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フランチャイズ経営の流れを一枚でまとめてみました~サポートとは~

アントレですから、フランチャイズに関する質問・相談は常にいただきます。その中で、「フランチャイズだから、本部が守ってくれる」と思っている方が数多くいらっしゃいます。これは決して間違ってはいませんが、そこに寄りかかるとかなり危険です。ある講演用にまとめた一枚の資料が非常に簡潔ですので、紹介しながら理解を深めていきましょう。

フランチャイズ本部の支援内容は、本部ごとによって違う

フランチャイズである以上、「継続的支援」を行う義務がありますし、フランチャイズ加盟契約書にもそのことを明記していることが多いです。ただ、その内容について法的なルールは実はありません。月に●回お店に行くとか、毎週定例会議を行うとか、資料を送るとか、そのあたりの支援内容はフランチャイズ本部側が決めます。加盟する側が求める支援内容以上のものを提供できるかどうかは、本当に本部次第です。当然、加盟前に双方の認識を合わせることが必要になります。

また、フランチャイズでお店を経営している私から見れば、フランチャイズ本部はよき相談相手ではありますが、決して頼るべき存在ではありません。これから始める方々も、事業スタートの立ち上がりはめっこりサポートをお願いしてもよいと思いますが、スタート時期を過ぎたらいかに手離れするかを考える方が現実的だと感じます。

フランチャイズ本部は、事業経営の輪には構造上入ってこない

このことを理解しているので、私はある講演向けに作った資料で、こんな図でフランチャイズを説明しました。

事業経営は左側。フランチャイズ本部は関わらないことが多い。

フランチャイズ本部が行うのは、経営ノウハウの提供です。この中に「継続的支援」も入ります。で、ですね。フランチャイズ本部が関わるのは右側。つまり、投資をしていただくことによって成功ノウハウを供与をしてくれます。
ただ、フランチャイズ経営の本丸は左側。経営そのものです。ここのサイクルにフランチャイズ本部は入りません。フランチャイズ本部と違う所に投資してお客様に商品・サービスを提供し、売上を出していきます。裏側から支援はあるかもしれませんが、ビジネスプロセスの中には入ってこないのです。世の中にあるフランチャイズについての資料は、右側のサイクルしか書かれていないこともありますが、私からしたら左こそ本番。フランチャイズ本部に求めることは、事業推進とは別のものなのです。この整理がついてからは、責任の所在が整理できて色々物事も進めやすくなりました。

ここでがっかりされた方もいるかもしれませんが、ぜひこの前提は踏まえておくべきです。そして、過去の成功ノウハウがあること自体がとても貴重なことではありますので、このプラス部分に目を向けてビジネス選びをしていきましょう。


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