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【感想文】SHIGE姐さん(守屋SHIGE美)さん「探偵は甘すぎる〜固めのプリンにJKクッキーを添えて〜」

もっと創作大賞応募作を応援できたのではないか、そのような後悔を7月31日に私は抱いていました。そんな思いを抱かせた作品の1つがSHIGE姐さんの「探偵は甘すぎる~固めのプリンにJKクッキーを添えて~」です。

投稿された時から「これ絶対面白い」と感じてはいました。面白いから後に取っておこうと思い記事をキープしておいたんです。それをしたせいで私はこの作品の感想文を書く時間を逸しました。まさか納品と7月末が重なるとは思わなかったのです。結果読み始めたのが7月31日、読み終わりも7月31日。あまりに面白くて全ての話に興奮気味にコメントを書き込んでいます。

第一話コメント(かなり興奮)
第二話コメント(感動している)
第三話コメント(興奮して誤字😨)
最終話コメント(後悔溢れている)

魅力的な登場人物は私を小説の中へあっという間に惹きこみます。文章のそこかしこに配置された違和感や怪しい人物の登場は私の推理力を刺激して仕方ありません。物語は経済的DVを受けていると女子高生が駆け込んできたことで始まりますが、その割に彼女には余裕があり怪しさを感じさせます。

女子高生はアルバイト代を全てを家に入れていない
女子高生はクッキーを焼く余裕がある
経済的DVと浮気を訴えるのに母親は離婚に消極的
父親は仕事熱心だが影が薄い

一見、幸せそうに見える家庭に限って裏がある、これはミステリー小説では当たり前の設定であるため、読む側はこの家庭内の闇に注目せざるを得ません。この中の誰が闇を抱えているのかを疑いながら読むためスクロールが止まらなかったです。

いかつい雰囲気に似合わずスイーツ好きな探偵と助手、モデル並みに美しい辛党の女性警部の絡みは読むだけで「目の保養」となりました。これはひとえにSHIGE姐さんの素晴らしい描写によるものです。

コンビニプリンといえども侮れないと思いつつ、卵の黄身だけを使用していると謳っている黄色いプリンの中に、銀の重い匙を沈めてゆく。一瞬舌に冷たく、そして濃厚な卵の香りが鼻を通過していく。つるりと滑り落ちるタイプではなく、濃くて舌に引っかかるタイプのプリンだ。

「探偵は甘すぎる~固めプリンにJKクッキーを添えて~」最終話より

この小説、プリンを食べながらドラマで見たいです。
そして続きを読みたい……そう思っていたら

SHIGE姐さんが続きを紹介されていました。感想文を書けなかった衝撃でこちらの作品を見落としてしいました。こうやってnote内の良作を見落としているんでしょうね。最近、本を読むひまがないのはnoteの中に良作がありすぎるせいです。

本当にnoteは文章上手が多すぎて困ります。


ひかたかりんさん、初めまして。
この感想文投稿後、読みに行かせてください。

以上、本日の感想文でした。

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