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刃は研ぎ続けないとあっという間に鈍る|2024年3月16日(土)

予約していた本が届いたので図書館へ足を運ぶ。

ついでに書棚をぐるりと見てまわるが、読みたいと思っていた本は貸出中だったりそもそも置いていなかったりした。

最後に新刊コーナーをチェック。小さな町の小さな図書館だが小説本は割と多く入荷しているようだ。しかしその棚を眺めながら気づいてしまった、わたしの「読みたい本を選ぶセンサー」が鈍っていることに。

学生時代はもっともっと読書が身近にあって、毎日のように本を読み毎週のように図書館や書店に通っていた。そういう読書界(?)の第一線にいたときは、並ぶ本の中から「なんだかおもしろそう」という感覚だけで本を見つけられていた。

以前YouTube「有隣堂の知らない世界」で又吉直樹さんがゲストとして来ていたとき「読みたい本が光って見える」と仰っていたが、まさにその感じ。

それが近年ではすっかり読書離れしてしまっていて、数年間のブランクは大きかったようだ。図書館の新刊コーナーには何冊もの素敵そうな本が並んでいるのに、どの作家さんの名前も知らないしタイトルだけでビビッとくるものもない。

刃は研ぎ続けないとあっという間に鈍ってしまうのだ。

打ちひしがれてしょぼしょぼと図書館を後にした。

でもそんなに落ち込むこともないだろうとも思っていて、鈍った刃はまた研げばいいだけの話だ。最近やっと落ち着いてまた読書を楽しめるようになってきたから、きっと大丈夫。

その後は夫の用事に付き添い。持って行ったiPadで待ち時間にキムワイプをスケッチするなどした(今日のアイキャッチ)。ついでに少し触らせてもらって、おおこれは本当に毛羽が立たないだろうなというコシの強さ。

夜、数日ぶりに読書の時間を取ることができた。が、本を読み始めると雑念がワッと溢れてきて少々困った。直前までYouTubeを観ていたのだけどその間は真逆で、ちょっと考えたいことがあったのに頭が動画にとらわれて全く働いてくれなかった。思考が止まっている感じ。

動画は思考を奪い、読書は思考を誘発するのだな。使っている脳の部分が全然ちがうとかあるのかしら。

読書中に意識が逸れてしまうのは考えものだけど、頭がスッキリして思考がまとまる感覚も同時にあるから悪くはないと思う。読書がまた習慣に戻りつつある今、明らかに自分の調子が良いのを感じてもいる。

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