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10円玉事件再考:術後反省編

10円玉除去手術が終わり、涙と汗まみれで手術室から出てきた私が真っ先に見たものは、涙ぐむ父でした。

そこで、ことの重大さに気づいたと

父が泣くのを初めて見て、自分が大変なことをしたと悟りました。まあ、硬貨を飲み込むなんて大変以外の何物でもありませんよね。

2歳児でも反省する時は反省するんです。

プレゼントと声かけに戸惑ったそうね

だって、手術室で大泣き・大暴れしたんですから。「泣かないで偉かったね」ですよ?しかもヘソ押すと喋る人形がプレゼントされて。

2歳児ながら罪悪感しかなかったです。その後、泣かない子どもに育ちました。

実は人形要らなかったんだって?

はい。物心ついた時から、ぬいぐるみ派だったんです。

人形は髪の毛にブラシかけるとぐちゃぐちゃになるし、マジックで化粧をすると怖くなるから苦手でした。

それ、人形が悪いんじゃなくてはそやmが

はい。数々のお人形を魔女化させて勝手に嫌がってました。玩具メーカー並びに人形愛好家の皆様申し訳ありません。

もう一つのプレゼントが嬉しかったとか?

はい😊「ひみつのアッコちゃん」が特集された雑誌でした。文字が読めるようになるまで、ずっと持ってました。

そういえばおばあちゃんが見当たらないわね

そうなんですよ😳病室には父母しかいなかったんです。で、母に「おばあちゃんは?」って聞いたんですが。

「重湯を作りに帰ったよ」
と言われました。

入院してたんだよな?食事つきだろ?
はそやm偏食だから病院食を拒否したのよね?

はい。10円玉は食べかけましたが病院食は拒否しました。困った子どもだったんです。

食べ物食べろよ
サイテー
孫はね、私のご飯しか食べないんだよ
術後のお義母さん、
張り切って重湯作ってたわぁ♪

まあ、この重湯をきっかけに、お粥は好きになりました。

続く。

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