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【Voicy書き起こし】エンジェル投資家との出会い方

こんにちは!ペライチ代表の橋田です。

起業家の方からエンジェル投資について質問を受けることが多々あります。

・エンジェル投資家ってそもそも何?
・どんな人を入れたらいいの?
・どうやって出会うの?
・エンジェル投資家のバリューとは?

こんな頻出の話について以前Voicyで話したので、まとめてみました。
スマートラウンド COO冨田さん との対談です。
ペライチ社に支援してくれてるエンジェルと僕との出会いや、具体的なバリューについても幾つか話していますので、良かったら見てみてください。

声で聞きたい方はこちら(無料です!チャンネルもフォローしてくれると喜びます!)
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以下書き起こしです↓
※書き起こしにコストが掛かってるので一部有料です:)

-----最初に宣伝-----
自分の経験を伝えることを個人的にやっていまして、起業しようとしている人の相談に積極的に乗っています。もし気になる方は是非!

-----宣伝終わり-----

1.エンジェル投資家との出会い方

冨田:じゃあちょっと、私のさっきのテーマで。食い気味にすみません。

橋田:どうぞ。

冨田:ぎりぎりだったからちょっと全然言えなかった。前々回に続くっていう感じなんですけど、エンジェルの方に自分がしてもらったから、してあげたいみたい話だったと思うんですけど、

橋田:めちゃめちゃあります。

冨田:そもそも、エンジェルとどう会ってみたいなところを、すごい、最近若手の起業家に「エンジェルとどうしたら出会えますか」とか。出会えるんだけどというか、居場所は分かるんだけどDM送っても返ってこないとか。紹介してくれるってことでグループ作ったんだけど、レスがなくて2回いっていいのか分かんないとかもあるし。それでやっと会ったから、逆にその人じゃ駄目な理由もないから、お互いちょっとなんだろう。

橋田:めちゃめちゃある、それ。

冨田:逆に向こうの反応が厳しかったりすると、私、何でこの人に時間掛けて会っちゃったんだろう。みたいなのもあったりして。

橋田:いいですね。それ分かる。

冨田:この事業のこと分かるエンジェルに会いたいけど、どの人がこの事業のことを理解してくれるのかが分かんない、みたいなとかで結構、起業家の時間、お金集めに時間食っちゃってるなって思ってて。

橋田:なるほどね。

冨田:でも私、ちょっとそれ相談してもらったら、この人とこの人合いそうなのって結構頭に浮かんだりするなと思ってて。逆に起業家の立場でどうやっていいっていうか、良い悪いじゃないかもしれないけど、どうやってまずエンジェルに出会うのか、そして相性のいい人をどう見分けるのかみたいなのとか。

橋田:あのね、ほんとさっき出てきた具体例、全部思ったことありますね。これ、メッセ送っていいのかな。全部ありますね、すごい(笑)

冨田:さすが先輩(笑)

橋田:どっからいこうか。まずちょっと、自分たちの事例とかお話ししますね。どうやってエンジェルと出会ったのかみたいな話でいうと、うちの最初のエンジェルはnanapiのCTOの和田さん(wadapさん)なんですね。CTO、エンジニアの方。けんすうさんっていう名前昨日出した人の相方なんですね。

冨田:いいですね。

橋田:元々、僕がエンジニアだったからっていうのがあって、和田さんって当時、2010年代前半のスタートアップブームの、なんかnanapiちょっとすごいみたいな。僕もnanapiって当時、僕がベンチャー企業でエンジニアをやっていて、開発言語はPHPで、そのフレームワークでCakePHPっていうのを使っていて、その技術について調べたりしていたら、やっぱ和田さんの名前とかブログが出てきたりしてたし。

冨田:そっか。発信も上手でしたもんね。

橋田:そうそう。2人とも、けんすうさんも和田さんもすごい発信がうまくって。エンジニアとしては和田さんっていうのはすごい知ってて、CTOのwadapさんっていう人がいるんだとか、nanapiってすごいよね。みたいなふうに思ってて。

冨田:はいはい(笑)

橋田:僕は単純に和田さんに会いたくて。だから当時まだ起業とか全く考えてないときに、和田さんに会いたくてnanapi勉強会っていう、エンジニアの勉強会に行ったんすよ。単純に僕は和田さんに会いたくて、このブログ書いてる人どんな人なんだろうって。

冨田:そうなんだ。確かにそれは見たいってなりますね。

橋田:それで普通に勉強会に結構、人が集まってて、4~50人ぐらいやる勉強会で5人ぐらい登壇して10分ずつぐらいしゃべる、みたいなやつを参加して。僕、普通に参加者で入って、最後名刺交換してもらって。FacebookとかTwitterとかずっと見てて、その辺りからなんとなく意識してて、その後自分が……

冨田:なんか恋愛みたい(笑)

橋田:恋愛みたい。確かに(笑)でも、僕のエンジェルもVCもそうだし、あと採用も全部、恋愛と一緒だと思っているので。

冨田:確かにそのあたりから意識し始めているんですね。

橋田:そうですそうです。一夫多妻制の恋愛だと思っていただければ、イメージしやすいのかなと。で、なんとなくつながって意識して見てましたと。だからその1〜2年後ぐらいに、なんか起業しようかなと思ったころになぜか、僕wadapさんとバンドをやることになって(笑)

冨田:なぜか(笑)

橋田:なぜかです。これノリなんですけど、なぜかLUNA SEAのコピーバンドをやってたんですよ。

冨田:えー、そうなんだ。すごい。

橋田:だからすごくて。これ超余談なんですけど、ランサーズの社長の秋好さん、弟と創業してるんですよね。その弟さんの方(聡さん)が、元々プロミュージシャン目指してて。めっちゃベースうまいんですよ。

冨田:そうなんですね。

橋田:彼がLUNA SEAが好きで、LUNA SEAのJが好きで、ベースのね。なんかFacebookでつぶやいてたんですよ。LUNA SEAのコピバンやりたいと。「当方ベースです」みたいな。それでそこに僕、学生のときにバンドやってて、LUNA SEAのコピバンやったことあったんで、「当方ボーカルいけます」みたいな。ボーカル隆一パートいけますって書いて。

冨田:すごい。ボーカルすごい。

橋田:そしたら、スタートアップの人でバンドやることになったんすよ。そこに和田さんも入ってきて。和田さんも今、YouTubeのギターのアカウントあるんですけど、ギターすごい、学生のときずっとギターやってて、ギターうまくて。で、他ランサーズの社員の人と5人でバンド組んでスタジオに入ってたんですよ。

冨田:すごい。

橋田:そのころから、なんか仲良くなって。スタートアップバンドやり始めて、そのころからちょうど起業のタイミングとかぶって、和田さんに相談してたんですよ。「ちょっと会社辞めるんですよ」みたいな。会社をやめて、創業してすぐぐらいのときに改めて相談しに行って、うち創業メンバー3人なんですけど、僕以外の2人を和田さんとこ連れてって、それこそ渋谷のFabCafeです。道玄坂ずうっと上がっていて、高速道路ぶつかるところにある。

冨田:そうですね。高速道路のすぐ横にあるやつですよね。昔よく行ってました。

橋田:そうそう。あそこのFabCafe。あの後ろにnanapiがあって。今、渋谷ソラマチっていうでっかいビルになっちゃったんだけど。ソラマチだっけ、ソラスタ。

冨田:そうなんですね。

橋田:むちゃくちゃでかいビル建ったんだけど、あそこに。

冨田:Voicyのオフィスのずっと上がってくとこですよね。

橋田:そうそう。ちなみに、そのVoicyのオフィスとそことの間がうちのオフィスなんですけど。だから普通に僕、今も一番近いカフェ、そこです。

冨田:そうなんだ。

橋田:で、そこのnanapiから近かったんでそこに集まって、僕が和田さんに、彼らと創業したいと思ってるんです。みたいなことを言って紹介して、そしたら2人とも、何ていうのかな。ちょっとこういう感じで。みたいのを言ってて、まだ当時、入ってもらうかどうかみたいな状態だったんで、そのときに和田さんに肩を押してしてもらって、「入るなら早い方がいいよ」って言ってくれて、その後押しが効いたのか、2人とも入ってくれて。そのときはまだ投資受けてなくて普通に相談してたんだけど、それ最初自己資金でやって、プロダクト出してからVCも当たって資金調達しようって思ってたんで、プロダクトを出して改めて和田さんに「ちょっと、うちのエンジェルになってください」って言って。最初のVCラウンドと同じタイミングで入ってもらった。

冨田:じゃあ、エンジェルだけの期間はなくて、もう最初っから。

橋田:そう。VCラウンドと同時。

冨田:それは、どういう目的が一番大きかったんですか。

橋田:一番はもう、VCとはまたちょっとスタンスが違うというか、相談できる兄貴分的な、お兄ちゃん的な存在。

冨田:やっぱそうですよね。今、若手の起業家の子とかと話してて、ただお金が欲しいというよりも、やっぱり何かの、例えばメンタルの相談でもいいだろうし、本当にプロダクトのこと教えてくれる人でもいいし、組織の相談でもいいし、何か乗ってくれる人がいいんだよね、みたいな。

橋田:それがいいと思います。できれば事業をやってきた経験がある人。ちょうど和田さんは、2014年にnanapiを売却してっていうタイミングだったんで、まさにそこがぴったりあって。

冨田:タイミングもぴったり。

橋田:僕らが支援を受け始めた、入ってもらったのは2015年なんで、その時点で彼がエンジェル投資してた案件って3つぐらいしかなくて。今10〜20ぐらいあるのかな、分かんないけど。

冨田:そうなんですね。

橋田:当時、僕ら以外に2社しかなくて、あそことあそこやってるよ。みたいな感じだったんで。だから最初、そうですね。最近は本当にエンジェル投資家の数すごい増えたなって思うし、要はイグジットとして成功する企業が増えたからなんですけど。

冨田:そうですよね。

橋田:当時僕が、なんかベンチャースタートアップに興味を始めた2011年とか2012年、全然いなくて。

冨田:いない(笑)

橋田:本当にまさにさっき言ってた、どうやって出会うとかも分からないし、誰がエンジェル投資家もかも分からない。そういう情報全然なくて。和田さんってエンジェル投資してるんですかみたいな。あ、そうなんですかみたいな。全然知らなかった。本当に、なんか本当に分からなかった。だからこそ、もちろん今でも現時点、2019年でもやっぱ「エンジェル投資してます」って積極的に言ってる人もいれば、こっそりやってる人もいるんで。

冨田:そうですよね。

橋田:もろもろの事情でこっそりやってる人もいるんで、基本的にはイグジットした起業家の人とかには、気になるんだったら聞いてみたほうがいいんじゃない、っていうのが基本スタンス。本当にやってるか分からないんで。

冨田:確かにね。なんか結構、エンジェル投資家、誰でもいいから会いたいです。みたいな人がすごい増えてるなと思ってて。私それ、あんまり本質的じゃないかなと思って、今の話聞いて改めて思ったんですよね。やっぱり元から信頼関係がある人なのか、もしくは元からなんか会いたいと思ってた人みたいな。

橋田:もう、会いたいと思っている人がいいと思います。

冨田:そうですね。

橋田:だって僕も和田さんに会いたいと思ったから会いに行って、会ってみたら、実際にやっぱり信頼できる人で、いろいろ経験もしてるし。

冨田:確かに。エンジェル側もそうですよね。

橋田:そうっすね。やっぱり、そういう熱量を持って来てもらった方が絶対いいと思うし、自分がアドバリューできるところの人だったら、支援してあげたいって、きっと思うと思うので。

冨田:確かに。エンジェルの人みんな共通して言うのは、自分がアドバリュー、なんか提供できる人に、やっぱ投資もしたいって言いますよね。

橋田:そう。

2.どんなエンジェルが良いかと出会い方

橋田:きのうの続きです。きのうの続き、どんなエンジェルがいいかと、その出会い方っすよね。どっからいこうかな。なんか今オフラインのときに言ってた話は、とりあえずエンジェル紹介してください。みたいな話とか来るけど、どんな人がいいのみたいな。

冨田:そうそうそう。なんか、みんな何だろう。営業の相談に乗ってくれる人がいいです。とかいうの多いけど、営業っていってもすごいいろいろあるし、営業の相談っていっても、もっと各論的な話なのか、そもそもどこ攻めるんだっけみたいな話なのかによっても人も違うし。っていう中で、もうちょっとこういう人のこういう力を借りたい。なのか、もしくはビジョン的なこういうビジョンを持った人がいい。なのかっていうのを自分の中で検索すると、その経歴に引っかかる人とかがいたりするから、その人がエンジェル投資やってるかどうかは別として、こういう方に投資して欲しいと思ってます。みたいのがもうちょっとみんなあったらいいなと、私はよく相談を受ける中で、心の中で思ってまして(笑)

橋田:いや、おっしゃる通りですね。まずいくつかあって。軸の話でいうと、例えばよくあるのが、自分がやろうとしている事業が何で、例えばB向けC向けとか。それから何でもいいんですけど、業界ごと。教育系なのか、それとも何か既存事業の業界のディスラプトを何かやるのか。もしくはもっとテッキーなプロダクトよりのスタートアップなのかとか。軸がいっぱいあると思うんで、それを1個1個、自分の事業をちょっと整理した上で、これをトピックに当てはまる投資家さんを探しに行くっていうのが、まずいいですよねと。共通の話題じゃないですけど。

冨田:そうですね。

橋田:そういうことだと思います。あとは投資家リストは別に調べれば分かるのと、あとはなんだろうね。なんか超具体的に言うと、ウメキワークスとか入ればいいと思うんですよ(笑)梅木さんって「The Startup」っていうメディアやってる人。あの人がノートやってるんですけど、ノートを定期購読すると、彼のノートに書くまでのまとめのスプレッドシート見れるんですよ

冨田:そうなんだ。

橋田:これ超イケてるんで。ノートを3000円で、僕3000円で入ってるんですけど、ノートの記事あんま読んでなくて。スタートアップの調達情報のデータベースを、彼が作ってるんすよ、スプレッドシートで。全部ニュースとかで拾ってきたやつ。あれ見ると、もう誰がアクティブの投資家でって全部分かるんですよそれが、例えばどこどこ、資金調達、いくら、VC誰、エンジェル誰っていうのが、全部スプレッドシートに書いてあって。

冨田:すごい。

橋田:エンジェル投資家の列を上からバッて見れば、最近この人めっちゃ投資してんなぁ、とかっていうのが分かるんで。

冨田:確かに3000円で分かっちゃう。

橋田:そうそう。それで終わりなんすよ。だからそれバーって見て、なんとなくたくさん名前が出てくる人は今アクティブですよね、とかこの人投資やってんだとか、名前が出ないケースももちろんあるんであれですけど。そこで自分でリストを作って、さっきの条件に当てはまるとこマル・バツ付けていけば、もう営業リスト完成、みたいな感じじゃないですか。で、あとどう行くかだけなんで、誰かに、フェイスブック見てつながってる人紹介してもらうとかっていう準備は、起業家側が僕、するべきだと思います。超具体的。僕、相談されたら全部これで返してます。

冨田:確かに。なんか私こないだ、もうすごい調達もうまくいってる起業家の人にインベスターズCRMっていうのがアメリカではやってて、本当に「インベスターズ CRM」って検索したら出てくるんですけど。投資家の顧客管理じゃないけど投資家管理システムでどこのVCの、誰にあたっててそこのフェーズが何でみたいなやつを、シード期からずっとやってるみたいな。

橋田:すごいすごい。

冨田:めっちゃイケてる起業家の方に教えてもらって、あ、これは私も使ってみないと。と思って登録したら、アメリカのほぼ有名どころ全部の、VCとその連絡先まで入ってるんですよ。しかも無料で。アクセラレータも全部一緒になってて、これは起業家からすると超時短になるし、なんで日本にこれがないんだろうと思って。なんかちょっと、それスマートラウンドでできることやりたいなって、めっちゃ思いました。

橋田:最近その領域がやっぱ日本でも増えてきてるのは、エンジェル投資家も増えたりで、結局お金の出し手も増えて、起業家の数が爆発的に増えることはないんですが、起業しやすい状況になってきてるんで。やっぱそういうのを求められてますよね。

冨田:そうですね。

橋田:そう。あとはどうやって会うかの話を今言ったように、結局ちょっと誰かに紹介してもらうとか、さっき出てた、なんだっけ。直メッセしたけどレスが来ない。それでメッセ送っていいんですか。みたいな相談なんですけど、送っていいと思います。僕もあるあるなんですけど、皆さんちょっと考えてくださいと。そういう忙しい経営者の人って、Facebookメッセージがもう死ぬほどくるんですよ。絶対埋もれます。

冨田:埋もれますよね。

橋田:Facebookメッセンジャーってやっぱ、仕事用に特化してないんで。上から単純に出るだけなんで、ものすごいスピードで下にいっちゃうんですよ。だからあれ、そうよくないんですけど、埋もれちゃって忘れちゃうんですよ。だから僕も、すごい同じ経験あるんですよね。なんか送ったんだけど返ってこなくてどうしよう、これ送っていいのかな、失礼にならないのかな。って思っちゃうんですけど、ときを空けて送りましょうと。ごめん、見てなかった。っていうだけなんで大抵。なんで、これ全然失礼ではないので。単純に拾うのが難しい、忙しくて拾うのが難しいだけなんで遠慮せず送りましょうと。

冨田:うんうん。

橋田:あと、厳しいこと言われるかもしんないけどそれはそれで受け止めて、別にご縁がなかったらしょうがない。ぐらいの気持ちでいいんじゃないかなと思いますっていうのと。さっき言った、これ新規で当たる場合の話でいうと、軸があったりした方がいいんですけど。あの、これうちの事例ですね。

冨田:いいですね、リアルな事例。

橋田:ここからうちの事例なんですけど。僕はエンジェル投資家が5人ぐらいいるんですけど、しかもラウンドは後から入ってもらってるんすよ。シリーズA、またその後、みたいなかたちで入ってきて。

冨田:すごいですね。

橋田:前提として、聞いてる人にお伝えしたいのは、エンジェル投資家の人ってぶっちゃけほぼ趣味なので、リターンとか求めてない人が多いです。要は、プロでエンジェル投資やる人とかっていうのはもちろん変わるんですけど、VCと同じような基準でやったりするんですけど、エンジェル投資家の方もう本当にいろんな方がいて、もちろんフェーズが後いっちゃうとちょっと出しにくいよね。っていう人もいますし。別にどのフェーズでも、もうなんか応援団なんで、その応援する切符を買ってるぐらいの気持ちの人が多いんで、別にパーセンテージとか全く気にしない人もいっぱいいます。ただその切符が欲しいというだけで、持ってくれる人もいます。そっちの方が多いと思います。その前提でお話しすると、僕らその後のフェーズで入ってもらった人とかっていうのは、もちろん、そうだなあ……全然名前全員出していいんですけど、例えばラクスルの永見さん、CFO。入ってもらってます。

冨田:強い。

橋田:強いっす。いや、実際めちゃくちゃ強いすっね(笑)アドバイスもキレキレだし、VCの人とかもたくさん、僕らがつながってなかったVCの人もつなげていただいたり。

冨田:そうですよね。

橋田:彼らの会社未上場の時に、たくさんの調達をしているので、永見さんに対する信頼度がもうすごい高いんすよ、VCの人。だから例えば極端な話、僕らが1回断られたところをもう1回検討してくれたりとか。永見パワーで再検討みたいな。

冨田:確かに永見さんの投資先なら。どうやって出会ったの、出会ったというか、どうやって巻き込んだんですか(笑)

橋田:えっと、ラクスルの創業者に利根川さんっていう人がいるんですけど。

冨田:エンジニアの。CTO。昔。

橋田:そう。CTOじゃないんですけど、もともと創業メンバーで入って、エンジニアでやってて。

冨田:そうですよね。

橋田:途中で辞めて、今プログラミング教育のNPOを立ち上げた人なんですよね。彼とはもう7年ぐらい前に知り合って、それこそ知り合いのハッカソンで知り合ってるんですよ。これちょっと余談だけど超ポイントで、本当に人間どこでいい出会いがあるか分からない。僕の創業メンバーも1人バーベキューで出会ってますし、知り合いのバーベキュー。もう1人は、学生団体の沖縄合宿とかで出会ってるので、分からないですよ本当に。

冨田:そうですよね。でも超重要なことですね。

橋田:そう、超重要。だから覚えておいてほしいのは、創業メンバー集めをするときに必ず、過去出会った人、電話帳リストを全部見直せと。LINEとかFacebookのフレンドリストを全部見直して、ああ、なんかこんなやついたな。ってやつに声掛けに行けって、僕は100%アドバイスしてるんで。

冨田:へえ。

橋田:で戻って、利根川さんからご紹介を受けて、利根川さんがラクスル辞めるか辞めないかのタイミングのときに、永見さんって方をご紹介いただいて。そんときはまだ全然エンジェル投資家とかじゃなくて、普通になんか相談乗ってもらってた。半年に1回ぐらい会いに行って、相談乗ってもらってて。すごい良かったんで、その資金調達のタイミングで「ちょっとぜひうちに入ってほしいんですけど」っていう話をしました。本当はラクスルさん入れてほしかったんですけど、ちょっとスキームがまだ整ってないってことだったんで、個人で入れていただきました。

冨田:すごい。それはすごい。

橋田:キレキレです。だから最近も、ランチしながらアドバイスいただいたり。で、やっぱ彼は抽象的な。例えば僕も具体的な相談をすることもあれば、割とふわっと悩んでるやつとかって相談するんですよ。最近なんとなくこういうこと思ってて、これって課題なんですかね。みたいなやつとかも、何でも言うんですよ。そうすると割とそこ引き出してくれる。いわゆるコーチングのスキルとかも高くて。割となんか1時間で全て解決して、1時間で最初は5個ぐらい伝えてわーっと解決してるみたいな。

冨田:気持ちいい(笑)

橋田:すっげえ気持ちいいんですよ。すげえなこの人みたいな。やっぱそれは本当にご自身の経験であったり、そういう能力がそもそも多分高いんだと思うんですよね。これね、もう1回ぐらい次のトーク、明日話します。

3.エンジェルからの愛ある叱咤激励の話

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