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【#毎週ショートショートnote裏お題:新説なピン札】生みの親は福島太郎

今週の水曜日にたらはかにさんの「毎週ショートショートnote」の表裏のお題は投稿しているのですが、コメント欄で福島太郎さんが、

おばぁが「新説なピン札」を主張してくるお話を読みたいです。

大好きコメント欄より

とおっしゃってくださったので、今回は裏お題「新説なピン札:生みの親は福島太郎」をお送りします。

福島さん!受け取ってください!

🏝️🏝️🏝️

「おばぁ、日本でもアメリカのドルが使われていたって本当?」
「そうよー。ちょっと前までは沖縄はドルで買い物をしていたよー」
「ちょっと前ってどれくらい?」
「50年くらい前かねぇ」
「随分前だね」
「随分前ではないさー」

ついさっきみたいなもんだよ、50年なんてとつぶやくおばぁ。

まだ沖縄が日本ではなかった頃、沖縄はドル紙幣で買い物をするのが当たり前でした。日本への復帰でドルから円に変わった時は、おばぁが営む雑貨店は計算が難しく損をすることも多かったのだとか。

「あれは大変だった、だから」

国を奪い合うような戦争はしてはいけないんだよ、と真剣な顔で語ります。

そうなんだぁとピンとこない顔のひ孫におばぁは、

「こうやって可愛いひ孫にピン札をあげられる平和な世の中が続くといいねぇ」

と言いながらお小遣いを渡しました。

「ありがとう」
「どういたしまして」

おばぁの孫への話が新説ではなく当たり前のこととして語られる、平和な世界となりますように。

(410字)

福島太郎さんは11月11日開催の文学フリマ東京37に出店されます。その時の目玉として、新たにショートショート集を作られました🙌

私も購入して読んでいる最中です。

noteで一度読んだものを中心に構成されていますが、縦書きになると印象が全く違って新鮮な気持ちで読めます。

やはり日本語には縦書きが一番合っているんでしょうね。

福島さん、毎週ショートショートnoteの新しいアイデアをくださり、ありがとうございました♪

お礼として拡散のお手伝いをさせていただきます😊

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