創作の模索。

いつもの前置き

 明日はゼミの発表だ。だというのに、それに使うレジュメはまだ4割ほどしか完成していない。先延ばしのしすぎもいいところで、そろそろ自分の先延ばし癖を治したほうがいいんじゃないかとここ4年ほど考え続けている。4年も考えているのに治らないのは、その矯正を明日から、来月からと先延ばししているからだ。あほくさ。なので思いついたら吉日、先延ばしする前に即実行が大切なのだ。……が、なんでnoteやブログ、創作ではこれが出来て日常生活では出来ないのだろう。多分行動するための気力の違いだとは思うのだが、中々うまく言葉にできない。人間をするのは大変だ。

 今回は正直自分用のメモだ。というのも、僕は物忘れが激しい。前はこう考えていたのに、いつの間にか全く違う考えになっていることもよくある。別に、それが悪いというわけではない。意見がコロコロ変わるのは問題だけど、意見の変更に明確な理屈や理由があるのならいいんじゃないか、というのが僕の考えだ。だけど、自分の創作のスタンスに限っては中々崩したくないもので。なので、僕が創作をするときに心がけていることや考えていることについて文字を起こしておこうと今(午後6時58分)思った。

創作メモ~11月5日現在~

世界観の作成について

 ぶっちゃけ、割とフワっとしている。こんなのはどうだろう、ああいうのはどうだろうととにかく思いついたものをメモ帳におこしてみる。そこで陳腐だったり世界を広げられそうになかったり(例外アリ)するものは除外している。個人的にはファンタジー作品を考えるのはあまり得意ではなくて、どちらかというと現実に重きをおいた作品の方が考えつきやすい。

 最近考えたファンタジー(というかSFチック?)ものだと、突如才能を相対評価され、そこに個人の努力がプラスされたものがステータスになった世界とか。徹底した能力主義が世界中に蔓延して、才能もなく努力も出来ない人間は底辺に落ちる。才能があり、努力もできる…そんな能力のある人間は高給だったり官僚になったりする、みたいな。適材適所というか、因果応報というかなんというか。まあそんな世界であまりにも才能がピーキーすぎる5人組がその世界のあり方を徐々に変えてい……ければいいよね、みたいな感じ。ね、ふわっとしてるでしょ。でも初めはこれくらいでいいと思う。


キャラクターの作成について

 これに関しては割とちゃんと過程というか、ルールがあったりする。

 まずは「こんな活躍をさせたい!」「こういうことを言わせたい!」「こんな役割をもたせたい!」「こんな死なせ方をしたい!」といった未来図を描く。で、そこに通じるような歴史を造る。運命というか道筋というか、そんな感じ。喋り方とかは無理にここでは決めない。決めると名前で面倒になるから。

 次に、そのキャラクターの能力を考える。ここでの能力というのは、やれ魔法がどうだとか剣がどうだとかといったファンタジー系列だけでなく、単純に運動が得意だったり頭脳労働が出来たり、といったものだ。活躍をさせるためには、とかここでお荷物になるには、とか、未来図を踏まえてそれに適合できるように組んでいく。ちなみに僕はなんでもできるといったチートキャラというものを作るのが非常に苦手、というか嫌いだ。なので、そういったキャラクターを(やむを得ず)作るときには、必ず致命的な弱みを持たせるようにしている。短命とか、途中で能力の一部が失われる(足が片足なくなったり)とか。人の気持ちがまるで分からないといった精神的な異常を持たせることも「よく」ある。このように基本的には強みと弱みをある程度ハッキリさせておくことが多い。ただ”なんでも中の上”みたいな、「弱みはないけどこれといった強みもない、なんかつまんないよな…」といったキャラクターは結構好きなのでよく作っている。勿論そのときも精神的になにか歪みを作っておいたりするわけだけども。

 それが終わったらいよいよ細部だ。名前や性別、体格、性格に人間関係といったところを詰めていく。名前は活躍やそのキャラクターの歴史にちなんだものだと考えるのが楽だ。性格を踏まえて考えるのもいい。例えば"飄々とした性格"なら「自由」「掴みどころのない」「空」などと連想して"翔"、みたいな。大人しい性格なら「夜」を使ってみるとか、そういったのがいいと思う。だって名前が「優」なのに性格が優しさの欠片もない残虐な性格だったらなんかヘンでしょう。あ、勿論、そのギャップというか「らしくなさ」を意図するのであれば全然問題ないと思う。

 性別や体格(顔含む)に関しては未来図や能力を踏まえると楽だ。絵が得意ならちょっと落ち着いた顔つきを想像してみたり、病気で死ぬ未来が決まっているならちょっと儚くしてみたり。これは僕は結構すぐに決まることが多い。能力にも同じことがいえる。才能がない奴ならちょっと捻くれさせてみたり、才能マシマシの人間なら高飛車にしてみたり。努力値がクソ高いのならめっちゃくちゃ真面目にするとか、あえて怠惰を気取らせたりとか。これもすぐに決まることが多い。

 悩むのは人間関係だ。勿論未来図やキャラクターのシナリオを基にするのだが、どう変化させていくのかを考えるのが大変だったりする。関係性の変化は連鎖反応が起こりやすいからだ。例えば男A、男B、女Cがいるとして、男Aと男Bは親友、男Aは女Cが好きだとする。しかし女Cが男Bに恋愛感情を抱いた。その時、男Aは男Bに対しネガティヴな感情を抱くことが多いだろうし、そんなAを見たCはAへの評価を下げるだろう。こんなふうに、一つの出来事でいくつもの感情のベクトルが変化するので整合させるのにすごく時間や手間、工夫が必要なのだ。少なくとも僕は、という前置きつきではあるが。ゆえにこの部分は最後まで悩むことが多い。


物語の作成

 世界観とキャラクターがある程度出来たら、あとはそれを基に一つの物語を作っていく。起・承・転・結に分けて、初めは主人公とこのキャラが出会って……と、いわゆるプロットというものをつくっていく。これは僕が創作で心が折れる部分でもある。何故か。考えているだけでなんというか満足して、欲が満たされてしまうからだ。他人に見せたいという思いはありつつも、自分の中で欲望が完結してしまう。だからいつまでたっても終わらない。物語は一つの終わりがあってなんぼだと、僕は思っている。ゆえに、自分の中で続いたり変化していく物語はどうしても表には出せない。設定とかが変わったりしたら前後で齟齬が生まれるし、凝った設定大好きマンとしては自分が設定を理由なく変えるのはプライドが許さないからだ。めんどくさ。

 まあ、そんな苦しみを味わいつつオープニングとエンディングを作り、中を整えて、ようやくひとつの物語となる。つかれた。



とまあ、ここまでが今の僕の創作の手順だ。何をするときも、ゲームやTRPGをやるときだってキャラ作成は創作だから、こういった手続きをちゃんと踏んで作っている。だから作成にめちゃくちゃ時間がかかるわけだが……それもまあ、個性があるでしょ?ということで許してもらいたい所存だ。

 あ、レジュメがやばい……。そんなわけで、また今度とか。

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