがきっかけです。とても幸せそうに働いていて、自分もそういう場所を作りたいと思うようになりました。またプログラムを経て、人とつながることが今自分に足りていない所だと気づくことができました。舞鶴の人は「田んぼが余ってるから使ったらいいよ」とか、「近所の人の買い物を買っておくよ」とか。東京にいるうちに、黙々と自分の目標だけを見ていて。今回、みんなで協力して何かに取り組むことの良さを思い出すことが出来ました。

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自分が思い描く未来は、どこにあるだろう。

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今回プログラムに参加したヤンキーインターン生は、普段は東京で営業研修を行っています。日々大都会で奮闘する彼らは「地方での暮らし」という新たな選択肢に出会い、今後どのような未来を描くようになったのでしょうか。本章も上記と同じく、プログラム実施後に行ったインタビュー調査より抜粋(一部変更)してご紹介します。

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ー今後の進路選択に変化はありましたか。
参加者D:自分はずっと都会に憧れていたんですけど、都会だけが全てじゃないなって。農業や酪農などを自分で選択して誇りを持って働いている人に尊敬の気持ちが出てきて。そこから地方の見え方が変わりました。東京で IT の 勉強をして地方の農業に活かすなど人生の選択肢が増えたみたいな感じですね。

 ー「選択肢が増えた」というのは具体的にどういうことでしょうか?
自分は今までずっと地方で生きてきて、地方から東京に出てきて仕事するってしか浮かばなかったんですけど、今回のプログラムを機に漁業や農業もやりたいなっていうのが浮かんできて。漁業や農業の働き方を全く知らなかったので、実際に足を運ぶことで新しい選択肢に出会うことができて良いきっかけになりました。今でも自分の心にめちゃめちゃ残ってます。

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ー今後の進路選択に変化はありましたか。
参加者 B:給料の高い会社に入るっていうよりも、まず自分自身がビジョンを持って、そしてそれに近い会社に入ることを大事にしたいと思うようになりました。今まではそういうことを思うことがなかったんですけど、市長さんや地元企業の社長さんなどのビジョンを聞いて、 ビジョンがあるところに人は集まって来るし、ビジョンが強いほど会社とかは長く続くんだなと思ったんです。もともと将来自分は地方に住みたいなと思っていたので、改めて地方に住むっていいなって思いました。 

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舞鶴で出会った、自分にとって大切なもの。

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今回、舞鶴という土地で、いや舞鶴という土地だったからこそ、自分の人生を見つめ直すことができた3日間。新しい人、生き方、豊かさ。自分の世界を一歩踏み出した先には、初めて出会う感情や気づきが待ってました。

最後の章では、参加者の実際のnoteから抜粋(一部修正)し、今回のプログラムでの学びや気づきをよりリアルにお届けします。

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今回の研修を通して都会だけが全てではないと学びました。今は場所など関係なく、自分が何がしたいか、芯を持って行動することが豊かさへの近っ道なんじゃないかと思いました。自分にはまだなんのスキルもなく、やりたいことも明確化できていません。ですが、今回の研修は、確実に将来に関わってくるし、新しいビジョンを見つけるための活路になると強く感じました。

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今回のカリキュラムを通して気づいたことは、やっぱり豊かさでした。
日々生活していく中で不満や文句を言うのは、なんでだろうなといつも思っていました。今回のプログラムを経て、それは自己選択をしていないからだと気づきました。自分の選択をしていないからやりたくないことをやったり、言われた通りのことしかできない人間になってしまったり。逆に自己選択ができれば、自分のしたいことが思いっきりでき、行動にも移すことができます。そうすることで自分に対する満足感や幸福感が上がり、どんどん豊かになっていくんだなと感じました。

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3日間舞鶴で働かれている方からお話を伺い私が感じた事は、「豊さ」=「選択肢の多さ」だということです。私は舞鶴へ来るまで「豊さ」=「お金」だと思っていました。ウッディーハウス*2 の志摩さん、舞鶴市長さんがおっしゃられていたように「お金」はあくまで手段であり、そこに幸せを感じる事は出来ません。

私はこれから就職活動をする立場なので、人生設計の上で非常に今回の舞鶴での研修は、ターニングポイントになると思います。勝山さんにもメモの取り方、プレゼンでは過去を否定的に話すななど、多くの事を学びました。そういった点も踏まえて、既存のハッシャダイのメンバーやこれから出会う人に舞鶴の魅力を発信していきたいと思いました。

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*2 今回、見学した地元の企業さん。

以下は、実際に『CHOOSE YOUR LIFE MAIZURU CAMP』に参加した若者たちのnoteです。「より詳しく若者たちの声を聞きたい!」と思った方々は、ぜひ覗いてみてください。

代表者コメント

CHOOSE YOUR LIFE MAIZURU CAMPの企画・開催を進めてきた一般社団法人ハッシャダイソーシャル代表理事、勝山恵一に今回のプログラムの感想や今後の展望を聞いてみました。

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一般社団法人ハッシャダイソーシャル・株式会社ハッシャダイ共に、若者たちの「選択格差」を是正するためにも「移動体験」が非常に重要だと考えています。その中で、今回の舞鶴市との共同プログラムは、地方への移動体験を若者たちの提供するという新しいモデルを作ることができました。

実際に僕自身も、3日間のプログラムに同行しワークショップの進行などを行う中で、若者たちの大きな変化をみることができたのが印象的でした。舞鶴でしか出会えなかった人との触れ合いや体験が、彼らにとっての幸せや豊かさを考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

今年度はヤンキーインターン生を対象に行いましたが、次年度以降は引き続き舞鶴市のみなさんと一緒により多くの若者たちに自分の人生の豊かさを考えることが出来るプログラムを作っていきます。また、ハッシャダイソーシャルは今後も地方と若者たちの接点を全国各地で作り、若者たちの自己選択力を育むサポートを続けてまいります。

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インタビュー調査:石川拓海(ハッシャダイ教育研究所)
執筆:木村りさ(広報PR)



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