【#創作大賞感想】荒ぶるクッキングと「クリームイエローの海と春キャベツのある家」
「荒ぶるクッキングとクリキャベには共通点がある」
文フリの時、豆島圭さんにそう言うと、
「本当?」
と突っ込まれたのですが、本当です。
あ、その説明の前に。
本日はこちらの夕方からのトークイベントに参加します👇豆島さんが「行く?」と誘ってくれたので「行く!」と答えました。一度懐くと私はどこまでも尻尾を振ってついていきます。
詳しくはnoteイベント情報をチェックチェック!
せやま南天さんが参加すると聞きクリキャベの感想文を6月29日投稿すると決めました。なぜなら、クリキャベの感想文を投稿するタイミングを逸していたからです。
本の出版を知ったのが創作大賞が始まってからだったため、今日までズルズルと投稿を引き延ばしてしまいました。引き延ばした分、なぜ「クリームイエローの海と春キャベツのある家」に「荒ぶるクッキング」を感じたのかを説明していきたいと思います。
最近減りましたが私は「荒ぶるクッキング」というタイトルで料理記事を投稿します。伝えたいことはひとつ。
映えない料理だって作るだけでエライ!
を伝えたいからです。
SNSに投稿される美しい画像に「料理が下手」と思い込み自分を過小評価している人達が多いと感じていました。私は365日、料理を作っています。食べなきゃお腹がすくもありますが、毎日作っているとモヤモヤが生まれてしまいます。
クリキャベでも言われていますが、家事は地味でやって当たり前な作業をこなすのが主な仕事。いや、仕事と思われていないことがほとんどです。地味でやって当たり前なのが家事で、クリキャベでもそう表現されています。
感謝をされないことが殆どで失敗をした時の方が注目をされるためヘコんでしまうことの方が多い家事。少しでも家事を嫌にならずに終わらせたい、私は料理が嫌にならないために荒ぶるようになっていきました。
同じ食材を使っても醤油味・塩味・味噌味・オイスターソース味で味付けをすれば違う料理になります。企業が自信を持って売り出している調味料は、味付けなんて研究に研究を重ねているはずです。かけて混ぜれば絶対に美味しい。それに気づいて使い始めた時「なんて偉いんだろう」と私自身を褒めたたえます、心の中で。
テレビやネットで出来そうだな、と思うとおぼろげにしか覚えていない手順と適当な材料でそれ風に仕上げます。誰も文句はいいません。私って天才!と自画自賛します、心の中で。
まな板を洗いたくないと思えば鍋の上で葉物野菜をキッチンバサミでジョキジョキします。肉もキッチンバサミでジョキジョキしビニール袋に落として味付け。勇ましく荒ぶる私自身に賞賛を送ります、心の中で。
気持の持ち方次第で料理は「ストレスを与えるもの」から「ストレスを発散するもの」へと変化するのです。
ストレス発散で肉を切り刻んだって文句も言われません!
クリキャベの帯に書かれている
誰かと比べなくていい
何かを頑張りすぎなあなたに
という2つの言葉に私は引き寄せられました。
自信をなくしている人は大抵、頑張りすぎている人だと私は思います。私がnoteに馬鹿話を書くのも「頑張りすぎた人達が少しでもクスっと笑ってくれたら」と考えているからです。
主人公の津麦は頑張りすぎていることに目を背けていましたが、織野家の家事代行を通して頑張らなくてもいいことの大切さを理解していきます。母が自分を見てくれないというわだかまりも
母を見ていなかったかも
という気づきによって少しだけ溶けたようには感じました。
ただ、こういう問題はそう簡単にはなくなりません。みんな自分の意見を言っているようで伝わっていないのが世の中だからです。
織野家の炊飯器の話も
クリームイエローの海への子ども達の想いも
シングルファザーの頑張りも
津麦の母への想いも
母の津麦への想いも
どれも言葉足らずによって起こっているものばかりです。唯一言葉足らずにより津麦を成長させた安富さん以外は「言葉足らず」の問題を抱え続けたままなのだと思います。その安富さんだって仕事以外では「言葉足らず」で問題を抱えているはずです。
この言葉足らずを感じた時、私は祖母と母を思い出しました。
「今日は日曜日だからな」
そう言ってテレビの前にどっかりと座る祖母を見て父は母に陰で言いました。母もクスクスと笑います。
「おばあちゃんは毎日が日曜日なのに俺達と一緒の気でいる」
共働きの両親は家で孫を見ながら家事をしている祖母に対して、仕事していないと感じていたのです。
高校の時、母は毎日お弁当を作ってくれました。でも、それはあまり見栄えのいいものではありません。夕食の残りを詰めた茶色いお弁当。幼稚園の頃は食の細い私のためにカラフルなお弁当を作っていたのに。
そう文句を言うと
「おばあちゃんが食材を全部揃えているから」
と言います。
「ママがお弁当用の食材、買えばいいじゃん!」
と私は平気で言い放ちました。それに対して、母はでもねえと笑っていましたが、私は目の前の弁当だけを見て母を取り巻く環境を見ずに発言していたのです。
大人になってようやく「私、なにも見ていなかったな」とわかるようになりました。それがわかった今、私は祖母や母に謝るタイミングを逸していることに気づき、胸がチクリとなります。
「クリームイエローの海と春キャベツのある家」を読みながら私は泣きました。恐れ多いことですが津麦の変化に私の過去が触発されたからです。
クリキャベを読み終わった今、世の中に頑張らなくていいんだよと発信していく大切さをさらに感じるようになりました。
クリキャベでは津麦が提供する料理の変化で相手を思いやる度合いが増していくのが伝わります。いくら具沢山でも豚汁がメインだと子ども向けというより、オシャレ女子メニューだよねと読み出しは思いました。その考えを肯定するかのようにメニューは変化してゆき……。
津麦の考える夕食の品で
誰かと比べなくていい
何かを頑張りすぎなあなたに
ということを、せやまさんは語りかけてくれます。
読み終わった今、私は津麦が
家事ばかりする母
なんとなく影が薄い父
のために作る夕食を見てみたいと思っています。
それはきっと続編で語られる、そう思い楽しみに待っているのです。
続編、いつかしら?
最後に「荒ぶるメニュー」2点を紹介して創作大賞感想を終わりにします。
海のトリ丼(クルクル☆カッピーさんのクックパッドより)
最後にひと回しかけたごま油が最高!
混ぜるだけのパウンドケーキ
5月6日のnoteのイベントでもらったお酒ですが、その時カッピーさんが
「実はケーキに使ってください」
と言ったのです。だから作ることにしました。
まだ粉っぽいところがありましたが、ケーキはサクっと混ぜると聞いたことがあります。だから気にせず型に入れます。最後にブルーベリーを乗せて焼きます。
ね、荒ぶっても綺麗に焼けるでしょ。
完璧じゃなくても世の中は優しいのです。
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