下部温泉滞在記①:宿までの道案内編
実は我が家にはアトピー性皮膚炎が激しい家族がおります。病院からの外用薬で良くなっても汗や乾燥だけでなく、精神的に追い詰められても症状が悪化するため、定期的に湯治に出かけます。
湯治場として最高に相性の良いのが今回紹介する
下部温泉です。
最寄り駅の名前はズバリ「下部温泉駅」
下部温泉は武田信玄公の隠し湯としても有名な古い温泉で、
最近ではアニメ「ゆるキャン」の聖地の一つとして若い人達からも親しまれています。
駅のすぐそばには石原裕次郎氏が怪我の療養で滞在した下部ホテルがあり、ホテル内には滞在中の様子を紹介したコーナーがあります。
誰もが気軽に見学ができ、宿泊者以外も立ち寄れます。
私の宿泊先は、この徒歩1分の下部ホテルではなく駅から歩いて15分くらいのところにある下部温泉街にある湯元ホテルです。
お土産屋「ニュー梅月」側にある緩やかな坂をただひたすら歩くと下部温泉街に到着します。
送迎の車もありますので、15分歩くのはちょっと、という方はホテルへ連絡をすると迎えにきてくれます。
私は景色を楽しみたいので、ホテルまで川沿い歩きます。
1本道なのでどんなに景色に見とれても道に迷うことはありません。
休みの日やホタルの季節ならば車の通りも多くなるのですが、その他は本当に静かです。
歩いていると温泉街に到着するのかな?と不安になるくらい人と出会いません。密にならない理想的な環境です。
小さな旅館ばかりで鄙びた雰囲気が漂うのは、昭和の頃に立てられた建物が並んでいるためでしょうか。
途中にある床屋さんは井伏鱒二氏が滞在中に利用していたことで有名です。
この他にも作家の海音寺潮五郎氏、俳人の高浜虚子氏、歌人の若山牧水氏、俳優の中村梅之助氏が滞在しています。
定宿は湯元ホテル。
目印は赤と青の屋根のかかる橋。
川に沿って建てられているため、夏の夜はかじかの声と川の音が部屋からもよく聞こえます。
自然の音に包まれて眠る時間が本当に心地良いです。
こちらの湯元ホテル、海音寺潮五郎氏や高浜虚子氏、中村梅之助氏も泊まったホテルです。
昔からあるホテルのため、昭和を感じさせる古さがあります。
ホテルの自慢は湯量の豊富さと泉質。
その素晴らしさは以下の通り。
一人旅でも気軽に利用できる雰囲気が確かにあります。
清掃時間以外はいつでも入れる24時間の温泉のため、浴槽からは常に湯が流れ出ています。
家庭では味わえない贅沢な空間を楽しめます。
うる肌部門第1位になるのもわかる体験を私はしておりまして。
毛穴の黒ずみが消えるんです!
初めて入った時は衝撃を受けました。
私の感想となりますが、アトピー治療にも効果を感じました。
傷口の治りが早いというのもうなずける回復力をサポートしてくれる温泉です。
こちらの源泉は冷泉のため、冷泉のままの源泉と過熱した温泉に交互に入る入浴方法となります。
そのため、1回の入浴時間が1時間半から2時間くらいかかります。
本日はホテルに行きつくまでの説明に大半を費やしてしまったため、
下部温泉の風呂の入浴方法については明日ご紹介。
つづく。
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