【NNさんハロウィン企画】カボチャをかぶった候補者
NNさんの企画に久しぶりに参加しようとしたのですが。意味不明なできになってしまいました💦
クオリティが低くて申し訳ありません😢
選挙は公平を期すべきでないかと、ある候補者が強く主張してきた。
「金権政治に物申すってことですか?」
と秘書に言われると顔を真っ赤にさせて怒り出す。
「違う!俺はそんなことを言っているんじゃない!」
「え?打倒金権政治、いいスローガンじゃないですか」
「そうかもしれないが、それ以上に解決しなくちゃいけないことがあるんだよ!」
そう言って男は自分の顔を指さした。
「顔かぁ。確かに美男ではないですが、悪くもないです」
「わかってるさ。でもな」
と語り出す男。世の中は美醜で判断をされることもあるが、年を取るにつれてそこに愛嬌だの人好きがするなど様々な要素が入ってきて、その人への評価が違ってくるのだと頑なに主張する。
「でだな、俺はなぜか雰囲気がよくない」
「そうですね。冷酷な感じにとられがちです」
「でも中身はとてもいい奴なんだ」
男はなぜか見た目で損をし続けてきた。熱い心を持ち世の中に善政を敷きたいと選挙に立候補するのだが「なんとなく冷徹」などと判断され落ちてしまうのに納得がいかなかったのだ。
「だからさ、せめて選挙期間だけ顔を隠して活動をすれば、俺自身を見てもらえるかもしれないと思って」
そう言うと男は中身をくり抜いたカボチャをスポンとかぶり街頭演説を行った。秘書は慌てて止めようとしたが間に合わない。
男は自信満々で街中で選挙活動を行う。カボチャの表情はあえて親しまれるにこやかな表情とした。ポスターにもカボチャをかぶった姿にする。ハロウィンも近いおかげで子どもからも評判が良い。
「ハロウィンの人だ」
「そうだね、カボチャさんだねぇ」
と嬉しそうに男のポスターを見る幼児と母親もいて大好評。街頭演説では小学生から
「カ~ボチャ~」
と歓声があがる。選挙権のある高校生からも
「マジかっけーっす」
と握手を求められた。
あまりの好反応にカボチャ作戦は上手くいくのではと喜んでいたのだが。
結果はぶっちぎりのドンケツ。
「な、なぜだ……」
とうなだれる候補者に、秘書は
「カボチャ頭に政治は任せられないと」
と気の毒そうに伝えた。